No.6681 日清食品 (Hong Kong) 福 冬蔭功湯伊麵

No.6681は香港の日清食品、福 冬蔭功湯伊麵。英語表記はFuku Tom Yum Soup Instant Noodleで、製造はベトナム。「冬蔭功」がトムヤムの意味らしい。単純に広東語の読み(dung1 yam1 gung1)を当てはめただけのようにも思えるな。結構昔からある製品である。

2013年に香港統一(企業名)から香港日清に福ブランド即席麺(福字麵)が移管され、2016年に従来タイで作られていたのがベトナムへ移管された。今回の品は香港の会社がタイ風味の即席麺をベトナムで作らせ、(それを日本人が諸食するという)アジアを股にかけたような構図になっている。

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No.6680 イトメン All-In-One Ramen Cup (タヒチ向け)

No.6680はイトメン、All-In-One Ramen Cup 。タヒチ向けの専用製品である。

今回の品を昨年の7月に入手後、翌8月に日清食品から「All-in Noodles」なる製品が発売されるというニュースを聞き、真っ先にこのタヒチ向けイトメン製品のことが頭に浮かんだ。いくら「One」が抜けているとはいえ商標上の問題は生じないのか?日清とイトメンの間にはかつてチキンラーメン及びカップヌードルの発売直後で揉め事があり、今だに関係が険悪なのか?と要らぬ心配までしたが、特許情報DBで検索したらイトメンのAll-In-One Ramenは国内登録されていなかった。まあ日本で流通しないのだから当然か。

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No.6679 Oriental Express (Greece) Snack Noodles Won Ton Flavour

No.6679はギリシャのFlavour Factory、Oriental Express Snack Noodles Won Ton Flavour。ワンタン味、だそうだ。え!?海外でワンタン入りのカップ麺?それもよりによって一番縁のなさそうなギリシャにあるなんて!と色めき立つ人もいるのではないか?

でも残念でした。海外の即席麺ではあくまでワンタンの「風味」だけでワンタンははいっていない製品が結構ある。

▲英Blue DragonのWon Ton Flavour袋麺(2009年)

▲香港永南食品の公仔麵鮮蝦雲吞味(2010年)

上記写真以外にも数種類食べたことがあるが、どれもワンタンっぽい香りは全くしなかった。なので今回の品も期待薄。逆に日本でよくあるようなワンタンが入っている即席麺って海外では見たことがない。

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No.6678 農心 (South Korea) 辛ラーメン 日本向け仕様

No.6678は韓国の農心、辛ラーメン。日本向け日本語表記仕様。No.6677米国生産のShin Ramyonと同時に比較しながら試食した。

辛ラーメンは1986年の発売で、中国ではその後すぐに現地生産を開始、日本へは1995年頃から輸入されるようになった。

▲日本進出当初(1996年)の品

▲中国(瀋陽)生産品(2009年)

▲米国生産品(2019年)

今まで韓国国内向け、韓国生産日本向け仕様、中国生産品(上海・瀋陽)、そしてNo.6677で紹介した米国生産品を食べてきたが、食べた印象はどれもだいたい一致している。厳密にいうと韓国国内向けは辛さが強くて尖ったような印象もあるのだが、同時比較ではなかったのであまり自信がない。何れにせよ味の方向性はみな同じである。

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No.6677 Nongshim America (USA) 辛 Shin Ramyon

No.6677は米国のNongshim America、Shin Ramyon。言わずと知れた韓国辛ラーメンの米国生産版。農心(Nongshim、농심)は2005年に米国西海岸のLAに工場を設立し、米国及び周辺諸国へ製品を供給する。また中国進出は遥か前の1986年に上海、のちに青島や沈陽にも工場を建てている。

▲米国産の証

ここ十数年様々な国の即席麺売り場を見てきた中で、多くの地で見掛ける強力なブランドとして「辛ラーメン」「Cup Noodles」「Maggi」「Indomie」の四つが挙げられる()。しかしウチで再三報告しているようにCup Noodlesは生産国によって麺もスープも大きく異なり、日本のカップヌードルの味や品質を海外版にも求めると失望する。

生産量では中国の康師傅が一番だと思われるが、国内需要に対応するので手一杯なのか、中国以外では滅多に見掛けない。

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No.6676 Saikebon (Italy) Yakisoba Cup Pollo

No.6676はイタリアのStar、Saikebon Yakisoba Cup Pollo。チキン味焼そばである。Star社のSaikebonは即席麺においてスペインGallina Blanca社のYatekomoと兄弟関係の弟と言え、その親はポーランドの味の素である。って、何の話か判らない人も多いかな?

