No.7413 臺灣菸酒TTL (Taiwan) 台酒花雕酸菜牛肉麵

No.7413は台湾の臺灣菸酒、台酒 花雕酸菜牛肉麵。レトルトの牛肉付き。社名はTTL(Taiwan Tobacco and Liquor)と略称で表記されることも多い。かつて台湾ではこの会社でしか酒とタバコを作れない、所謂専売公社であった。でも即席麺と何の関係が?

実はこのブランドの即席麺には調味酒が付いてくるのだ。今回の製品名の「花雕」は紹興酒のこと。違う種類の酒もある。

九年前に訪台した時は丁度この臺灣菸酒の即席麺が立ち上がった直後であり、カップ麺二個を買って歓喜したもの。それが今回の訪台では至る所でで売られており、最も成長著しいブランドだと感じた。なお製造は維力食品工業に委託している。

食べてみて、楽しい製品。立派な牛肉の塊と紹興酒という普通の即席麺には無いものが二つも入っており、とってもスペシャルな製品を食べているという優越感に浸れる。稀有な体験とも言えるだろう。

紹興酒の存在はさほど強くはなく、アルコール分も殆ど感じられないので、ちょっとお酒に弱い程度の人なら大丈夫だろう。勿論お酒が全くダメな人には決して勧めない。

一方で、最近の滿漢大餐や味味一品など、レトルト肉付き製品の試食記で書いたのと同様に、麺については至って簡素。なんにもコダワリがないみたい、というかハッキリ言って安っぽい。今回はゆでて調理したけれども、丼お湯入れのチキンラーメン方式でも可としており、歯応えも香りもチキンラーメンに近いもの。

もしもここに日本の技術の粋を尽くした高品質な麺を合体させたならば、どんな化学反応を起こして凄いものが出来上がるのか?な~んて夢想してしまうのだ。

麺は2mm弱の細い角断面で、縮れは弱く、そうめんのような舌触り。粘りやべとつきは弱く、サラサラと流れるように食べられる。ゆでて食べる場合に気泡感は殆どないが、あまりコシとか歯応えはなく、軽めの食感。丼お湯入れ方式でも食べられる。

スープは濁りのある茶色で、柔らかな酸味がある。紹興酒によるアルコール臭さは殆どないが、口当たりがまろやかになる効果があるようだ。五香粉の中華っぽい香りと、醤油の味がする。酸味のおかげで重たい味にはなっていない。辛さは程々で、決して強くはない。

牛肉は大きな塊がゴロゴロ入っており、ゼラチン質の部位もあるが脂身は無くサッパリしている。乾燥したちんげん菜と人参も入っている。

国名 台湾
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 4 710199 109663
会社名 臺灣菸酒(TTL:Taiwan Tobacco and Liquor)
製品名 台酒 花雕酸菜牛肉麵 (製造は維力食品工業)
謳い文句
調理方法 丼お湯入れ3分/ゆで3分
質量 総質量200g
熱量 556kcal (2328kJ)
Na 2.184g
付属品 粉末スープ(ちんげん菜・人参・ねぎ入り)、レトルト具(牛肉)、調味油、料理酒(紹興酒)
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
2mm弱の細い角断面、縮れは弱くそうめんみたい、粘りや弾力感、コシの弱い歯応え
汁・ソース 濁った茶色、紹興酒の柔らかな酸味、アルコール臭は僅か、五香粉の香り、辛さ程々
具・その他 大きな牛肉はゼラチン質を含むが脂身はなくスッキリ、珍しい素材を使う楽しい製品
総合評価 ★★★3
試食日 2023/12/10
賞味期限 2024/01/26
入手方法 2023/10/31 小北百貨 (Taiwan)
税込購入価格 53 TWD (≒246 JPY)