2023年 年末のご挨拶

大晦日といえばi-ramen.netの年末報告。
2023年にi-ramen.net、tontantin即席麺処、YouTube動画で紹介した即席麺はNo.7191から7420までの
230種類
その内訳は
日本製品が115種(50.0%)、海外製品も115種(50.0%)
袋麺が152種(66.1%)、カップ麺が105種(33.9%)
さらに、
日本の袋麺は69種(30.0%)、日本のカップ麺は46種(20.0%)
海外の袋麺は83種(36.1%)、海外のカップ麺は32種(13.9%)
である。なお袋麺には箱入り麺(4種、全て日本製)も含む。

去年一昨年は180種で同数だったのが、今年は大きく伸びた。コロナによる外出自粛が緩和してきたのに伴い、ウチも昨年末にベトナム(61種を購入)、初夏に北海道(50種)、晩秋に台湾(63種)へと足を伸ばして即席麺を沢山買い込んできたのが効いている。国内に居ては入手が難しい海外のカップ麺が大幅に増えた(去年は6種→32種)のが喜ばしい。
(台湾遠征レポートは次回のBlog更新、1/2頃にアップする予定)

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No.7420 (Taiwan) 味丹企業 双響泡 沙茶鍋燒湯麵

No.7420は台湾の味丹企業、双響泡 沙茶鍋燒湯麵。双響泡という名が示唆するように、麺が二個入った大盛りカップ(台湾では即席麺のことを泡麵と呼ぶ)。麺の質量は表示されていないが、実測すると二個合計で約90g、丁度スーパーカップと同じだね。沙茶(しゃーちゃ)とは魚介ベースで香辛料の効いた調味料。

▲味毎にキャラクターが異なる

カップにはアニメ調の女性が。双響泡は五種類の味があり、それぞれに違うキャラクターが割り振られている。現地の製品プロモーションビデオは若者向けに振ったもので、学生を主な購買層として想定しているのだろう。こうした製品をバンバン出しているので、今回の訪台では味丹企業が突出して勢いがあるように感じられた。

▲双響泡のプロモーションビデオ
これ以外にもたくさん種類がある

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No.7419 維力食品工業 (Taiwan) 大乾麵 地獄辣椒風味

No.7419は台湾の維力食品工業、大乾麵 地獄辣椒風味。前回の味王、乾麺達人と同様に丼お湯入れ方式で麺を湯戻しした後に湯切りしてソースと絡める汁なし麺。乾麺達人と違うのは、湯切りのお湯で粉末スープを溶いて飲み物とすることで、マルちゃん焼そば弁当方式だね。で、これは同社の看板商品「維力炸醬麵」のやり方そのものである。伝統的で安定感のある維力炸醬麵に対し大乾麵は先鋭的で主流から外れた存在としてキャラクターを分けているんだな。

で、今回の品は「地獄辣椒」である。てやんでえべらぼうめこちとらペヤングのW獄激辛やきそばを完食してる野郎でぇ、矢でも鉄砲でももって来やがれ!と勇んで試食を行なった。

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No.7418 味王 (Taiwan) 乾麵達人 十三香麻辣拌麵

No.7418は台湾の味王、乾麵達人 十三香麻辣拌麵。チキンラーメンと同様に丼に麺とお湯をいれてフタをして、三分後にお湯を捨てて麺にソースを絡める汁なし麺。日本にはない形態だが、よく考えたらカップ焼そばのカップを家庭の丼に代えただけだな。

私が初めて台湾へ行った頃(1989年)、味王(Ve Wong)は台湾即席麺界四天王の一角を占める企業であると認識していたが、その後は行く度に存在感が低下してきているように見えた。同社のサイトを観ても若者向けの新製品が少なく活気に欠ける。一方で海外進出は積極的で意外な国で「A-One」ブランドの同社製品を見掛けることがある。他社とは力の入れどころが違うみたいだ。

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No.7417 味丹企業 (Taiwan) 味味A 排骨鷄湯麵 超値碗

No.7417は台湾の味丹企業、味味A 排骨鷄湯麵 超値碗。豚のスペアリブ風味と鷄ダシのブレンドといったところ。味味Aの排骨鷄湯麵は袋麺のロングセラー製品で、カップ版も存在し、今回の「超値碗」はそのカップ版のお値打ち品(廉価版)である。

▲袋版の排骨鷄湯麵(2015年)

製品の固有情報はフタに集約して、カップ側面の印刷は汎用品。内容量が普通版の90gに対して75gと少なめ。かやくも少ないかもしれない(未確認)。価格は普通版が25TWD程度に対して今回の超値碗は19TWDで購入した(約116円に対して88円)。台湾のカップ麺としては最安クラスの製品である。まあ位置付けとしてはペヤングに対するペヨングのようなものかな?

