No.7751は徳島製粉、金ちゃん飯店 焼豚ラーメン。この製品は1982年の発売で、今はなき横山製麺工場の「八ちゃん飯店焼豚ラーメン」と共に当時のレトルト具付き高級カップ麺として大企業の製品にはない個性を放っていた(内容は結構違う)。当時私は大学のサークルで映画を作っていて、1982年に製作した自らの作品中でこの両者が登場している。
▲左:昔の金ちゃん飯店焼豚ラーメン(1980年台前半?)
中:近年の金ちゃん飯店焼豚ラーメン(2021年)
右:八ちゃん飯店焼豚ラーメン(1982年頃?)
レトルト具付きで永続的に発売される即席麺というのは少なく、大企業も手を出さない。今や台湾のお家芸になってしまったよ。
金ちゃん焼豚ラーメンは四年前に試食しておりウチのルールでは再び採り上げるには間隔が短すぎるのだが、2024年にリニューアルを行なったのでヨシとする。
食べてみて、レトルトの豚肉が製品全体を強力に推進している。薄っぺらい乾燥肉とは全然違う、しなやかでジューシーな歯応えと厚み方向への肉繊維を感じ、またとろけるような脂身も製品に奥行き感を与えている。なんせ厚みが3.5mmもある、50x30mm程度の肉片が3枚半入っており、一口頬張る毎に肉の存在を意識することができるのだ。同じレトルト包に含まれるメンマも痩せておらずみずみずしく、ザクっと噛み切る歓びに溢れている。
一方で麺とスープは具を引き立てる役割に徹しており、下手な自己主張をすることはない。麺は決して生麺に近づこうとはせず、上質でキメの細かな揚げ麺として佇んでいる。スープは粉末だがレトルト具の煮汁が実質低濃縮液体スープとして機能しており、刺々しさや粗さはなく、仮に肉やメンマが無くてもカップ麺として成立する程度の充実度は持っている。
ちなみに四年前の試食を思い出しながらリニューアル前の品と比べると、麺もスープもキメが細かくなり粗さが減ったと感じた。
税込だと300円台半ばの高額製品ではあるが、価格相当の満足感は十分に得られた。この価格帯だと麺もスープもそれなりに高品質を謳うものとしてバランスを取ろうとするものが多いが、この製品はあくまでレトルト具ファーストとでもいうか、長所を生かすための製品造りをしているのが清々しい。
| 国名 | 日本 |
| ジャンル | カップラーメン |
| EANコード | 4 904760 010247 |
| 会社名 | 徳島製粉 |
| 製品名 | 金ちゃん飯店 焼豚ラーメン |
| 謳い文句 | レトルトの旨味を最後の1滴までしぼり出してください。調理済レトルトかやく焼豚・メンマ入り 国産小麦使用 |
| 調理方法 | 熱湯4分 |
| 質量 | 内容量155g/麺72g |
| 熱量 | 582kcal(2,444kJ) |
| Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量1.3+4.9g) |
| 付属品 | 粉末スープ、レトルト具(豚肉・メンマ)、かやく(ナルト・ねぎ) |
| ノンフライ麺 | × |
| 湯切り | 不要 |
| 麺 | 麺は幅2.5mmの黄色い扁平断面で、角は丸められています。少し気泡感があり、生麺に擦り寄ろうとする意図は感じられませんが、しっとりして丁寧な印象がある麺です。舌触りや香りに安っぽいガサツさはありません。 |
| 汁・ソース | スープは濁りのある茶色で、豚のうま味がふんだんに出た、まろやかな醤油味です。粉末スープが主体であり元気な勢いがあると同時に、レトルトに含まれる煮汁のお陰で隙がなく、素直で古風な中華そばという印象のスープです。辛い刺激は必要最低限です。 |
| 具・その他 | レトルトの焼豚はたてよこが5x4cm、厚さ4.5mmぐらいのが三枚半入っており、この製品の印象を大きく支配します。適度な脂身があって力強いです。メンマも潤いがあって効果的です。さすがは金ちゃんブランドのフラッグシップ製品だけあって、肉の満足感が高いです。 |
| 総合評価 | ★★★☆3.5 |
| 試食日 | 2025/07/30 |
| 賞味期限 | 2025/08/18 |
| 入手方法 | 2025/05/11 木村チェーン |
| 税込購入価格 | 354 JPY |




