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No.7433 臺灣菸酒TTL (Taiwan) 台酒 麻辣酒香豚肉麵

No.7433は台湾の臺灣菸酒(Taiwan Tobacco and Liquor)、台酒 麻辣酒香豚肉麵。袋に「玉山茅台」料理酒が付いていると書かれており、調べてみると台湾の国酒とされる高級品、マオタイ酒のことらしい。

▲臺灣菸酒TTLの玉山磁瓶茅台酒(Mau Tai)
500ml、53度、税込4,130円とか。

玉山茅台の中にも各種グレードがあり、上の写真の酒がそのまま使われている訳ではないだろうが、酒を造る会社が手掛ける即席麺、という強みを生かした製品だ。日本でもサントリーあたりが即席麺市場に参入し、山崎12年入りの味噌ラーメンとかを出してきたら楽しいだろうな、と夢想する。

ちなみに作る際にちょっと舐めてみたら、蒸留酒なのにきつい匂いがせず、包容力のあるまろやかな香りが口中に広がった。

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No.7432 ヤクルト麵許皆伝 しょうゆ味 喜多方風

No.7432はヤクルト本社、ヤクルト麵許皆伝 しょうゆ味 喜多方風。祖先となるヤクルトラーメンは1965年の発売。クロレラを混ぜ込んだ緑色の麺が特徴だった一方、クロレラ無しの普通麺を併売していた時期もあった。2012年以降はクロレラではなく大麦若葉エキスの混ぜ込みに変更されたが、相変わらず薄緑色をしている。

▲左上:ヤクルトラーメン(クロレラ入り、1982年)
左下:裏面、作り方説明の挿し絵の麺の色に注目
右上:ヤクルトラーメン(クロレラなし、1982年、十円安い)
右下:ヤクルトラーメン(クロレラ入り、1995年)

麵許皆伝は基本的にヤクルト販売店に頼んで五個パックか箱単位(30個)での購入を強いられ入手の敷居が高いが、稀に小さな店舗に並んでいることもある。私が即席麺収集に目覚めたのは二十歳頃に新潟の鄙びた店でヤクルトラーメンを発見し、即席麺には地域性がある!ということに気付いたのがきっかけなのだ。

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No.7431 統一企業 (Taiwan) 統一麵 小時光麵館 花椒擔擔風味湯麵

No.7431は台湾の統一企業、統一麵 小時光麵館 花椒擔擔風味湯麵。擔擔は日本の漢字で担担のこと。台湾では珍しいノンフライのカップ麺で、小袋が五包も付属するゴージャスな製品。

台湾では以前から各社ともノンフライの即席麺を持っているが、あまり目立たない小規模生産品ばかりだった(特にカップは)。しかし今回訪台して統一がこの小時光麵館と高級品の滿漢大餐でノンフライ攻勢を仕掛けてきたのを目の当たりにして、こいつは結構本気だ!と理解した。ノンフライ麺の製造設備は揚げ麺とは乾燥工程が異なり多額の設備投資が必要だが、大企業が製品に付加価値を付けて低価格競争から抜け出すには、これが必然の選択なのだろうと思う。

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No.7430 Quickchow (Philippines) Pancit Canton Toyomansi Flavor

No.7430はフィリピンのZest-O、Quickchow Pancit Canton Toyomansi Flavor。麺を湯切りしてソースと絡める汁なし麺。東南アジアの三大汁なし麺はインドネシアのMi goreng、タイのPhat khi mao、フィリピンのPancit Cantonだ(異論は認める)。米粉麺を含めばタイのPad thaiもあるな。

Pancit CantonにはKalamansi味というのが一般的で、これは同名の柑橘系果実のこと。そして今回のToyomansiのToyoはタガログ語の醤油、決して東洋とかトヨタのことではない。Kalamansi+醬油味という意味。

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No.7429 Unox (Nederland) Good Noodles Kip

No.7429はオランダのUnilever Nederland、Unox Good Noodles Kip。Kipはオランダ語でChickenのこと。この味は2005年1月以来二度目の試食で、過去の記録を見ると粉末スープの他に調味油が付いていたのだが今回の品では省略されていた。即席麺はどこの国でも一個当たりの利益なんて微々たるものだろうから、削れるところは削ってコストダウンを図っているんだろうなあ。

▲UNOX Good Noodles Kip (2005年版)
この時は調味油が付いていた
食欲の湧かないパッケージは昔からの伝統

袋にある調理例写真を見てもなんだか全然食欲が喚起されない。もっとシズル感に溢れるとでもいうか、美味そうに見せる工夫があってもいいんじゃないかと思うのだ。まあこれは昔から変わらぬ伝統なんだけど。

