No.7963は秋田県横手市のトヤマフーズ、秋田十文字中華 味噌。トヤマといっても富山ではなく創業者の外山さんからくるもの。No.7953で中華そば(醤油味)を紹介して、自らを厳しく律する筋肉質の製品だと評した。
▲秋田十文字中華そば(醤油味、2026年)
同じ十文字中華シリーズだから当然醤油味の精神が引き継がれていると推測する。多分厳しい秋田の冬を想起させるような塩辛くて禁欲的な味だろう、食べると身が引き締まるような緊張感があるに違いない。
▲謎の「としちゃん」
ただ一点気になるのが、今回の味噌味はフタに「としちゃん」と称する女性が笑顔で丼を運ぶイラストが描かれている。これは醤油味で感じた男性的で筋肉質の厳しさとは相入れないもの。一体「としちゃん」は何を意味するのだろうか?
▲「としちゃん」はスープの袋にも反復されている
食べてみて、誰にとっても食べやすい味噌豚骨ラーメンであり、麺もスープも「♪み〜んな大好き」になれそうな親しみやすさが感じられるもの。その一方で厳かな雰囲気が漂う醤油味とは随分と趣が異なるなあ、と思った。
そして味噌味のフタにのみ「としちゃん」が配されている意図が理解できた。醤油味と味噌味では製品のキャラクターが根底から違うのだ。醤油味と同じ気構えで味噌味を食べないでね、という警告だったのだ。
今回の味噌味を単体で評価すると、価格は高い(税込558円)がソツのない製品で、観光土産的な性格を考えれば十分納得する。大企業の大量生産品とコスパを比較するのは野暮というもの。
ただ内容は常識の範囲内であり、どこか他の製品にもありそうなものである。一方で醤油味(同価格)は他にないユニークな存在であり、代替の利かないものなのだ。
あとチャーシューとメンマは、醤油味がレトルトでみずみずしさが際立ったのに対して今回の味噌味では乾燥モノに格下げされ、ちょっとテンションが下がってしまい残念。
| 国名 | 日本 |
| ジャンル | 袋ラーメン |
| EANコード | 4 905834 257131 |
| 会社名 | トヤマフーズ |
| 製品名 | 秋田十文字中華 味噌 |
| 謳い文句 | 外山謹製 としちゃん |
| 調理方法 | 熱湯4分 |
| 質量 | 内容量119g/麺70g |
| 熱量 | 403kcal (1,693kJ) |
| たんぱく質 | 12.0g |
| 脂質 | 8.8g |
| 炭水化物 | 67.1g |
| Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量6.8g) |
| 付属品 | 液体スープ、味付豚肉、メンマ、乾燥ねぎ、こしょう |
| ノンフライ麺 | ○ |
| 湯切り | 不要 |
| 麺 | 麺は幅2.5mmの角断面で、ふっくらした舌触りです。粘りがありもちもちした歯応えで、重量感がある反面、鍛えたようなコシはありません。No.7953で紹介した醤油味とは別物の食感です。 |
| 汁・ソース | スープは濁りのある薄めの茶色です。甘めで明るく開放的な味噌味ですが、ポーク味とニンニクの主張が強く、味噌豚骨のような感覚です。雄弁で隙間のない印象で、これも醤油味とは方向性が異なるように感じました。質感は良く、胡椒の刺激は弱く、癖のある匂いはしません。 |
| 具・その他 | 肉もメンマも乾燥で、醤油味がレトルトだったのと比べて簡素です。ストイックな印象の醤油味と比べ、今回の味噌味は親しみやすく、かなり性格が異なります。誰にでも受け入れ易い製品になった反面、独特な個性は影を潜めたと感じました。 |
| 総合評価 | ★★★3 |
| 試食日 | 2026/07/10 |
| 賞味期限 | 2026/07/27 |
| 入手方法 | 2026/06/17 さいとう |
| 税込購入価格 | 558 JPY |





