No.6539は米国のNongshim America、Spicy Seafood Flavor Noodle Soup。漢字表記は海鮮湯麵、ハングル表記だと해물탕면となる。
Nongshim Americaは韓国農心(농심)の現地法人で、2005年にLAで工場を立上げ現地生産を開始、米国内およびカナダやメキシコへの製品供給を行う。現在米国の即席麺市場ではMaruchanとNissinに次いで、少し離されてはいるがシェア第三位の位置を得ている。最初は本国からの輸出を行い、ある程度の評価を得ると現地生産に切り替えるのは日本の即席麺企業のやり方をソックリ倣っているね。まあ家電や自動車もそうなんだけど。
今回の製品に相当するものは韓国でも販売されており(というかこちらが先)、ウチでも過去三回試食をしている(No.3502など)。現在農心ジャパンではこの製品を取扱ってはいないようだが、新大久保とかに行けば直輸入品を結構容易に入手できるみたい。
面白いのはこの米国生産品だけは電子レンジ調理を可としているところ。電子レンジ対応のために麺を変えているのかどうかは不明だが、北米市場では訴求力を上げる手段の一つなのだろう。
食べてみて、(昔食べた韓国生産版を念頭に)ありゃ?こんなに上品だったっけなあ?と感じた。昔食べた記憶では良くも悪くももっと下品で雑多なうま味がガンガン出ていたように思う。なのでちょっと物足りなく感じてしまったよ。(現在の韓国生産版がどうなっているのかは把握していない)
麺は太めの丸断面。表面に張りがある感じで一本一本の粒立ちが良い印象で、重量感もある。じゃがいも澱粉が混じっているような粘りもある。ただ、韓国版よりやや力強さが弱まったような気がした。
スープは濁り感がある赤茶色。唐辛子の刺激が心地良いが、激辛という程ではない。貝やイカ・甲殻類のうま味が良く出ており、味や香りの手数が多い印象。しかし、昔食べた韓国版はもっと玉石混「合」ともいえる雑多な味がしたと記憶する。それこそ腐る寸前の材料まで混じっているような。それが優等生的な即席麺とは違う個性だと思っていたが、今回の品はそれが普通になっちゃった一抹の寂しさも感じた。
韓国風即席麺の常としてかやくとしてワカメや蒲鉾、人参やネギが付いており、量もそこそこあるので賑やかになって効果的。あともう一つ韓国風即席麺の文法通り、粉末スープは麺を茹でるのと同じタイミングで投入して煮込むので揮発性の香りは飛んでしまう。好みと手持ちがあれば別途ネギなどを入れるのもいいだろう。
国名 | 米国 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 0 31146 15520 0 (UPC) |
会社名 | Nongshim America |
製品名 | Spicy Seafood Flavor Noodle Soup 海鮮湯麵 해물탕면 |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで4〜5分/電子レンジ7分 |
質量 | Net125g |
熱量 | 540kcal (2261kJ) |
Na | 2.9g |
付属品 | 粉末スープ、かやく(魚肉練り製品・わかめ・人参・ねぎ) |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 太めの丸断面で粒立ちの良い舌触り、粘りと重量感があるが、韓国版よりもやや軽め |
汁・ソース | 貝や甲殻類やイカ等のダシが出ている、辛さは心地良い程度、意外にスッキリと上品 |
具・その他 | かやくが豊富で効果的、昔食べた韓国版は良くも悪くももっと下品なうま味があった |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2019/10/26 |
賞味期限 | 2019/10/26 |
入手方法 | 2019/06/10 Murakami様よりいただく |
税込購入価格 |