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No.7413 臺灣菸酒TTL (Taiwan) 台酒花雕酸菜牛肉麵

No.7413は台湾の臺灣菸酒、台酒 花雕酸菜牛肉麵。レトルトの牛肉付き。社名はTTL(Taiwan Tobacco and Liquor)と略称で表記されることも多い。かつて台湾ではこの会社でしか酒とタバコを作れない、所謂専売公社であった。でも即席麺と何の関係が?

実はこのブランドの即席麺には調味酒が付いてくるのだ。今回の製品名の「花雕」は紹興酒のこと。違う種類の酒もある。

九年前に訪台した時は丁度この臺灣菸酒の即席麺が立ち上がった直後であり、カップ麺二個を買って歓喜したもの。それが今回の訪台では至る所でで売られており、最も成長著しいブランドだと感じた。なお製造は維力食品工業に委託している。

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No.7411 Apollo (Mauritius) Nouilles Instantanées Savour Poulet

No.7411はモーリシャスのT&T International Foods、Apollo Nouilles instantanées Savour Poulet。チキン味。仏語と英語の併記で裏面にはマラガシ・アラビア語も加わる。No.7381で同社のカップ麺エビ味を紹介している。

▲謎の「田麵」表示
カップ版にも同じ表示があった

東アフリカの小さな島国(面積2,040km2、人口127万人)に独立した即席麺産業が存在することが興味深い。同国はかつて仏英等に占領された歴史があり、今はそれらの国を市場として即席麺を輸出しているのだろう。APOLLOロゴの右上に小さく「田麵(繁体字)」と書かれており、簡体字ではない漢字圏の国との関係を匂わせる。

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No.7410 統一企業 (Taiwan) 滿漢大餐 紅燒牛肉麵 [碗]

No.7410は台湾の統一企業、滿漢大餐 紅燒牛肉麵 [碗]。最近は台湾で仕入れた製品の紹介が多いが、今回の品は訪台以前に日本で売られているもののいただき物。統一企業にしてみれば輸出仕様なので英文が併記してあり、また台湾国内で「珍味」牛肉麵という製品名が「紅燒」に代えられている。珍味と言うと日本ではゲテ物といったネガティブな意味も持ってしまうからかな?

滿漢大餐は1983年発売のレトルト肉塊付き即席麺。私が1989年に仕事で訪台した際に個人的土産として滿漢大餐の袋版を買ったのだが、ゴロゴロした大きな肉塊に感激。これをキッカケとして海外製即席麺の収集に火が点いた、記念碑的なブランドなのである。(当時はまだ食べた製品の全てを記録する習慣が無かったため、残念ながらその時の写真や試食記は残されていない)

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No.7408 味丹企業 (Taiwan) 味味一品 原汁珍味爌肉麵

No.7408は台湾の味丹企業、味味一品 原汁珍味爌肉麵。日本語にすると「本格的で美味しい豚角煮麺」という感じかな。味味一品シリーズは今までにカップ版を六種類紹介してきたが、袋版は今回の品が初めての試食となる。

味味一品は台湾固有種といえるレトルトの肉塊が付属する高級品。レトルト具が付く即席麺は日本や他国でも偶に見受けられるが、決して定着はせず一過性の製品なのが殆ど。だが台湾は1983年に統一企業が「滿漢大餐」でこの形態を採用し好評を得て、以降他社も同様の製品を発売し、市場の一角を安定して占めているところに独自性がある。具が立派な割には麺が素っ気ないのもこの形態の製品に共通する面白い特徴。

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No.7404 福建金之穂食品 (China) 榕鼎麥 花生酱拌面

No.7404は中国の福建金之穂食品、榕鼎麥 花生酱拌面。ピーナッツ(花生)ソースの汁なし麺。同社の姉妹品ネギ油汁なし麺をNo.7372で紹介している。

社名の福建金之穂食品やブランド名の榕鼎麥を検索してもあまり目ぼしい成果がなく、数多くある中国の製麺会社の中の泡沫的存在なのかな?と思ってしまう。「金之穂」なんて日本的な言い回しに思えるが、中国語では全然違う意味があるのかもしれない。まあここで出会ったのも何らかの縁なのだから、有名ブランドの話題の商品と同じテーブルに載せ、対等に試食評価しよう。

