No.6590 Doria (Colombia) Macarrón con Queso Vaso

No.6590はコロンビアのProductos Alimenticios Doria、Doria Macarrón con Queso Vaso。マカロニとチーズである。同社はパスタや穀物やソース等を扱う会社で、Webサイトを見る限りカップに入ったソース付きパスタは今回紹介する一品のみ。なのでウチのサイトで同社の製品を扱うのはこれが最初で最後になってしまうような気がする。

一応コロンビアの自社工場で生産しているようで、他の国の企業にお任せで委託生産させたものではない。確かにカップの形状や構造は今までに見たことがないもの。作り方の説明書きなども他社製品の真似ではなくオリジナリティがある。

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No.6589 日清食品 (Hong Kong) 福 上湯伊麵

No.6589は香港の日清食品、福 上湯伊麵。福ブランドの即席麺は香港で「福字麵」と呼ばれて親しまれている。元々は台湾の統一企業が1970年代前半に香港へ進出して作ったもの。その後統一食品という会社が事業を承継してタイで生産するようになったが、実はこれ台湾の統一企業とは無関係の会社。2013年に福ブランドの使用権を日清食品が買取りグループ傘下に収める。

ということで今回の油揚げ麺版上湯伊麵は日清傘下になってから初めて食べるのだが、パッケージの裏面を見るとなんとベトナム製になっていた!No.6476で紹介した上湯拉麵はノンフライ麺だったため、ベトナム日清の工場で作られたのは何ら不思議じゃあなかったんだけどね。

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No.6588 Indomie (Egypt) Special Chicken Flavour

No.6588はエジプトのSalim Wazaran Abu Alata、Indomie Special Chicken Flavour。エジプト製インドゥミーの紹介は今回で四回目となる。さて今回の品のSpecialとは何がスペシャルなのか?という疑問に冒頭で答えておくと、ニンニクの香りが強く漂うことだ。ちょっとひと癖あるチキン味だね。

私は即席麺を入手すると24時間以内にデータベースへ登録するよう心掛けている。そこには入手日や購入店と価格または誰から貰ったか、賞味期限の情報も付加する。賞味期限を入れるのはこれを基にして試食のスケジュールを組むから。だがこのエジプト版インドゥミーを旅先で手にした瞬間、途方に暮れてしまったよ。

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No.6587 五木食品 海外用 九州とんこつ風ラーメン

No.6587は五木食品、海外用 九州とんこつ風ラーメン。輸出専用製品であり、国内販売はされていない筈。英文表記はKyushu “Tonkotsu” Artificial Pork Flavor Ramen、「人工」豚骨味である。海外バイヤー向けの販促資料を見てもAnimal freeを売りにしている畜肉不使用製品である。

▲左は輸出用(今回)、右は日本国内用の商標

ところで、五木食品といえば子守をする少女の商標がお馴染みなのに、今回の輸出用は子守なしの別バージョンになっているではないか!調べてみたところ、海外では別の会社に「五木」の文字と子守をする少女が含まれた商標が登録されており、裁判に負けて五木食品側が折れざるを得なくなったらしい。Since1878 JAPANの文字から悔しさが滲み出ているようだ。

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No.6586 Cigala (Portugal) Banzai Noodle Sabor Galinha

No.6586はポルトガルのMundiarroz、Cigala Banzai Noodle Sabor Galinha。チキン味である。No.6547で姉妹品のCarne(牛肉)味を、うんと遡って2016年4月のNo.5752でフランス版のBanzai Noodleチキン味を紹介している。だが今回の品は粉末スープやかやくが既に入っているのにフランス版は別添えの小袋に入っていて、中身は別物のようだ。

上の写真がCigala Banzai Noodleの広告画像および動画。なんだか日本というより中華っぽい要素も含まれているが、遥か遠く地球の裏側にあるポルトガルの人が持つ、日本に対するイメージなんてこんなもんだろう。

