カテゴリー別アーカイブ: 10日本のカップ麺

No.7179 ヤマダイ ニュータッチ凄麺 肉汁うどんの逸品

No.7179はヤマダイ、ニュータッチ凄麺 肉汁うどんの逸品。凄麺史上で初めてのうどんである。蕎麦であれば(姉妹ブランドの手織里庵も含めて)結構たくさんの実施例があるのだが、太いノンフライのうどんでしっとりした食感や湯戻りの均一性等を確保するのはとても難しいことなのだろう。フタの調理例写真を見るとかなりの幅広麺だが厚さは薄そうで、このへんは生タイプ麺や揚げ麺には敵わない、他社を含んだノンフライカップ麺うどんの限界があるようだ。

先ほどヤマダイのサイトを覗いたら凄麺ではないがノンフライの「手織里うどんカップ けんちんうどん」という新製品が出ており、今回の品と技術的基盤を共用するのだな、と推測する。

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No.7178 伊藤漬物本舗 秋田・湯沢 いぶりがっこラーメン

No.7178は秋田県湯沢市の伊藤漬物本舗、秋田・湯沢 いぶりがっこラーメン。製造はやはり湯沢市の神室(かむろ)のめぐみ。二年ほど前のNo.6805で袋版のいぶりがっこラーメンを紹介しているが、製造は八郎めんで販売がツバサ。今回の製品とは違う。

▲袋版いぶりがっこラーメン(2020年)
今回の品と直接の関係はなさそう

カップの造り等からもしかして今はなき十勝新津製麺を引き継いだ渡辺製麺によるものかと思ったのだが、封を切って中を見ると麺の様子や包装の様式が別物であった。「神室のめぐみ」という製造者には今回初めて接するのだが、調べてみたらカップ版富士宮やきそばの高い方もここの製造によるものらしい。この先大化けするかもしれないし、頭の片隅に記しておこう。

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No.7177 まるか食品 ペヨング イカスミやきそば

No.7177はまるか食品、ペヨング イカスミやきそば。6月に発売された製品で、製品の流れが激しいまるか食品の中にあって意外に長続きしている。

ペヨングは同社の金看板たるペヤングの廉価版という位置付けで麺の量が若干少なく(90g→80g)具や薬味も簡略化されている。だが味の方向性はペヤング路線をほぼ踏襲しており、プアマンズペヤングとでもいうべきもの。今まではペヤングが高級品という認識なんて微塵も持っていなかったが、弟分が出来たことにより相対的に格上げされたように見えてしまうな。

その貧民向けペヨングへ、イカスミというおサレなフレーバーを適用させるというアンバランスさが面白い。(なおペヤングにも過去イカスミ味は存在していた)

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No.7176 マルちゃん ごつ盛り 油そば

No.7176は東洋水産、マルちゃん ごつ盛り 油そば。麺の質量が130g(総重量は163g)という大盛りにも関わらず税抜98円の安売り現場に遭遇し、気がついたらカゴに入れて会計が済んでいた。

スペックを確認するとエネルギー量がなんと758kcal!()一円当たりのエネルギーは7.73kcal、或いは1kcal当たりのエネルギーコストが0.129円。食品としてはかなり低コストのエネルギーだといえよう。ちなみに758kcalはSI単位系に換算して0.88kWh。98円の本製品を損失ゼロで電気エネルギーに変換できれば880Wのストーブを1Hr使用できることになる、ってどうでもいいか。

)食品表示基準(H27年)における熱量(エネルギー)は、物理的燃焼熱に対しヒトの消化吸収率と排泄熱量を補正して算出する、らしい。

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No.7175 日清食品 最高に面倒で、最高にうまいラーメン 家系豚骨醤油

No.7175は日清食品)、最高に面倒で、最高にうまいラーメン 家系豚骨醤油。セブンイレブン限定販売。7月に発売された製品で、もう今からの入手は困難かもしれない。

ウチではこのような販売期間が短そうな製品(や実在店の味を再現した製品など)は購買や試食の優先順位が低く、最近はあまり採り上げる機会がない。(嫌っている訳ではないが、今以上に試食のペースを上げることは困難で、在庫を処理しきれないため)

しかし今回の品は乾麺のカップラーメン(焼そばではない)なのに湯切りを要し、その後別途熱湯を注ぎスープを溶くことに斬新さを感じて採り上げることとする。将来の高級カップラーメンの在り方を示唆する記念碑的製品になる、かもしれない!?