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No.7403 維力食品工業 (Taiwan) 維力炸醬湯麵

No.7403は台湾の維力食品工業、維力炸醬麵。同社の看板製品である維力炸醬麵(「」無し)は1973年に発売され丁度半世紀が経つ。台湾の即席麺市場では統一企業の肉燥麵と並んで歴史のある定番製品としてどこにでも売られており、日本で言えばサッポロ一番やチキンラーメンに相当する存在感といえるだろう。

▲定番の維力炸醬麵(「」無し、2011年版)
赤青の配色が逆
維力炸醬麵にも維力炸醬麵にもカップ版がある

大元の維力炸醬麵(「」無し)は丼お湯入れで湯戻しした後に湯切りをする汁なし麺。湯切りしたお湯は別途コップに入れた粉末顆粒と合わせてスープを作るマルちゃん焼そば弁当式。その維力炸醬麵に湯切りをしないラーメンが2021年に登場した。先日台湾遠征した際の、最優先で購入すべき品として位置付けていた。

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No.7400 味丹企業 (Taiwan) 美味小舖 海鮮湯麵

No.7400は台湾の味丹企業、美味小舖 海鮮湯麵。製品名はおいしい(料理を出す)小さな店舗、って意味だね。言語は違っても文字を見るだけで大体の意味が分かるんだから漢字って素晴らしい!九年前に台湾へ行った時はこのブランドを見た覚えが無いので比較的最近出たものかな?(商標登録は2009年になっていた)

単品売りで一個16TWD(購入時のレート換算で約74円)の台湾で一番安い部類に入る製品。もっとも、台湾の袋麺は安い製品とレトルト具の付いた高い製品とで二極化しており、中間的な製品が少ないのだ。安い部類の製品はもちろん揚げ麺で、丼お湯入れのチキンラーメン方式で湯戻しするものが大多数。

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No.7398 Unox (Nederland) Good Noodles Groente

No.7398はオランダのUnilever Nederland、Unox Good Noodles Groente。Groenteは野菜の意味で、EU認定ヴィーガンマーク付き。汁ありと汁なしを選択できる。この製品は18年ぶりの試食。

オランダを表す語はNederlandの他にNetherlandやHollandがあり、Hollandは2020年に同国で使用廃止令が出されたらしい。二ホンとニッポンぐらいの違いなのかな?と思いつつ何が妥当なのか曖昧なままでいる。ウチが現在Nederlandを使うのは、単純にUnoxブランドを持つUnilever Nederlandに倣ったからである。

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No.7395 日清食品 (Hong Kong) 屯京拉麺 魚豚湯味

No.7395は香港の日清食品、屯京(とんちん)拉麺 魚豚湯味。製造はタイの日清食品で台湾専売品。とんたんちんではない。

詳しく説明すると、日本の実在ラーメン店「屯ちん」が台湾で屯京拉麺という名で出店して好評を博し、この味をカップ麺で商品化することを香港の日清食品が企画し、生産をタイの日清食品に委託、これを台湾の正暉(Falken)が輸入販売するもの。

日清は台湾に直轄の拠点を持っておらず、今まで訪台時に海外生産を含む日清製品を(日本人向け食材店を除き)見ることは稀だったが、今回の訪台では日本・香港・タイ製の日清ブランド製品を一般のスーパー等でもよく見掛けた。近い将来日清が直接進出する予兆かも?

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No.7394 味丹企業 (Taiwan) 味味麵 精燉肉燥味 超值椀

No.7394は台湾の味丹企業、味味麵 精燉肉燥味 超值椀。同社のサイトで味味麵は袋麺しか情報が載っていないのだが、実際に台湾へ行ってみるとカップ版も売られていた。更にカップ版には通常版の他に今回紹介する「超值椀」、言ってしまえば廉価版も存在している。価格は19 TWD、換算で約88円。台湾のカップ麺としては最も安い部類である。

普通版のデータはきちんと記録していないが確か30TWD超え、大きさにも差があり、たぶん具の内容も違う。対して今回の超值椀(廉価版)はカップの印刷が他製品と共用する汎用品で、作り方と会社の情報しか書かれていない。製品固有のデータはフタに細かな字で書かれている。

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