No.7604 Lucky Me! (Philippines) Pancit Canton Chilimansi

No.7604はフィリピンのMonde Nissin、Lucky Me! Pancit Canton Chilimansi。パンシットカントンはフィリピン風焼そばのことで、チリマンシーはフィリピンの柑橘類カラマンシー風味で唐辛子増強ということ。カラマンシーに醤油を足すとトヨマンシーと呼ばれる。同社は社名にNissinが付くが日本の日清食品とは無関係で日清製菓(2002年に精算)がルーツ。日清食品が関係するフィリピンの即席麺製造会社はUniversal Robina社。ああややこしい。

▲九年前(2015年)の同製品
今回の品とは仕向け地が異なる

今回の品は九年ぶりの試食。本来ウチは大きな変更がない限り約十年間は同じ製品の試食記を書かないが、頂き物だし誤差範囲ということにする。

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No.7603 A-One (Vietnam) Phở Ăn Liền Hương vị Gà

No.7603はベトナムのSaigon Ve Wong、A-One Phở Ăn Liền Hương vị Gà。チキン味のフォー。同社は台湾の味王がベトナムに建てた会社で、中国語の味王の発音(うぇぃわん)からA-Oneというブランド名を付けたものだと思われる。

▲昔の同製品。上は2009年、下は2004年
調理例写真はみな同一

この製品は15年ぶりの試食となる。昔のパッケージを見てみたらレイアウトに細かな違いはあれど、調理例写真は今回の品と同じものを使い続けているようだ。さらに古い20年前のパッケージを見たら、やっぱり同じ写真を使用していた。製品の維持や管理にあまりお金を掛けない会社なんだなあ。日本じゃ有り得ないね。

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No.7602 藤原製麺 行者ニンニクパウダー入りスタミナラーメン 醤油味

No.7602は藤原製麺、行者ニンニクパウダー入りスタミナラーメン 醤油味。普通のにんにくを効かせた即席麺は星の数ほどあれど、行者ニンニクとなると極めて稀であり(検索するとローカルな製品が数件引っ掛かった)、ウチでは過去に僅か一件だけ試食経験があった。

▲私が過去に唯一経験した行者ニンニクを使った即席麺
今はなき十勝新津製麺の
こだわりのご当地ラーメン 天理 しょうゆ味(1999年)
製品名に行者ニンニクとは記されていないが、
かやくの内訳に記載があった

行者ニンニクと普通のニンニクは香りが似ているものの、植物としては全くの別物。食べる部位も葉っぱか地下茎の違いがある。野菜としての稀少性も行者ニンニクの方が高いので、即席麺としてもプレミアム感があるね。なお行者ニンニクパウダーは麺ではなくスープに混ぜられている。

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No.7601 康師傅 (China) 紅焼牛肉面

No.7601は中国の康師傅、紅焼牛肉面。康師傅は中国における即席麺シェアNo.1であり、それは世界のNo.1をも意味する。この康師傅の看板製品が紅焼牛肉面である。台湾人が中国で立ち上げた会社が急成長し、台湾でも味全食品の一ブランドとして康師傅の即席麺が作られたが、2014年に致命的な品質問題が起き撤退。今は中国生産品のみとなっている。

▲昔の康師傅、紅焼牛肉面(1996年)
この頃の康先生(師傅)は料理が下手だった

ウチが1996年に初めて康師傅(中国)の紅焼牛肉面を食べた際は麺もスープも荒々しくて粗野な印象を受けたもの。のちに台湾の同名製品を食べ、こちらは洗練されていて驚いた。だが中国版康師傅も品質改良に努め、2010年頃にはさほどヘンじゃない程度のレベルに改善されていた。

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No.7600 Paldo (South Korea) チャジャンミョン

No.7600は韓国のPaldo、チャジャンミョン(麺)。英語ではJjajang Myun、韓国語では팔도、짜장면。麺を湯切りして黒味噌ベースのソースをかけるもの。

Paldo(パルド)は昔韓国ヤクルトという会社の一ブランドだったが、2012年に即席麺事業が分社化され独立。韓国ヤクルト自体も2021年にhyという社名に変更した。パルドは八つの道という意味の韓国語読みである。

即席のチャジャンミョンは1984年に農心がチャパゲッティというスパゲッティを意識したような名の製品を出し定番製品になっている。私は1997年にこれを初めて食べた時、甘苦くて変な味だなあと思ったが、食べ続けるうちに慣れてきた。

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No.7599 POPMIE (Indonesia) Goreng Rasa Ayam Pedas Gledeek

No.7599はインドネシアのIndofood、POPMIE Goreng Rasa Ayam Pedas Gledeek。辛いチキン味のインドネシア風カップ焼そば。Indofood社は同国最大のシェアを持つIndomieブランドを擁しており、Indomieのカップ版ブランドがPOPMIEとなる。万人向けで堅実なIndomieに対し、POPMIEはかなり若者にターゲットを絞り込んでいるように思える。

製品名の最後に付いている「Gledeek」という語をいくら検索しても本製品に関する記述しか出てこない。実は意味のある言葉ではなく「Geek」あたりと絡めた感嘆詞としての造語だったりして?

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No.7598 VIFON (Vietnam) Phở Bò

No.7598はベトナムのVietnam Food Industries、VIFON Phở Bò。牛肉味の米粉麺フォー。2012年以来12年ぶりの試食となる。

▲VIFON Phở Bò(2012年)
この時と現在で、調理例写真は似ているけれども別物だね

今回の品は日本で購入したもののいただき物であり、輸入代理店(株式会社KOME)による日本語の説明シールを貼り付けてある。これによると作り方麺を2分ゆでる旨の指示があり、より簡単に作りたい人は丼お湯入れ3分でも可とのこと。

あれ?ベトナムのこの手のフォーは丼お湯入れ一択ではないのか?元々この製品の袋に印刷されている説明書きを見ても麺をゆでるような記載は無い。12年前の試食も当然丼お湯入れで作っている。まあ試しに今回は鍋でゆでてつくってみよう。

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No.7597 サンポー食品 三宝だし本家 博多ごぼう天うどん

No.7597はサンポー食品、三宝だし本家 博多ごぼう天うどん。1984年に発売されたごぼう天うどんのブランドリニューアル品、とのこと。なんだか随分とお上品で高級そうなパッケージデザインになったものだなあ、隔世の感を禁じ得ないよ。

▲左二つは製造時期不明、右端は2002年
左端(厚紙のフタ)は注意アイコンが無く昭和モノかも?

というのも、同社の歴代のごぼう天うどんのパッケージははお世辞にも上品とか洗練という言葉からはかけ離れたものであり、むしろ泥臭く魂に訴えかけるようなエモーショナルな文字が眼に飛び込んでくるのが特徴だった。

一方で関東育ちの私に柔らかいうどん+ごぼうの天ぷらという甘美な世界を教えてくれたのも歴代の本製品達であり、密かに感謝の念を抱いているのだ。

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