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No.7428 味丹企業 (Taiwan) 味味一品 皇朝牛筋麵

No.7428は台湾の味丹企業、味味一品 皇朝牛筋麵。味味一品はレトルトの具が付いた高級袋麺シリーズでカップ版もある。皇朝は王朝や名家、Dynastyといった上流を表わす意味かな?牛筋は文字通り牛のすじ肉で、日本の即席麺でこの部位を使った製品はウチの試食履歴上でたった一件のみ存在した。

▲エースコック 牛すじラーメン(2001年)
レトルトの具付き

2001年1月の試食だからもう23年も前だね。その後類似の製品が出ていないということはあまり反応が芳しくなかったのだろう。一方で台湾の即席麺では今回の品が三件目、あと意外なところでタイの製品で一件食べたことがある。全てにレトルトの牛筋が付いており、乾燥の具ではあの食感を再現出来ず、製品として成立しないのだろう。

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No.7427 サッポロ一番 旅麺 博多 高菜豚骨ラーメン

No.7427はサンヨー食品、サッポロ一番 旅麺 博多 高菜豚骨ラーメン。私は旅麺シリーズに対して特に強い思い入れがある訳ではないのだが、定期巡回する店舗で旅麺の新製品が出る度に百円以下(税抜)の安売りをするのでその都度つい買ってしまう。同社サイトを観ると現在五種類の味があり、偶に入れ替えを行う様子。豚骨系を最近見掛けないなあと思ったら、去年の夏頃に復活した。

旅麺シリーズの特徴は安価なくせに液体スープ(またはソース)を用いることにあるが、何故か豚骨系だけは例外で粉末スープ。液体が万能というわけではなく、粉末でしか表現し得ない香りがあるということなのだろう(勿論所定のコストの制約内で)。

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No.7426 維力食品工業 (Taiwan) 素飄香 當歸枸杞風味麵

No.7426は台湾の維力食品工業、素飄香 當歸枸杞風味麵。素飄香は台湾流ベジタリアンフードである素食の製品ラインであり、さらにそのなかで最も厳しい「全素」扱いなので、動物由来材料だけでなく卵や乳製品、葱や韮系の野菜も排除している。調理例写真にある具は全て使用が許される植物だけで作られている筈。

當歸は日本語で当帰(とうき)、セリ科の植物で根を漢方薬として使う。枸杞はクコの実のことで、これも薬用になる。なんだか体に良さそうなことだらけだ。姉妹品には蔘湯麵(高麗人参味)もある。

だが薬効あらたかな食べ物というもの、味は二の次三の次であり渋かったり苦かったり我慢を強いるものである恐れも強い。

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No.7425 統一企業 (Taiwan) 來一客 川辣牛肉風味

No.7425は台湾の統一企業、來一客 川辣牛肉風味。川は四川、辣は辛いという意味。小ぶりのカップ麺だが内容量は67gあり、日本の安価な縦型カップ麺と同等以上。40g近辺のミニカップとは用途が違う。來一客は台湾の定番製品で六種類の味があり、コンビニやスーパーの即席麺売場で大きなエリアを占有している。

▲このイラストは一体何を意味するのか?

カップ側面には結構大きな面積を使ってほのぼのしたイラストが描かれており、これは本製品によって実現したい世界である、という作り手からのメッセージだと捉えた。当たりは柔らかいが、パッケージデザインとして結構踏み込んでいるなあと思う。こんな大きなイラストを載せるに当たっては多くの議論があった筈。

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No.7424 味丹企業 (Taiwan) 味味A 紅燒牛肉湯麵

No.7424は台湾の味丹企業、味味A 紅燒牛肉湯麵。「新品上市」と書かれているので発売ホヤホヤの新製品なのだろう。台湾では珍しい大口径で薄いカップ。日清U.F.O.みたいな形だが、あくまで汁ありのラーメンである。

フタの中央下に「食尚玩家 Super Taste」と書かれており、これは台湾のテレビ局TVBSによるバラエティ番組で、FB等ネットメディアと連携しながらグルメや旅行情報を紹介するもの。番組中で一万食のグルメと五千食のラーメンを食べた食のプロが、初めて即席麺をお勧め料理として挙げた製品、というものらしい(私の拙い訳なので違っていたらゴメン)。まあ番組とのコラボ製品ということのようだ。

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