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No.6585 マルちゃん 緑のたぬき天そば 輸出仕様

No.6585は東洋水産、マルちゃん 緑のたぬき天そば 輸出仕様。前回のNo.6584で緑のたぬき東版を紹介し、その際地域に応じて四種類の味を作り分けている旨説明したが、実はさらにもう一種類、輸出版が存在する。

右は現行国内版(東)形状は同じ▲

フタのグラフィックは現行の国内版とはやや異なり、外周の縁の部分が白い。これは1980年に緑のたぬきが登場してからの様式であったが、1999年版以降外周の白帯は廃止された。一方1994年版から調理例写真が載るようになり、1997年版では調理例写真に箸が添えられてサイズが大きくなった。

今回の輸出仕様版のフタは、1994年版の小さな写真サイズに1997年版の箸が添えられた写真を適用し、英文を添えたものだといえる。フタの表面は現行国内版と比べてツヤがないが、昔の国内版もこうだった。

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No.6584 マルちゃん 緑のたぬき天そば 東

No.6584は東洋水産、マルちゃん 緑のたぬき天そば 東。説明不要のど定番製品だが、ウチの試食記では2007年7月のNo.3643以降掲載が無い。この間何度も食べてはいるんだけれど、外出先だったり撮影が出来ない状況だったりで、またいつでも食べれるという安心感から試食スケジュールに上がってこなかった。

緑のたぬきといっても国内の販売地域別に東・西・関西・北海道の四種類があってそれぞれ味が違う。私は一応全部食べてはいるのだが、時期がバラバラなこともあり西(北陸・中国・四国・九州・沖縄)と関西(近畿)を判別する自信は無い。なお栄養成分表のエネルギー量や塩分量を比較すると、スープだけでなく麺・かやくも地域によって数値が異なる。

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No.6583 Indomie (Egypt) Supermi Vegetable Flavour

No.6583はエジプトのSalim Wazaran Abu Alata、Indomie Supermi Vegetable Flavour。最近何度かエジプト版Indomieの紹介をしているが、今回の品はSupermiというサブネームが付いて、パッケージデザインも異なるもの。

この構図は本家インドネシアのIndofood社でも同じで、SupermiとIndomieはそれぞれ違う製品群として位置付けられている。SupermiはPT Lima Satu Sankyo Food社がインドネシア初の国産即席麺として1968年に発売、その後PT Sanmaru Food社がIndomieを発売するが1970年にLima Satu Sankyoに吸収合併された。

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No.6582 WaiWai (Thailand) Sour Soup Flavour

No.6582はタイのThai Preserved Food Factory、WaiWai Instant Noodles Sour Soup Flavour。英語とフランス語による記載文の輸出用パッケージ。どこにもTom Yumの文字は見当たらないが、同社のWebサイトでの説明にはTom Yum Flavourと明記されている。

調理例写真を見ると版ズレを起こしていたり、肝心のラーメンのピントがボケていたりで写真ぐらいアップデートすりゃいいのにと感じてしまうよ。全体的に見ても何かと古めかしいデザインのパッケージなので、味にはあまり期待せずに試食に臨んだ。

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No.6581 日清食品 (China) 日清拉王 中华街担担面风味

No.6581は中国の日清食品、日清拉王 中华街担担面风味。現在ラ王は中国・香港・米国(日本からの輸入で袋麺のみ)でも販売されている。海外展開は中国が最も早く、当初は日本版と同様の八角形カップを使うなど豪華高級カップ麺として投入されたのだが、売れ行きが芳しくなかったのか路線を変更。日本のラーメンを妙に意識させる製品企画となり、安っぽい縦型カップ版が出たり今回の品は普通の丸型カップになったり、プレミアム感が随分と薄れてしまった気がする。

フタの背景右に描かれた絵は横浜の中華街であり、日本における中華料理を再現した製品らしい。でも日本人が海外に散在するリトルトーキョーの味を再現しました、と言われてもたぶん喜ばないよなあ。

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世界の即席麺探索と紹介動画