カテゴリー別アーカイブ: 60海外の袋麺

No.6540 Amino (Poland) Grochówka

No.6540はポーランドのUnilever、Amino Grochówka。このシリーズは今回の品が12種類目の紹介となる(全て同じ方からの頂きもの)。Webサイトを見ると全部で30種類ぐらいあるようで、凄いバリエーションだ。

Grochówkaは英訳するとSplit pea soup、半分に割ったえんどう豆を使ったスープのことであり、ポーランドに限らず欧米全般で食される家庭の味のようなものなのだろう。製品名の下に添えられる「z boczkiem i majerankiem」はベーコンとマジョラム(ハーブの一種)入り、という意味らしい。なるほどパッケージを見ると食器の周りをこれらの材料が取り囲んでいるね。

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No.6539 Nongshim America (USA) Spicy Seafood Flavor Noodle Soup

No.6539は米国のNongshim America、Spicy Seafood Flavor Noodle Soup。漢字表記は海鮮湯麵、ハングル表記だと해물탕면となる。

Nongshim Americaは韓国農心(농심)の現地法人で、2005年にLAで工場を立上げ現地生産を開始、米国内およびカナダやメキシコへの製品供給を行う。現在米国の即席麺市場ではMaruchanとNissinに次いで、少し離されてはいるがシェア第三位の位置を得ている。最初は本国からの輸出を行い、ある程度の評価を得ると現地生産に切り替えるのは日本の即席麺企業のやり方をソックリ倣っているね。まあ家電や自動車もそうなんだけど。

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No.6538 Nissin Foods (Germany) Nissin Soba Curry

No.6538はドイツの日清食品、Soba Curry。フライパン調理を要求するカレー味の袋焼そばで、No.6533で姉妹品のテリヤキ味を紹介している(販社はスペインのGallo)。

日本でカレー味の焼そばというと、カップ版なら過去にいろいろな例があるものの、夏季限定品やイベント企画物だったり終売になったりで、現在一年を通じたレギュラー製品としては存在していないと認識している。まして袋版のカレー焼そばは私の試食記録で過去一回も登場したことが無い。嗚呼それなのに欧州日清のこのSobaや競合Maggiでは袋のカレー焼そばを常時揃えているのだ(勿論カップ版も)。日本は焼そば=ソース味という認識が固定化されているからかな?

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No.6535 Ibumie (Malaysia) Always Mi Goreng Original Flavour

No.6535はマレーシアのSpice & Seasoning Specialities、Ibumie Always Mi Goreng Original Flavour。スパイスアンドシーズニングスペシャリティーズ、と何だか格好の良い会社名で、創業は1982年。本製品は茹でて湯切りをしてソースと絡める汁なし麺。オリジナルフレーバーのことは漢字で「原味」と書く。

マレーシアの即席麺市場は見た感じでMaggi、Cintan、Mameeが御三家ブランドとして君臨し、Ibumieはその次の第二集団の中で四~五位争いをする程度の規模である。ここは袋麺専業であり、カップ麺には手を出していない。

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No.6533 Gallo (Spain) Nissin Soba Teriyaki

No.6533はスペインのGallo、Nissin Soba Teriyaki。Galloは1946年創業のパスタを扱う会社。でもここがどうしてNissin Sobaなの?

日清食品の欧州事業はドイツに本拠地を置き、ハンガリーで集中生産されるが、スペイン市場に関してだけは自前の流通販売網を持たずに2014年以降このGallo社と提携する戦略を採っている。このため欧州では結構認知されてきたNissin Sobaにパスタの老舗企業のロゴが鎮座ましましている訳である。ちなみにGallo NissinのWebサイトは日本からのアクセスを弾いているようだ。あくまで提携はスペイン国内だけの話ってことで、国外へ拡散するとブランドイメージも混乱しちゃうからね。

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No.6528 Ajinomoto (Poland) Oyakata Chicken Ramen Soup

