No.7411 Apollo (Mauritius) Nouilles Instantanées Savour Poulet

No.7411はモーリシャスのT&T International Foods、Apollo Nouilles instantanées Savour Poulet。チキン味。仏語と英語の併記で裏面にはマラガシ・アラビア語も加わる。No.7381で同社のカップ麺エビ味を紹介している。

▲謎の「田麵」表示
カップ版にも同じ表示があった

東アフリカの小さな島国(面積2,040km2、人口127万人)に独立した即席麺産業が存在することが興味深い。同国はかつて仏英等に占領された歴史があり、今はそれらの国を市場として即席麺を輸出しているのだろう。APOLLOロゴの右上に小さく「田麵(繁体字)」と書かれており、簡体字ではない漢字圏の国との関係を匂わせる。

続きを読む No.7411 Apollo (Mauritius) Nouilles Instantanées Savour Poulet

No.7410 統一企業 (Taiwan) 滿漢大餐 紅燒牛肉麵 [碗]

No.7410は台湾の統一企業、滿漢大餐 紅燒牛肉麵 [碗]。最近は台湾で仕入れた製品の紹介が多いが、今回の品は訪台以前に日本で売られているもののいただき物。統一企業にしてみれば輸出仕様なので英文が併記してあり、また台湾国内で「珍味」牛肉麵という製品名が「紅燒」に代えられている。珍味と言うと日本ではゲテ物といったネガティブな意味も持ってしまうからかな?

滿漢大餐は1983年発売のレトルト肉塊付き即席麺。私が1989年に仕事で訪台した際に個人的土産として滿漢大餐の袋版を買ったのだが、ゴロゴロした大きな肉塊に感激。これをキッカケとして海外製即席麺の収集に火が点いた、記念碑的なブランドなのである。(当時はまだ食べた製品の全てを記録する習慣が無かったため、残念ながらその時の写真や試食記は残されていない)

続きを読む No.7410 統一企業 (Taiwan) 滿漢大餐 紅燒牛肉麵 [碗]

No.7409 北るもい漁業協同組合 えび塩出汁ラーメン

No.7409は北るもい漁業協同組合 えび塩出汁ラーメン。同社の製品は少し前にNo.7343で天塩しじみラーメンを紹介している。どちらも製造は札幌麺匠。

▲海老名 愛で~す

パッケージには北るもい漁協イメージキャラクター「海老名 愛」が描かれている。跳ね上がった二本の髪の毛はエビの触覚みたいだ。設定は焼尻島生まれの羽幌水産高校一年、父親は漁師で母は美容師、祖父は炭鉱夫で妹は中学生・・・まあどうでもいいか。どうせならば留「萌」という地名を生かした名前にすればいいのになあ。

前述した天塩しじみラーメンは「てしお仮面」なるキャラクターを使っていたし、この辺りの水産業者は特産品のアピールをゆるキャラに依存しがちなのかな?

続きを読む No.7409 北るもい漁業協同組合 えび塩出汁ラーメン

No.7408 味丹企業 (Taiwan) 味味一品 原汁珍味爌肉麵

No.7408は台湾の味丹企業、味味一品 原汁珍味爌肉麵。日本語にすると「本格的で美味しい豚角煮麺」という感じかな。味味一品シリーズは今までにカップ版を六種類紹介してきたが、袋版は今回の品が初めての試食となる。

味味一品は台湾固有種といえるレトルトの肉塊が付属する高級品。レトルト具が付く即席麺は日本や他国でも偶に見受けられるが、決して定着はせず一過性の製品なのが殆ど。だが台湾は1983年に統一企業が「滿漢大餐」でこの形態を採用し好評を得て、以降他社も同様の製品を発売し、市場の一角を安定して占めているところに独自性がある。具が立派な割には麺が素っ気ないのもこの形態の製品に共通する面白い特徴。

続きを読む No.7408 味丹企業 (Taiwan) 味味一品 原汁珍味爌肉麵

No.7407 マルちゃん 屋台十八番 しお (北海道限定)

No.7407は東洋水産、マルちゃん 屋台十八番 しお。こいつを食べるのは19年ぶりだ。前回のダブルラーメンと同じ北海道限定販売品。この二品の中間的な位置にやはり北海道限定の「塩ラーメン」があるのだが、これは昨年試食しているので今回一連の試食からは割愛する。

▲マルちゃん北海道限定しお味袋揚げ麺軍団
ちなみによく似たデザインの東北・信越・中京・静岡版の
塩ラーメンには水色の★★★が無い

ダブルラーメンは一個当たりの税抜希望小売価格が92円なのに対し、今回の屋台十八番(塩ラーメンも同額)は136円と五割近くも高い。だが開封すると粉末スープの他に液体スープ、調味油が入っており、小袋三包のリッチな仕様(塩ラーメンは粉末スープとすりごま)で、我こそはマルちゃん北海道限定しお味袋揚げ麺軍団の頭である!とアピールしているかのようだ。

