No.6630 Fantastic Noodles (Australia) Oriental

No.6630はオーストラリアのFantastic Snacks、Fantastic Noodles Oriental。製造はタイ。それなりの規模がある豪州の即席麺市場において、同国企業としてはこのFantasticとSuimin、そしてNestlé(Maggi)の三社で大半を占めている。

しかしFantasticとSuiminは実質的に同じ会社であり(EANコードの企業項も同一)タイからの輸入、Nestléはマレーシアからの輸入(全数かどうかの確証は無いが、東部で見た限りはすべて)であり、ほぼオフショアで生産する構図となっている。豪州のスーパーをまわってこの事実を知り、大きな国なのに意外だなあと驚いた。

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No.6629 La Doña (Panama) Sabor a Carne

No.6629はパナマのLa Doña、Sopa de Fideon Instántanea con  Sabor a Carne。Carneはスペイン語でただの肉のことだが、英文表記の製品名では牛肉になっている。La Doñaは麺だけでなくソースや粉などの食品全般を手広くやっている会社。パッケージの外観は中南米っぽさを感じるもので、アジア的な要素は無かったが、裏面には中国製である旨の表示があった。開封したら粉末スープの小袋には「調味包」という漢字が書かれていた。

この女性がマスコットキャラクターである。現地ではそれなりの認知度があるのか、着ぐるみの人がキャンペーンをやっているようだ(写真はネットから拝借)

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No.6628 Gallo (Spain) Nissin Soba Original

No.6628はスペインのGallo、Nissin Soba Original。今回の品はドイツ日清がハンガリーの工場で作った製品をスペインの食品会社Galloが販社となって同国内で展開するもの。No.6533で同じ形態である袋版のSobaを紹介している。Gallo版Nissin Sobaのバリエーションは本家ドイツ日清版とでほぼ共通なのだが、今回のOriginal味だけは本家版には存在せず、このGalloブランドけに用意されるものである。

▲右のスペイン版は箸がフォークに代わっている

過去ウチではやはり黄色いキャップが付いたClassic味をNo.4983等で試食しており、てっきりこれがOriginal味に改名したものだと勘違いしていたが、よく見るとキャップの黄色が微妙に違う色だった。

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No.6627 河南丽星亿源食品 (China) 嗨吃家 酸辣粉

No.6627は中国の河南丽星亿源食品、嗨吃家 酸辣粉。酢っぱ辛い春雨である。社名を日本の漢字に直すと麗星億源食品、英文はHenan Lixing Yiyuan Food、Haichiji Suan La Fenとなる、って読みをアルファベット化しただけか。

カップは無漂白でザラザラしたクラフト紙のような材質であり、昔のカップアイスみたいな構造である。このカップにお湯を注いだら漏れてびしょびしょになるのではないか?と不安になったが、説明書きを読むと普通のカップ麺と同じ作り方て良いようだ(注水線もあった)。フタに写っている人物は八两金(ボビー・イップ Bobby Yip)という香港生まれの俳優らしい。

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No.6626 日清食品 (Hong Kong) 福 雞汁伊麵

No.6626は香港の日清食品、福 雞汁伊麵。ベトナム製。香港では福字麵とも呼ばれるこのブランドは2013年に香港統一食品から香港の日清食品へ移行したもの。ウチでは過去2008年12月のNo.4019で試食をしているのだが、今回の品のパッケージを見て驚いた!なんと、元々あった鶏の絵がチキンラーメンのひよこちゃんに乗っ取られているではないか!!

