No.7418は台湾の味王、乾麵達人　十三香麻辣拌麵。チキンラーメンと同様に丼に麺とお湯をいれてフタをして、三分後にお湯を捨てて麺にソースを絡める汁なし麺。日本にはない形態だが、よく考えたらカップ焼そばのカップを家庭の丼に代えただけだな。

私が初めて台湾へ行った頃（1989年）、味王（Ve Wong）は台湾即席麺界四天王の一角を占める企業であると認識していたが、その後は行く度に存在感が低下してきているように見えた。同社のサイトを観ても若者向けの新製品が少なく活気に欠ける。一方で海外進出は積極的で意外な国で「A-One」ブランドの同社製品を見掛けることがある。他社とは力の入れどころが違うみたいだ。

食べてみて、「十三香麻辣」という製品名通り賑やかで華やかな香りが楽しい製品。匂いの刺激のせいか？食べた後で血の巡りが良くなったような気がする。味そのものは強くて攻撃的。

一方で、「乾麵達人」という製品名とは裏腹に麺はあまりパッとしないもの。丼お湯入れ方式という作り方の限界もあるが、日本のラーメンの基準としては安っぽくてカップ麺的。もうちょいしっかりした麺ならば十三香のソースも活きてくるだろうに。もっとも乾麵達人の「達人」は麺だけではなく製品全体を指しているようにも解釈できるが。

麺は幅2.5mmの扁平で、輪郭は明確で表面は少し粗い。適度な粘りがあるので脆さは感じない。丼お湯入れ方式で湯戻しするので気泡感が結構あるが、湯切りをするので油臭さが抜け、安っぽい匂いはしない。

ソースは多彩な香りが漂ってくる。いろいろな木の実や皮などが含まれているようで爽やか、薬膳の一歩手前という感じ。甜麺醤のような甘めのコクが出ている。ポーク系のうま味はとても強いが、ちょっと人工的で平板。刺激は激辛という程ではなく、心地よい程度。かなり強い味なので、何か具を入れたいところ。

国名	台湾
ジャンル	袋汁なし麺
EANコード	4 710008 211563
会社名	味王
製品名	乾麺達人　十三香麻辣拌麵
謳い文句
調理方法	丼お湯入れ3分お湯切り
質量	内容量88g
熱量	422kcal (1767kJ)
Na	1.020g
付属品	液体ソース
ノンフライ麺	×
湯切り	要
麺	幅2.5mmの扁平、輪郭は明確で表面はやや粗い、粘りがあり脆くなく匂いも悪くない
汁・ソース	多彩な香りで爽快感もある、薬膳に近い味、甘めのコク、旨味は強いが人工的で平板
具・その他	心地良い程度の辛さ、攻撃的な味でやや単調、食後に血の巡りが良くなった気がする
総合評価	★★2
試食日	2023/12/17
賞味期限	2024/01/26
入手方法	2023/11/01 勝立生活百貨 (Taiwan)
税込購入価格	16 TWD (≒74 JPY)