No.6931 徳島製粉 金ちゃん飯店焼豚ラーメン

No.6931は徳島製粉、金ちゃん飯店焼豚ラーメン。1982年に発売されたレトルト具入りの高級即席麺。関東以北での入手は困難で、ウチとしても15年ぶりの試食となる。

▲珍しいフリーズドライ麺の金ちゃん飯店
(1980年中頃、複数種類あり)

1980年代初頭は第一次高級カップ麺ブームがあり、レトルトの具+フレーズドライの麺が売りとなる八ちゃん飯店焼豚ラーメン(横山製麺工場:2006年に廃業)なんてのも競合品だった。実は徳島製粉も1983年にフリーズドライ麺のための設備を導入してこの金ちゃん飯店焼豚ラーメンにも適用した時期がある(1989年に廃止)。

レトルト具付きの即席麺は日本ではあまりメジャーではないが、台湾では一つのジャンルとして確立し、複数の会社が製品を出している。

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No.6930 寿がきや食品 全国麺めぐり 富山ブラックラーメン

No.6930は寿がきや食品、全国麺めぐり 富山ブラックラーメン。製造は加ト吉水産。

▲2009年版。外観は大して変わっていない
製品名が暗いのは撮影が下手だったから

寿がきや食品が富山ブラックのカップ麺を出したのが2009年で(このときはまだ「全国麺めぐり」というサブタイトルは無かった)、即席麺業界でもかなり早い方だった。それ以降も継続的に販売を行ない、富山ブラックの認知度を上げるための一翼を担っているといえよう。寿がきや版が出てすぐに私にとっての初富山ブラック経験をしたところ、スープの色と味にえらくビックリしたものだった。その体験以来12年ぶりの試食となる。

競合は短期で終売になるか揚げ麺で購買層が違うものが多いのだが、凄麺の富山ブラックは値段を含めてガチの対決になりそう。

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No.6929 ヤマダイ ニュータッチ凄麺 富山ブラック

No.6929はヤマダイ、ニュータッチ凄麺 富山ブラック。黒い醬油味のスープと黒胡椒の刺激が特徴のご当地ラーメンを再現した製品。北陸地方は他のご当地ラーメンの話題をほとんど聞かないため、この富山ブラックの知名度だけが突出している印象を持っている。都市名+色名、という判りやすい単語で構成されているので覚え易くて親近感が湧きやすいという面もあるのだろう。

カップ麺における富山ブラックは寿がきや食品が2009年から継続的に販売し続けているのに対し、今回の凄麺は2016年の発売である。実は次回No.6930では寿がきや食品を試食し、新興勢力 vs 老舗という構図での比較を行う予定。

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No.6928 マルタイ 北海道 札幌味噌ラーメン

No.6928はマルタイ、北海道 札幌味噌ラーメン。No.6439で姉妹品の旭川醤油ラーメンを紹介している。さてマルタイといえば本社は福岡県の福岡市、生産工場も福岡県と佐賀県、あとは九州内のサンヨー食品関連会社であり、九州濃度の高い会社である。それが北海道の札幌だと?

うちの即席麺試食データベースにはマルタイ製品が123件登録されているのだが、この中で味噌味のものは今回の品を含んで3件しかない(豚骨味噌は除外)。ということは、マルタイは味噌スープの経験に乏しく、稀に手を出すと不慣れで妙な味や香りがしてしまうではないか?と危惧してしまう。北海道なんかに色気を出さずに地元だけを見てりゃいいのに・・・

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No.6927 ハウス食品 しあわせの激辛 ラーメン

No.6927はハウス食品、しあわせの激辛 ラーメン。ハウス食品の即席麺業界への参入は大手としては遅かったが、昭和50年代には多くのヒット商品を連発して全国的に高い知名度を誇った。しかし平成以降は縮小傾向となり、現在うまかっちゃんシリーズと好きやねん以外の製品は根絶した。

シャンメン、たまごめん、楊婦人、本中華、王風麺、つけ麺等

▲五個パック外観

今回の品は久々のうまかっちゃんではない即席麺。「しあわせの激辛」がシリーズの名称で、ラーメンの他にカレー・麻婆豆腐・パスタソースからなる激辛製品群。現在のところ店舗での販売は行わずに限られた通販のみで購入可能。Webサイトトップページからダイレクトに製品情報に飛べず、何となく及び腰というか実験的な製品なのかな?と思ってしまうよ。

