カテゴリー別アーカイブ: 20日本の袋麺

No.7554 ケンミン食品 米粉専家 台湾風担仔米粉

No.7554はケンミン食品、米粉専家 台湾風担仔米粉。同社は神戸にあり、社名の由来は県民ではなく健民である。ビーフン麺についてはタイで製造されたものを輸入している。スープは三重県の正田食品製。台湾には担仔麵という小さなお椀の麺料理があり様々な形態があるが、これをビーフン+鶏豚白湯スープでまとめ上げた製品。

米粉(ビーフン)専科は中国やベトナム、タイなどのアジア料理シリーズ。私の知る限り20年以上の歴史がある。昔は紙素材のパッケージで演歌調の雰囲気を漂わせるものだったのが、最近は半透明のフィルムに変更され、お洒落なイメージに変身した。

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No.7550 山本製粉 そば

No.7550は愛知県の山本製粉、そば。税抜価格僅か88円で購入。大企業売れ筋製品の「見て見て!コレ美味しいよ!」と訴求する物欲しそうなデザインとは対照的な、何ともうら寂しさを感じさせるパッケージで、無地の赤い暖簾が行き場を失い途方に暮れた存在に見える。とはいえ脱力系草食種のデザインも良く見れば味わいが深く、愛おしさすら感じてしまう。この図柄を肴に楽しい酒が呑めそうだ。

同社サイトを観ると、もう少し攻めたデザインの「小えび天入りそば」という製品も存在するが、今回の品には小えびが入っておらず細かなスペックも違うので別物なのだろう。販路限定品なのかな?

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No.7548 丸縈製粉 新之助 のどぐろラーメン 魚介だし醤油味

No.7548は新潟県の丸縈製粉、新之助 のどぐろラーメン 魚介だし醤油味。新之助はお米のブランドで、麺に新之助の米粉をブレンドしてある。観光土産的な性格を持つ製品であり、購入価格は二食入で税込520円。

のどぐろという名前は近年頻繁に耳にするようになってきたが、私自身はこれがのどぐろの味だ!という確固たるイメージを持っていなかった。でも調べてみたらアカムツのことなんだね。滅多に食べるものではないが好きな味。

だがこれをラーメンのスープに使うというのは期待と不安が交差する。味香りが明確に主張する代償として生臭くならないか、或いは何の味だか判らない程度に希釈されて全然有難味を感じないか、とか。

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No.7543 まるや君が代 地酒らうめん 味噌

No.7543はまるや君が代、地酒らうめん 味噌。新潟県の会社。干し麺一筋、創業明治18年(1885)とのこと。15年前に姉妹品のアゴしょうゆ味を試食している。製品名に「地酒」という名を使うだけあって、麺に日本酒と酒粕が練り込んであるのが特徴。

▲昔の地酒らうめん(アゴしょうゆ、2009年)

今回の味噌味とアゴしょうゆ味の他に塩味がある。面白いのは袋の印刷はすべて共通で、表面にある味の表示はシールを貼付け。裏面の原材料名やJANコードなどはアゴしょうゆ味のものが印刷されており、味噌と塩はその上からシールを貼付けることで対処している。なんとも手工業的な造りであるが、たぶん味噌と塩は出荷量が少ないため、袋の印刷コストを抑える工夫だろう。

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No.7539 イオン トップバリュ ベストプライス 醤油ラーメン

No.7539はイオントップバリュ ベストプライス 醤油ラーメン。製造は日清食品で税抜価格は単品で68円、五個パックが298円。同じイオンのPB品で前回紹介したオールタイムヌードルの袋しょうゆラーメン(単品45円、五個パック208円)の上級商品という位置付け。

▲トップバリュ 醤油ラーメン(2019年)
製造は同じく日清食品で、単品が税抜40円

実は五年前にもトップバリュの醤油ラーメンを試食紹介しているのだが、今回はベストプライスというサブブランドが付き外観もJANコードも大きく変わっているので再度の試食を行った。まあオールタイムヌードルと比較する意図もあったし。しかし五年前のトップバリュは税抜価格が40円と、現在のオールタイムヌードルよりも安かったんだなあ。

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No.7538 イオン オールタイムヌードル しょうゆラーメン (袋)