)日清食品のサイトに本製品の情報は掲載されていません

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No.7171 エースコック 焼うどんモッチッチ だし醤油味

No.7171はエースコック、焼うどんモッチッチ だし醤油味。モッチッチは「真空仕立て麺」という必殺技を伴い2017年6月に登場したカップ焼そば。以後様々な味や汁ありのタンメンなどを出したり引いたりして、現在は原点となる焼そばと今回の焼うどんの二種類。

「真空仕立て麺」の詳細は不明だが、麺の生地が入った容器を減圧して脱泡を促すものかな?と推測する。ウチが麺の性状を述べる際によく「気泡感」という語を使うが、こいつを丁度いいようにコントロールできるならば画期的な技術だといえるだろう。実際過去に食べたモッチッチは気泡感が少なく密度や重量感が高いものになっていた。歯応えが若干人工的ではあるが。

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No.7170 セコマ カレーヌードル

No.7170はセコマ、カレーヌードル。今まで紹介した品と同様にセコマの縦型カップ麺はエースコックの製造。これが丼型カップだとヤマダイに、焼そばでは東洋水産になる。セコマのカップ麺は三年ほど前までは製造者の記載が無く、これを勝手に推測するのも一つの楽しみだったが、食品表示法の改正でトレースできるようにする必要が生じ、想像の面白味が無くなったなあ。

▲エースコックのカレー味縦型カップ
三条カレーラーメン(2016年)、カレーヌードル(2018年)

エースコックは東北地方限定で「カレーヌードル」(固型ルウ)を、更に新潟県限定で「三条カレーラーメン」(粉末スープ)を販売している。北海道を主なターゲットとする今回のセコマのカレーヌードルは、エースコックの東北新潟向け製品との関連性があるのだろうか?

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No.7169 ヤマダイ ニュータッチ 懐かしのみそラーメン

No.7169はヤマダイ、ニュータッチ 懐かしのみそラーメン。今回の品は今年の6月に税抜88円で購入したものだが、その後8月にリニューアルが行われ、現在は「懐かしのピリ辛みそラーメン」という製品名になっている。

▲2022年8月に登場した懐かしのピリ辛みそラーメン
(写真はヤマダイのサイトから拝借)

とはいえヤマダイのサイト情報では、辛さの指標が唐辛子一本分(最大三本)になっているので、激しい辛さではないのだろう。一方で今回試食した旧製品も唐突に食べても明確に判る程度の唐辛子の刺激があり、新旧で大きな違いは無いものだと思われる。原材料名を見ると、今回の旧製品にあったねぎとニンジンが消えた反面、リニューアル後の新製品ではニラと唐辛子が追加されている。この辺の関係性はNo.7149で紹介した懐かしのしょうゆラーメンと同じだね。

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No.7168 JA全農 A-COOP 五目野菜ラーメン

No.7168はJA全農、A-COOP 五目野菜ラーメン。製造は寿がきや食品。というかちょっと前のテーブルマーク、更に言えばカネボウフーズの流れを汲むところであり、ノンフライカップ麺の正統な先駆者の血筋を受け継ぐ製品だともいえる。ありがたや~。

とはいえ、麺に米粉を混ぜてあるのは本製品のオリジナル部分。ちなみに少し前に紹介した同社のカレーうどん(No.7138)、味噌ラーメン(No.7158)は米粉の添加が無く、また今回の品だけ税込購入価格が110円で他よりも10円高い。A-COOPのカップ麺には他に醤油味があるのだが未入手。いつの日か出会うことができるかな?

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No.7166 マルちゃん 麺づくり 担担麺

No.7166は東洋水産、マルちゃん 麺づくり 担担麺。普及版ノンフライカップ麺対決ということで、前回の麺職人との同時食べ比べ試食である。ちなみに麺職人は「担々麺」、麺づくりは「担担麺」と表記が異なる。

ウチのデータベースを検索したら「担々麺」が58件、「担担麺」は11件引っ掛かった。だがマルちゃん=「担担」という訳ではなく、正麺やごつ盛りでは「担々」表記を使っており、メーカ固有の方言ではなさそう。また日清でも過去に「担担」を使った製品が存在しており、結局はどちらでも良いのだろう。Google先生に聞くと「担々」が1240万件、「担担」は364万件。一方Wiki先生に聞くと「担担」が出てくる。

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