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No.6926 マルちゃん 焼そばバゴォーン スパイシーカレー味

No.6926は東洋水産、マルちゃん 焼そばバゴォーン スパイシーカレー味。今年2月の発売で、いつまでかは知らないが期間限定品(まだ流通している様子)でかつ東北・信越地方限定品。製造は群馬にある関東工場。

同じマルちゃんで、北海道限定の焼そば弁当と同様に粉末スープが付いている。だが焼そば弁当は麺を湯戻しした残り湯でスープを溶くように指示があるのに対し、このバゴォーンは熱湯を使うことになっている。

▲左がやきそば弁当、右がバゴォーン

この二つのブランドを混同している人が多いのか、YouTube動画においてバゴォーンのスープを沸かしたての熱湯を使って溶くと毎回速攻でクレームが付いちゃうよ。まあどうやって作ろうとも各人の自由なんだけどね。

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No.6925 日清食品 日清ラ王 柚子しお

No.6925は日清食品、日清ラ王 柚子しお。ウチでは登場したての袋版ラ王「塩」を2013年に紹介しているが、2018年のリニューアルで麺が全粒粉入りになるとともに塩味が「柚子しお」になる。更にその一年後リニューアルを行ったのが今回の品。但しこの時中身に変更があったのは醤油だけで、柚子しおはパッケージの変更だけだったみたい。製品の競争力を保ち続けるのも大変だねえ。

▲出た当初の袋版ラ王の塩(2013年)

2013年の試食では★3.5点と、この手の量販型袋麺としては稀に見る高評価を下した。同時期に食べた醤油や味噌よりも良いと感じ、ラ王の袋と言えば塩!とすら当時思ったもの。今回久しぶりに食べることとなり、どう変わったかが興味深い。

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No.6924 小豆島手延素麺協同組合 島の光 あったかそうめん

No.6924は小豆島手延素麺協同組合、島の光 あったかそうめん。23年ぶりの試食である。

▲1998年に食べた島の光 あったかそうめん
(製造は十勝新津製麺)

1998年に食べたものは製造が十勝新津製麺(後のとかち麺工房)であり同社がまだどマイナーなローカルメーカだった頃。しかし2000年頃からコンビニとのタイアップ路線がヒット、プレミアムカップ麺メーカとして確固たる地位を築き、この世の春を謳歌したように見えたもの。だが十年程経過すると急遽失速、2014年に会社を畳んでしまう。私は「島の光」以来の十勝新津製麺を観る中で盛者必衰の理を目の当たりにしたのだった。

その後「島の光」は忘却の彼方に消えてしまったのだが、なんと令和の今でも生きていた!製造権を買ったのかな?

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No.6923 明星食品 鉄板焼そば かつお風味

No.6923は明星食品、鉄板焼そば かつお風味。No.6922で紹介した(普通版)鉄板焼そばの姉妹品である。そもそも鉄板焼そばは1968年3月の発売で、64年に出た明星焼そばの仕切り直し版。他社は日清焼そばが63年、サンヨー食品は67年にアラビヤン焼そば71年にサッポロ一番ソースやきそばを発売する。

▲普通版(左)とかつお風味(右)

鉄板焼そばはその後増量版の鉄板焼そばじゃんぼを72年に発売(じゃんぼはカップ版もあった)。今回紹介するかつお風味はいつ出たかを把握していないが、私のコレクションで最古のものは2001年のものである。

▲1984年製造の鉄板焼そば(かつお風味ではない)

▲私が持つ最古のかつお風味(2001年)

手持ちの84年パッケージを見ると、このデザインが今回のかつお風味に継承されているように見えるな。

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No.6922 明星食品 鉄板焼そば

No.6922は明星食品、鉄板焼そば。私にとって12年ぶりの試食。1970年代であれば日清焼そばやサッポロ一番ソースやきそばと共に私の生活圏(神奈川)で普通に見掛けることが出来たのだが、80年代に入る頃には鉄板焼そばだけ脱落し、どこか遠くへ出掛けた際、久々に巡り合うような存在になっていた。

昔からこの製品だけは他社の袋焼そばとは少し違う印象を持っており、鉄板という頑丈そうな名前とは裏腹によく言えば優しいというか、悪く言えば覇気の無い味だと思っていた。今回久しぶりに試食して過去の印象が変わっているかどうかを確認する。また次回No.6923では姉妹品の鉄板焼そばかつお風味を採り上げ、比較する予定。

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