No.6528はポーランドの味の素、Oyakata Chicken Ramen Soup。ポーランドの味の素は即席麺事業に相当な力を注いており、日本風テイストのこのOyakataシリーズ(袋麺とカップ麺、カップ焼そばがある)の他に洋風のSamSmak、タイの味の素から輸入するYumYumの三ブランドを持つ。またイタリアやスペインなどの食品会社に向けてのOEM生産も行っている。ドイツ日清の欧州事業とガチでぶつかっているように見えるな。

日本で味の素と即席麺の間には全然関連があるように見えないけれど、世界の即席麺業界を調べていくと、この味の素の名前をあちこちで聞くようになるのだ。

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No.6527 KOKA (Singapore) Signature Black Pepper Fried Noodles

No.6527はシンガポールのTat Hui Foods、KOKA Signature Black Pepper Fried Noodles。茹でて湯切りする汁なし麺。Tat Hui Foodsは1986年に即席麺の製造を開始し、現在シンガポールにおける即席麺市場の大部分をNissin Foods Singapore(Myojoブランドを含む)と二分する大手である。

昔のKOKAブランド製品は田舎臭い雰囲気が漂うものだったが、二十一世紀に差し掛かる前に「Revolution」と称するイメージチェンジを敢行、一気に近代的・都会的なものに変身。二十年経った今でも全然色褪せておらず、さぞ優秀なプランナーが関与したのだろうと想像する。

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No.6524 壽桃 (Hong Kong) 撈麵皇 XO滋味酱

No.6524は香港の新順福食品、壽桃 撈麵皇XO滋味酱。茹でた後に湯切りしてソースと絡める汁なし麺。新順福食品はノンフライ麺専業の会社。NYCのスーパーで購入したものだが、写真の通りパッケージおもて面には「寿桃 撈」としか文字が書かれておらず、シンプルというよりはむしろ情報量不足だと感じてしまう。

スーパーのくせに今どき珍しく値札が貼られていることに違和感を持ち、帰宅して見たら裏面にもバーコードは印刷されていなかった。色々調べたところ、これは五個パック製品を販売店の裁量でバラして単品販売しているものだと判った。

▲元の製品はたぶんコレ(五個パック)

まあ私のようなコレクターにとっては五個パック販売をされるよりも買う際の敷居が下がってむしろありがたい。

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No.6522 Samyang Fodos (South Korea) Bajirak Kalgugsu Assorted Clam Flavour

No.6522は韓国の三養食品、バジラック カルグクス。英文表記ではSamyang Fodos、Bajirak Kalgugsu Assorted Clam Flavour、ハングル表記は삼양식품 바지락칼국수。オーストラリアで購入した輸出仕様であり、説明書きは英・中・仏・ハングルの四か国語表記。韓国国内版は質量が130gあるのに対して今回の輸出版は100gと少し小さめである。

「バジラック」の部分は中国語で蜆(シジミ)貝麵と書かれているが、調理例写真を見るとシジミではなくアサリが入っている。フランス語ではPalourdeと書かれており、これは確かにアサリの意味だ。

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No.6518 Maggi (Papua New Guinea) 2 Minute Noodles Beef Fleiva

No.6518はパプアニューギニア(以下PNGと略す)のNestlé、Maggi  2 Minute Noodles Beef Fleiva。右肩に黒地で「PNG MADE」と書かれた印はPNGで製造されたことの証である。これはMaggiの即席麺だけでなく様々な業種の製品に付けられる国を挙げてのキャンペーンで、PNGの人々に自国産品の消費を促す意味もあるのだろう。

PNGのスーパーを見た限りでは国産Maggiの即席麺は今回のビーフ味と後日紹介するチキン味の二種類のみで、カップ麺は作っていない模様。生産品目は少ないが、どこの店に行ってもいい位置で山積みされて売られていた。一個1PGK、日本円換算で27円ぐらい。

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