▲Gallina Blaica社Yatekomoのカップ焼そば

海外の即席麺メーカは国を超えての提携関係が頻繁にある。日本では即席麺を作っていない味の素がポーランドで大規模な即席麺事業を興し、これをGallina Blanca社とその傘下のStar社がそれぞれのブランドで国毎に流通・販売を担う形になっている。なので今回の品もたぶん製造はポーランドの味の素。

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No.6675 Sawamag (Morocco) Indomie Goût Poulet (Chicken Flavour)

No.6675はモロッコのSawamag (Salim Wazaran Maghreb)、Indomie Goût Poulet。チキン味である。ウチにとって初のモロッコ製即席麺、二国目のアフリカ製即席麺だ。最初のアフリカはエジプトのSalim Wazaran Abu Alata社によるインドゥミーであり、社名からして今回のSawamagと兄弟のような関係なのだろう。

エジプト版インドゥミーは賞味期限の表示がアラビア語の数字であり解読が困難であったが、今回のモロッコ版はふつうの数字(ここでは数字の呼び方について深入りしない)。こんなところからそれぞれの地でどちらが普及しているのかが伺えるね。

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No.6674 日清食品 (Hong Kong) 出前一丁 微辛咖喱味

No.6674は香港の日清食品、出前一丁 微辛咖喱味。微辛といっても英文表記はただのSpicy Curry Flavourである。香港版出前一丁は総勢55種類(カップやビーフン、マカロニ等含む)を揃える、これだけでちょっとした会社が作れそうな大ファミリーであり、その中ではいくつもの系列に分かれている。今回の品は「全辛滋味系列」という刺激系袋ラーメンに属するもの。この系統は最近No.6501で香辣麻油味を紹介している。

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No.6673 日清食品 (Singapore) 明星 酸辣滷麵

No.6673はシンガポールの日清食品、明星 酸辣滷麵。製造はインドネシア。滷麵(鹵麺とも書く)はローミーとかルーミェンと読み、シンガポールやインドネシア・マレーシア辺りで食されるとろみのあるスープと黄色い平打ち麺による料理である。この製品の場合は酸辣とあるので酢っぱ辛い味付けだね。

日本における明星食品は日清食品傘下とはいえ一応独立した会社組織だが、シンガポールでは日清食品の中の一ブランドという扱いになっている。即席麺の海外進出は明星食品が先鞭を付け、シンガポールでも1970年初頭に現地生産を開始していたのに、それより十年ほど遅れてやって来た日清に(言葉は悪いが)乗っ取られた構図にも見え、歴史は残酷だなあ。

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No.6672 永南食品 (Hong Kong) 公仔米粉 雪菜

No.6672は香港の永南食品、公仔米粉 雪菜。英文名はWinner Foods、Doll Mifun Pickled Vegetable Sauce Flavour。公仔は人形(Doll)のことで永南食品のブランド名、米粉はビーフン麺、雪菜は雪の多い地方で採れるアブラナ科葉菜類の一般的な名称とのことだが、英文名ではPickled Vegetableと書かれているので味付・発酵処理されている漬け物のようだ。

この品を香港で購入したのは丁度一年前の2019年4月末。その後6月に民主化デモが勃発、今は新型コロナが世界中に蔓延し、即席麺を探しに香港へ行くなんて当面は不可能になってしまったよ。一年先のことなんて誰にも全く判らないなあ。

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世界の即席麺探索と紹介動画