No.7429 Unox (Nederland) Good Noodles Kip

No.7429はオランダのUnilever Nederland、Unox Good Noodles Kip。Kipはオランダ語でChickenのこと。この味は2005年1月以来二度目の試食で、過去の記録を見ると粉末スープの他に調味油が付いていたのだが今回の品では省略されていた。即席麺はどこの国でも一個当たりの利益なんて微々たるものだろうから、削れるところは削ってコストダウンを図っているんだろうなあ。

▲UNOX Good Noodles Kip (2005年版)
この時は調味油が付いていた
食欲の湧かないパッケージは昔からの伝統

袋にある調理例写真を見てもなんだか全然食欲が喚起されない。もっとシズル感に溢れるとでもいうか、美味そうに見せる工夫があってもいいんじゃないかと思うのだ。まあこれは昔から変わらぬ伝統なんだけど。

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No.7428 味丹企業 (Taiwan) 味味一品 皇朝牛筋麵

No.7428は台湾の味丹企業、味味一品 皇朝牛筋麵。味味一品はレトルトの具が付いた高級袋麺シリーズでカップ版もある。皇朝は王朝や名家、Dynastyといった上流を表わす意味かな?牛筋は文字通り牛のすじ肉で、日本の即席麺でこの部位を使った製品はウチの試食履歴上でたった一件のみ存在した。

▲エースコック 牛すじラーメン(2001年)
レトルトの具付き

2001年1月の試食だからもう23年も前だね。その後類似の製品が出ていないということはあまり反応が芳しくなかったのだろう。一方で台湾の即席麺では今回の品が三件目、あと意外なところでタイの製品で一件食べたことがある。全てにレトルトの牛筋が付いており、乾燥の具ではあの食感を再現出来ず、製品として成立しないのだろう。

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No.7427 サッポロ一番 旅麺 博多 高菜豚骨ラーメン

No.7427はサンヨー食品、サッポロ一番 旅麺 博多 高菜豚骨ラーメン。私は旅麺シリーズに対して特に強い思い入れがある訳ではないのだが、定期巡回する店舗で旅麺の新製品が出る度に百円以下(税抜)の安売りをするのでその都度つい買ってしまう。同社サイトを観ると現在五種類の味があり、偶に入れ替えを行う様子。豚骨系を最近見掛けないなあと思ったら、去年の夏頃に復活した。

旅麺シリーズの特徴は安価なくせに液体スープ(またはソース)を用いることにあるが、何故か豚骨系だけは例外で粉末スープ。液体が万能というわけではなく、粉末でしか表現し得ない香りがあるということなのだろう(勿論所定のコストの制約内で)。

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No.7426 維力食品工業 (Taiwan) 素飄香 當歸枸杞風味麵

No.7426は台湾の維力食品工業、素飄香 當歸枸杞風味麵。素飄香は台湾流ベジタリアンフードである素食の製品ラインであり、さらにそのなかで最も厳しい「全素」扱いなので、動物由来材料だけでなく卵や乳製品、葱や韮系の野菜も排除している。調理例写真にある具は全て使用が許される植物だけで作られている筈。

當歸は日本語で当帰(とうき)、セリ科の植物で根を漢方薬として使う。枸杞はクコの実のことで、これも薬用になる。なんだか体に良さそうなことだらけだ。姉妹品には蔘湯麵(高麗人参味)もある。

だが薬効あらたかな食べ物というもの、味は二の次三の次であり渋かったり苦かったり我慢を強いるものである恐れも強い。

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No.7425 統一企業 (Taiwan) 來一客 川辣牛肉風味

No.7425は台湾の統一企業、來一客 川辣牛肉風味。川は四川、辣は辛いという意味。小ぶりのカップ麺だが内容量は67gあり、日本の安価な縦型カップ麺と同等以上。40g近辺のミニカップとは用途が違う。來一客は台湾の定番製品で六種類の味があり、コンビニやスーパーの即席麺売場で大きなエリアを占有している。

▲このイラストは一体何を意味するのか?