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No.7416 マルちゃん焼そば

No.7416は東洋水産、マルちゃん焼そば。この上なくシンプルな製品名だが、今回の品は同名の黄色い袋麺(静岡限定販売)ではなく、この8月に発売されたカップ焼そばである。そしてこれは同社定番の三食入りチルド焼そばの味をカップで再現しようとしたものだ。

実は私、マルちゃんのチルド焼そばが結構な好物であり、168円程度で安売りしている現場に遭遇するとつい買ってしまうほど。なのであの味がカップで手軽に作れるならば結構魅力的に映る。

だが今回の品は所詮乾麺、それも揚げ麺だ。生麺を冷蔵保存するチルド麺に敵うとは思えず、乾麺の限界を露呈させられる試食になるかもしれない。無謀な同士討ちの戦にはならないのか?

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No.7415 日清食品 咚兵衛油豆腐烏龍麵(台湾向けどん兵衛きつねうどん)

No.7415は(日本の)日清食品、咚兵衛油豆腐烏龍麵。台湾向け輸出仕様のどん兵衛きつねうどん。香港の日清食品が企画して、日本の日清食品で生産し、台湾の商社正暉(Falken)が台湾で販売するもの。

▲製造廠商:Manufacturers
經銷商:Dealer
台灣進口代理商:Taiwan import agent

日本の大企業による即席麺の輸出は極めて少ないが、和風麺に関しては在留邦人需要があるためか、東洋水産等でいくつかの実施例がある。

▲緑のたぬき輸出仕様(2019年、豪で入手)
今回の品(台湾専売)とは違い、英語表記による多国籍対応
赤いきつねも同様の輸出仕様が存在する
フタの周囲が白いのはだいぶ昔のグラフィックだな

カップ側面には主要材料の産地が県名まで記載されており、それによると原産地は山口縣(県)だから下関工場だね。

▲油豆腐(油揚げ)は滋賀県産、
粉末スープと七味唐辛子は広島県産

開封するとスープの小袋は日本語表記のみで、台湾向け仕様のため新規に味を開発した訳ではなさそうだ。そして粉末スープには「147」の識別番号があり、これは西版のきつねうどんに継続して付いているものみたい(識別番号が何を意味するものか把握していないので誤解があるかも)。一方で七味には随分前から日本国内版に付いている「彩り」の一言が無い。印刷色は老眼に読み辛い薄緑。

▲スープの識別番号「147」は西版きつねうどんらしい
このターコイズブルーの印刷色がいつ頃のものか
思い当たる人は教えて下さい

ということでこの台湾向け輸出仕様は少し前の西版を基に外装の中文化を施したもの、と暫定的に結論づける。謎解きが楽しい。

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No.7414 維力食品工業 (Taiwan) 維力素食炸醬麵

No.7414は台湾の維力食品工業、維力素食炸醬麵。定番の維力炸醬麵に対して「素食(すーしー)」であることが特徴。素食というのは一口で言うとベジタリアン向け料理なのだが、台湾の素食にはさまざまな階層があり、今回の品は最高位の「全素」であるとパッケージに大書きされている。

▲普通の維力炸醬麵

全素は動物由来材料(肉・魚)を使わないのは勿論、五葷(ごくん:ニンニク、ニラ、らっきょう、ネギ、玉ねぎ)や卵、動物性の乳も含まない。これだけ禁忌品があると料理として出来ることが大きく制限されてしまいそうだが台湾素食は諦めない。椎茸や昆布、大豆やこんにゃく等を使って何ら不足感を持たない料理を作り上げてしまうのだ。

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No.7413 臺灣菸酒TTL (Taiwan) 台酒花雕酸菜牛肉麵

No.7413は台湾の臺灣菸酒、台酒 花雕酸菜牛肉麵。レトルトの牛肉付き。社名はTTL(Taiwan Tobacco and Liquor)と略称で表記されることも多い。かつて台湾ではこの会社でしか酒とタバコを作れない、所謂専売公社であった。でも即席麺と何の関係が?

実はこのブランドの即席麺には調味酒が付いてくるのだ。今回の製品名の「花雕」は紹興酒のこと。違う種類の酒もある。

九年前に訪台した時は丁度この臺灣菸酒の即席麺が立ち上がった直後であり、カップ麺二個を買って歓喜したもの。それが今回の訪台では至る所でで売られており、最も成長著しいブランドだと感じた。なお製造は維力食品工業に委託している。

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No.7412 ホクメンフーズ 天北ラーメン みそ味

No.7412は稚内のホクメンフーズ、天北ラーメン みそ味。天北(てんぽく)は天塩と北見からとった名で、かつて天北線というJR北海道の鉄道があったのだが、1989年に廃線になった。今まで同社の二食入製品を二度紹介しているが、今回の品は初めての一食入り製品。

夏頃から始まった北海道遠征シリーズ(50種類)の紹介は今回を以て終了する。入れ替わる形で台湾遠征シリーズ(63種類)を開始しており、これが初夏まで続く予定。来年前半に一つ海外遠征を入れる計画でおり休む暇がないなあ。日本国内の新製品も随時フォローしたいところだが、YouTube動画の制作を伴う試食記をアップするのは今のペースが私の限界だよ。

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