No.7399はきちみ製麺、スープで食べる 白石中華温麺。同社は宮城県の会社で、即席麺マニアには「カレーめん」の製造者といえば判りやすい。
温麺(うーめん)は宮城県の特産で、大雑把に言えば油を使わないそうめんであり、胃に優しく消化が良いらしい。一般的なそうめんが製造時に油を使うのは、麺同士の付着と乾燥を防ぐためであり、これに対して温麺はデンプン粉をまぶして対処する。このため脆くて崩れやすいので長さが短めになっている。
今回の品が珍しいと思ったのはスープが中華風、ラーメン風であること。パッケージの調理例写真を見る限りはラーメンそのものだね。カレーめんもそうだけど、結構挑戦的な企画が多い会社だね。
食べてみて、予想以上に和風ではなく中華風に寄せている印象。もしやと思って原材料名を確認したところ、麺の原料にはかん水が含まれていた(同社で単体の温麺、和風系のスープ付き製品にはかん水が使われていない)。スープもメンマっぽい香りや胡椒の刺激で伝統的な醤油ラーメンの味になっている。
このため、見た目はそうめんなのに味覚は中華と言うミスマッチ感が生じて面白く、この製品の特長になっている。具を入れるならばチャーシューやメンマ・ほうれん草・ナルトなど、中華そばの定番系を入れるとますますラーメンっぽくなるだろう。
麺は2mm弱の角断面で、縮れはない。長さは乾燥時に9cm、ゆでた後で11cmと短く、普通のラーメンとは食べるリズムが異なる。量は結構多い。小麦粉がみっちり詰まっている緻密な感じで脆さはないが、輪郭はやや曖昧で、クニュっとした鈍い歯応え。一応かん水が使われているようで、単なる油を使わないそうめんではなく、中華麺っぽさが出ている。マルタイに似た匂いがする。
スープは軽い濁りがある茶色。醤油が主導する味だが、メンマのような匂いが強く出ている。ニンニクや生姜の香りがあり、軽い胡椒の刺激もあって、思った以上に中華風の味になっている。色々な香りが出ているものの、麺の湯切りをするので全体的にクリアな印象。
なので適当に手持ちの雑然とした具を入れるのはお勧めしない。いわゆるラーメンの基本形となる具を入れたいところだ。
国名 | 日本 |
ジャンル | 箱そうめん |
EANコード | 4 972806 001467 |
会社名 | きちみ製麺 |
製品名 | スープで食べる 白石中華温麺 |
謳い文句 | 肉と魚介と野菜油の旨味 しょうゆスープ付 |
調理方法 | ゆで4〜5分分離調理 |
質量 | 内容量g249.6/麺200g(二食入) |
熱量 | 381kcal (1595kJ) |
Na | ~g(食塩相当量8.6g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 要 |
麺 | 2mm弱の角断面で短く、食べるリズムが他とは違う、輪郭はやや曖昧で歯応えは鈍い |
汁・ソース | 軽く濁る茶色で醤油主体、メンマやニンニクや生姜の香りと胡椒の刺激で中華っぽい |
具・その他 | クリアな印象な味なので雑然とした具は似合わない、予想以上に中華風になっていた |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2023/11/22 |
賞味期限 | 2024/02/29 |
入手方法 | 2023/07/12 国見SA鬼わさび本舗 |
税込購入価格 | 475 JPY / 2p |