カップ側面には結構大きな面積を使ってほのぼのしたイラストが描かれており、これは本製品によって実現したい世界である、という作り手からのメッセージだと捉えた。当たりは柔らかいが、パッケージデザインとして結構踏み込んでいるなあと思う。こんな大きなイラストを載せるに当たっては多くの議論があった筈。

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No.7424 味丹企業 (Taiwan) 味味A 紅燒牛肉湯麵

No.7424は台湾の味丹企業、味味A 紅燒牛肉湯麵。「新品上市」と書かれているので発売ホヤホヤの新製品なのだろう。台湾では珍しい大口径で薄いカップ。日清U.F.O.みたいな形だが、あくまで汁ありのラーメンである。

フタの中央下に「食尚玩家 Super Taste」と書かれており、これは台湾のテレビ局TVBSによるバラエティ番組で、FB等ネットメディアと連携しながらグルメや旅行情報を紹介するもの。番組中で一万食のグルメと五千食のラーメンを食べた食のプロが、初めて即席麺をお勧め料理として挙げた製品、というものらしい(私の拙い訳なので違っていたらゴメン)。まあ番組とのコラボ製品ということのようだ。

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No.7423 臺灣菸酒TTL (Taiwan) 台酒 花雕鷄麵

No.7423は台湾の臺灣菸酒(Taiwan Tobacco and Liquor)、台酒 花雕鷄麵。花雕は紹興酒のことで、レトルトの鶏肉付き。調理酒とリアルな肉が付いた袋麺という、日本には見られない製品。製造は維力食品工業。No.5500でカップ版を紹介している。

今まで統一企業の滿漢大餐など様々な台湾製レトルト具付き即席麺を食べた中で、牛・豚肉はもちろん羊肉にも遭遇してきたが、意外に鶏肉は珍しい。

紹興酒の小袋を丼へ入れる前に少し舐めたら、結構明確なアルコール成分を感じる。食べる時には高温で大部分は揮発してしまうだろうが、お酒は一切ダメという人は入れない方が良い。だが酒抜きでもレトルトの肉付きという特徴は十分に味わえる。

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No.7422 明星食品 Myojo Ippei-chan Yomise-No Yakisoba (輸出仕様)

No.7422は明星食品、Myojo Ippei-chan Yomise-No Yakisoba。日本で製造した輸出仕様で、説明書きや付属の小袋類は英文化されている。台湾で購入した品なので繁体中文の説明書きシールが貼られていた。パッケージデザインは日本で売られる一平ちゃんとほぼ同じもの(少し前のバージョンかな?)で、主なターゲットは在留邦人なのだろうと推測する。

No.7415で台湾向け輸出版日清のどん兵衛を紹介したが、今回の品は輸出先を限定しないワールドワイド対応。栄養成分の表記は米国の流儀に準じている(これがそのまま通用する国も多い)。バーコードの書式もEANではなく北米向けのUPC。

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No.7421 アワーズ ハッピーパンダファミリーヌードル しょうゆとんこつ味

No.7421はアワーズ(AWS)、ハッピーパンダファミリーヌードル しょうゆとんこつ味。和歌山県の南紀白浜アドベンチャーワールドで購入した製品のいただき物。ここは四頭のパンダが飼育されており、パッケージもパンダ顔。

製造は静岡の住岡食品。ここは袋麺の生産では老舗の企業だが、今は寿がきや食品や小笠原製粉などの委託生産を主としている。と思ったら先日訪台した際に自社ブランド製品を発見て驚いた。パッケージ左下の四角い囲い(国内産)はキリマルブランドの製品で見慣れたもの。

バーコード数字の冒頭が「20」というのが珍しい。2xは店舗内限定商品に割り当てられた番号で、これを使った即席麺を見るのは初めて。

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2023 台湾(高雄・台中・台北)探索記

 

▲2023年台湾遠征の成果
(この写真を撮る前に既に三個食べてしまった)

明けましておめでとうございます。2024年の初記事は昨年の秋に行なった台湾即席麺探索記になります。(動画制作時に技術的な障害が発生し、本探索記の公開が大幅に遅れてしまいました)

序章

10月の末から九年ぶりに四泊五日で台湾へ行き、即席麺63種類(袋麺36種、カップ麺27種)を仕入れてきた。昨年12月頭のベトナム遠征以来、約一年ぶりの海外出張である。

台湾へ行くのはこれが五回目だが、最初の二回は仕事絡みで即席麺の購入は(当然ながら)オマケ程度。即席麺を買う目的で行くのは2006年と14年に次く三回目。そして今回は初めて台北以外の地である高雄と台中を訪れ、その移動には台湾高鐵(THSR、台湾版新幹線)を利用した。

▲今回の即席麺探索道中を動画で紹介

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