No.7411はモーリシャスのT&T International Foods、Apollo Nouilles instantanées Savour Poulet。チキン味。仏語と英語の併記で裏面にはマラガシ・アラビア語も加わる。No.7381で同社のカップ麺エビ味を紹介している。
▲謎の「田麵」表示
カップ版にも同じ表示があった
東アフリカの小さな島国(面積2,040km2、人口127万人)に独立した即席麺産業が存在することが興味深い。同国はかつて仏英等に占領された歴史があり、今はそれらの国を市場として即席麺を輸出しているのだろう。APOLLOロゴの右上に小さく「田麵(繁体字)」と書かれており、簡体字ではない漢字圏の国との関係を匂わせる。
食べてみて、味や香りに湿潤なアジアっぽい雰囲気が漂う製品。一方でドライな東アフリカ※をイメージさせる要素は全然見当たらない。となるとあの「田麵」の影響を少なからず受けているのかな?と推測する。繁体字の漢字を(副次的にでも)使うところと言えば香港・マカオ・台湾・ベトナム・マレーシア・シンガポール等であり、ここら辺の企業が絡んでいるのかもしれない。
※モーリシャス自体は島国で山もあり、雨が結構降る。
行ってみたいな。
まろやかで優しいチキン味に軽い唐辛子の刺激が加わり、退屈したり物足りなさを感じたりはしない。これ見よがしに積極的なアピールをする部分は無いものの、嫌な味はしないので日常生活の相棒としては悪くないと思う。
麺は幅2mm強の角断面で、表面は少しザラザラして、ベトつかずにサラッとした口当り。粘りや弾力感は弱めで、ややボソボソした歯応え。小麦粉か揚げ油の質があまり良くないようで、ちょっと安っぽい匂いがする。
スープは濁った淡い白色で、軽いとろみがある。鶏のまろやかなうま味が出ていて、優しい口当たり。日本の塩ラーメンに近いものがある。突出感がなく消極的な味だが、僅かに揚げニンニクの香ばしさがあり、またチリパウダーの刺激も相まって、退屈さは感じない。
具は強い味から弱い味まで何でも受け入れてくれそうだ。
国名 | モーリシャス |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 6 091091 000301 |
会社名 | T&T International Foods |
製品名 | Apollo Nouilles instantanées Savour Poulet |
謳い文句 | Chicken Flavour |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net85g |
熱量 | 466kcal (1949kJ) |
Na | 3.395g |
付属品 | 粉末スープ、チリパウダー |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mm強の角断面、ザラついてサラッとした舌触り、粘りや弾力は弱め、安っぽい匂い |
汁・ソース | 濁った淡い色、軽い粘性、鶏のまろやかな旨味、日本の塩ラーメン的、辛い刺激なし |
具・その他 | 唐辛子と揚げニンニクの香りで退屈しない、アフリカっぽさ皆無でむしろアジア的味 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2023/12/08 |
賞味期限 | 2024/09/13 |
入手方法 | 2023/08/30 Kihara特派員様よりいただく |
税込購入価格 |