続きを読む No.7407 マルちゃん 屋台十八番 しお (北海道限定)

No.7406 マルちゃん ダブルラーメン しお (北海道限定)

No.7406は東洋水産、マルちゃん ダブルラーメン しお 。一つの袋の中に麺とスープが二個ずつ入っている北海道限定販売品。税抜希望小売価格は184円で一食当たり92円。同社の塩ラーメンや屋台十八番の単品価格がが136円、五個パックが680円(一食当たり136円)なのでダブルラーメンならではの価格的なメリットがあるね。但しあくまで希望小売価格であり実勢価格ではない。

▲発売直後のダブルラーメンしお(1998年)
この頃は中央部分が透明で、中の麺が透けて見えた

パッケージデザインは昭和の雰囲気を色濃く今に残す製品、と言いたいところだが、このしお味に関しては発売が1998年。立派な平成、それも平成二桁生まれである。なお同じダブルラーメンのしょうゆは1964年、みそは1975年で生粋の昭和生まれ。

続きを読む No.7406 マルちゃん ダブルラーメン しお (北海道限定)

No.7405 日清食品 カップヌードル 担担

No.7405は日清食品、カップヌードル 担担。最近のウチにしては珍しい有名ブランドの新製品(とはいえ発売は8月末)の試食。

普段海外モノや北海道のローカル製品を主として食べていると、たまには売れ筋の新製品が食べたい!という欲求が腹の底からマグマの如く沸きあがってくる。その時現れたのがこのカップヌードル担担。私の野生の勘としてこれはかなり中身に期待できそうだと閃き、短期間で終売になる危険もあるので早急に確保した。

なおウチは担々味のカップヌードルで2000年に旨ダレ中華担々、2008年に四川風担々、2018年に肉食リッチ贅沢肉盛り担々麺を紹介している。東洋水産に多い担「担」表記は日清では極めて珍しい。(ウチの記録では過去にGooTaの一件だけ:国内限定)

続きを読む No.7405 日清食品 カップヌードル 担担

No.7404 福建金之穂食品 (China) 榕鼎麥 花生酱拌面

No.7404は中国の福建金之穂食品、榕鼎麥 花生酱拌面。ピーナッツ(花生)ソースの汁なし麺。同社の姉妹品ネギ油汁なし麺をNo.7372で紹介している。

社名の福建金之穂食品やブランド名の榕鼎麥を検索してもあまり目ぼしい成果がなく、数多くある中国の製麺会社の中の泡沫的存在なのかな?と思ってしまう。「金之穂」なんて日本的な言い回しに思えるが、中国語では全然違う意味があるのかもしれない。まあここで出会ったのも何らかの縁なのだから、有名ブランドの話題の商品と同じテーブルに載せ、対等に試食評価しよう。

続きを読む No.7404 福建金之穂食品 (China) 榕鼎麥 花生酱拌面

No.7403 維力食品工業 (Taiwan) 維力炸醬湯麵

No.7403は台湾の維力食品工業、維力炸醬麵。同社の看板製品である維力炸醬麵(「」無し)は1973年に発売され丁度半世紀が経つ。台湾の即席麺市場では統一企業の肉燥麵と並んで歴史のある定番製品としてどこにでも売られており、日本で言えばサッポロ一番やチキンラーメンに相当する存在感といえるだろう。

▲定番の維力炸醬麵(「」無し、2011年版)
赤青の配色が逆
維力炸醬麵にも維力炸醬麵にもカップ版がある

大元の維力炸醬麵(「」無し)は丼お湯入れで湯戻しした後に湯切りをする汁なし麺。湯切りしたお湯は別途コップに入れた粉末顆粒と合わせてスープを作るマルちゃん焼そば弁当式。その維力炸醬麵に湯切りをしないラーメンが2021年に登場した。先日台湾遠征した際の、最優先で購入すべき品として位置付けていた。

続きを読む No.7403 維力食品工業 (Taiwan) 維力炸醬湯麵

No.7402 ホクメンフーズ 北海道サロベツラーメン ミルク風味の塩味

No.7402はホクメンフーズ、北海道サロベツラーメン ミルク風味の塩味。同社は稚内の会社で、サロベツは利尻島を含む道北の西側、豊富町~天塩町の辺りを指す。サロベツ川やサロベツ湿原センターってのがあるね。特にラーメンが有名な地だとは聞いていないので、この製品ならではの創作名だろう。

豊富町は酪農が盛んなところだが、「ミルク風味の塩味」というところに期待と不安が入り混じる。カップ麺では企画モノとしてたまにミルク味の製品が出るが、個人的には浮ついた印象の製品が殆どだと思っている。牛乳はラーメンへ適用するには使いこなしの難しい材料だと感じており、今回の品のようなノンフライの袋麺との相性は懐疑的だなあ。

続きを読む No.7402 ホクメンフーズ 北海道サロベツラーメン ミルク風味の塩味