No.7538は イオン オールタイムヌードル しょうゆラーメン (袋)。製造は三重県のつばめ食品(昔の北勢麺粉)で、ここは様々なブランドの揚げ麺を委託生産しており、日産21万食の製造キャパがあるとのこと。

イオンのプライベートブランド即席麺はお馴染みトップバリュのベストプライスが代表的であり、今回のオールタイムヌードルは序列的にその下位に当たるもの。袋麺単品での税抜価格はオールタイムが45円でトップバリュは68円、ほぼ1.5倍の差がある。

包装や流通などの費用を考えると売価45円で利益など出るのか?という素朴な疑問が湧くのだが、そこは日産21万食という圧倒的なスケールメリットで押し切るのだろう。

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No.7535 日清ラ王 醤油 3食パック (袋)

No.7535は日清食品、日清ラ王 醤油 3食パック。袋のラ王醤油を食べるのは12年ぶり。昔のパッケージの方が上品で高級そうだな。

▲初代袋のラ王醤油(2012年)

今年三月に行なわれたリニューアルで、パック販売が五個から三個へ変更された。私個人としては五個パックの袋麺は購入を少し躊躇するが、三個パックだと心理的な障壁がうんと低くなり気軽に買い物カゴへ放り込める。最近は競合他社を含め三個パックの製品が増殖中だが、この流れの源は2020年に発売された「日清これ絶対うまいやつ」であり、中身を含めて実験的な意味合いが強い製品だなあと感じていた。それから四年を経て看板ブランドのラ王にも波及されるようになったんだなあと思うと感慨深い。

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No.7534 イチカラ畑 イチカラそば

No.7534は新潟県のイチカラ畑、イチカラそば。無農薬で有機栽培を行うため一から畑を作った、というのが社名の由来らしい。即席麺は今回の品が唯一の製品。製造は埼玉県の高橋製麺。

作り方の説明を見ると、①丼お湯入れ方式、②鍋で麺をゆでてゆで汁でスープを溶く、③鍋で麺をゆでて湯切りを行ないスープは別途熱湯で溶く、の三方式に対応している。この3Wayマルチ対応の製品は初めて見るかもしれない。作り方がテキトーな海外の即席麺では①&②両対応という製品は結構あるが、③を含むものは覚えがない。(海外製品では①&②+そのまま食べる、というのは結構ある)三個買って全方式を試してみるべきだったな。

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No.7533 大黒食品工業 AKAGI 煮干し中華そば

No.7533は大黒食品工業、AKAGI 煮干し中華そば。2021年発売。

この製品のルーツであるAKAGI 中華そばは、当時の本庄食品(埼玉県、後にアカギに社名変更、その後大黒食品工業に統合)が1975年に発売した。小規模な本庄食品にしては大ヒット作といえる製品で東京や神奈川で普通に購入でき、学生の頃はよく食べたものだ。

当時はカップが橙色の硬質樹脂製で、外側に断熱と強度確保のためのリブが放射状に立てられ機能美を感じ、食べ終わった後にはお皿や小物入れとして重宝した。コストが高そうなカップだがその割に中身は貧弱で、いつの間にか一般的な発泡カップに変わっていた。一抹の寂しさを感じるな。

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No.7531 徳島製粉 金ちゃんラーメンカップ鶏しお

No.7531は徳島製粉、金ちゃんラーメンカップ鶏しお。同社の縦型カップ麺は現在「金ちゃんヌードル」と「金ちゃんラーメン」の二系統があり、金ちゃんに馴染みの薄い関東以北の人間にとってはこの二つのブランドの差は分かりにくい。前者は税抜希望小売価格が225円、後者は希望小売価格を設定しないオープン価格。実勢価格はヌードル>ラーメンで、明確な序列がある。

▲金ちゃんヌードル
見た目ではどちらが高級なのか判別が付かない。

徳島製粉の名を世に知らしめた袋麺をルーツとする金ちゃんラーメンが格下というのは納得いかない!という人もいるかもしれないが、今の若い人達は金ちゃんヌードルの方が知名度が高いだろうから仕方ないかな。外観デザインをみてもどちらが高そうかは判らないし。

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