「おう!そこのニワトリ、今日から雞汁伊麵のマスコットキャラクターはこのひよこちゃん様がやるんだからとっとと失せろ!俺のバックにゃ日本の日清食品が付いているんだぜ、文句を言えるものなら言ってみろやボケ!」こうして哀れなニワトリ君は追い出されてしまい、その後の行方を知る者は誰もいない。

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No.6625 Antaar&s (Italy) Arnaboldi Makegusto Parmesana

No.6625はイタリアのAntaar&s、Arnaboldi Makegusto Parmesana。ノンフライのカップパスタでチーズ(パルミジャーノ)味。姉妹品のCarbonara味をNo.6615で紹介している。

最近は同じイタリアのInsta Cup(Liodry Foods)やコロンビアのDoria、ブラジルのNissin等のカップパスタを食べてきたが、どれもみな麺の湯戻りに難があり、楽しく試食を行うには至らなかった。欧州や中南米の製品は日本の水との相性が悪いのだろうか?ちなみにNo.6364で中国の日清カップパスタ(可意粉)を試食したが、これはとてもいい感じの麺だった。

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No.6624 日華食品 Nikka Ramen Shrimp Flavour(タヒチ向け製品)

No.6624は神戸の日華食品、Nikka Ramen Shrimp Flavour。タヒチ向けで中国製。この会社については姉妹品Crab Flavour (No.6614)の試食記もご参照下さい。パッケージの特長は袋の揚げ麺では今や絶滅寸前の「のぞき窓」が残っていること。

そもそものぞき窓は日清がチキンラーメンを発売した際、過去に例が無い製品のため中の麺をチラ見させることで麺の食べ物であることを理解してもらうためのもので、他社もこれに追従した。だが即席麺の普及に伴い説明は不要になり、麺を外光に晒さないためにも1980年頃にはほぼ消滅する。

現在日本の揚げ麺でのぞき窓が残っているのは徳島製粉の金ちゃんラーメンぐらいだろう。

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No.6623 Nissin Foods (Mexico) Maxi Sopa Nissin Cuchareable, Sabor a Camarón Picante

No.6623はメキシコの日清食品、Maxi Sopa Nissin Cuchareable, Sabor a Camarón Picante。Cuchareableはバケツ(っぽいモノや形)のことで、カップが大柄であることの比喩表現っぽい。Camarón Picanteはピリ辛エビ味である。

今年に入りメキシコ製Cup Noodlesの紹介を二度行い(No.6601、6619)、どちらも外装に「Hecho en México(メキシコ製)」と書かれた鷲のマークが印刷されていたのに今回の品はそれが無い。日清グループは製品に対する情報の記載が厳格に管理されているので鷲のマークが無いということはメキシコ製ではない証なのだろう。米国ではなくブラジル製かな?

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No.6622 Knorr (Portugal) Asia Noodles Chili & Lemongrass

No.6622はポルトガルのUnilever、Knorr Asia Noodles Chili & Lemongrass。日本でクノールといえば味の素が持つブランドの一つで洋風のスープが主体。元々はドイツが発祥の食品ブランドだが親会社がいろいろ変わり、2000年にUnilever社(本社はオランダと英国)の傘下となる。日本でユニリーバといえばヘア&スキンケア・洗剤のイメージが強いけれど、欧州ではKnorrブランドによる巨大な即席麺生産企業でもある。

今回の品はポルトガルのUnilever Jerônimo Martins社が販売するので国籍も同国扱いとしたが、EU製品でよくあるように生産国は不明である。

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No.6621 永南食品 (Hong Kong) 公仔麵 重口味 赤湯牛肉味

No.6621は香港の永南食品、公仔麵 重口味 赤湯牛肉味。英文表記はWinner Food、Doll Instant Noodle Strong Flavour Red Soup Beef Flavour。「公仔(Doll)」ブランドの永南食品は日清食品グループの傘下にあり、香港の市場では永南が庶民的、日清が高級品を担当するイメージ。最近日清に吸収された「福」ブランドは永南よりもさらに庶民的なレンジを担う。

永南食品のWebサイトを見ると、重口味というのが独立したシリーズであるように思われるが、まだ今回の品だけしか製品が存在していない。昨今の袋麺としては珍しく単品販売のみで、五個パックは用意されていない様子。

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