カテゴリー別アーカイブ: 50海外のカップ麺

No.6208 今麦郎面品 (China) 刀削宽面 红烧牛肉味

No.6208は中国の今麦郎面品、刀削宽面 红烧牛肉味。日清食品が2004年より今麦郎へ対して資本参加していたが、2015年に提携を解消してもう知らないよ~ん、という他人の関係になってしまった。

そもそも日清食品は中国に於いて広東と上海にそれぞれ別会社を建て、あと香港の永南食品と合同で中国展開をしている。従来の今麦郎は比較的安めの製品で、康師傅の福満多(安売りブランド)あたりと競合する立ち位置であったが、日清全体が高級品へシフトする流れの中で今麦郎は要らない子になってしまったのだろう。

しかし今回試食の刀削宽面は結構上級志向だと思われ、日清と袂を分かったことを契機に今麦郎も高級路線を採り始めたように見える。この辺の攻防には今後も眼が離せない。

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No.6202 農心 (South Korea) 本場韓国のりラーメン(日本向け仕様)

No.6202は韓国の農心(Nong Shim、농심)、本場韓国のりラーメン。この本場韓国シリーズは姉妹品の参鶏湯ラーメンをNo.5816で紹介したが既に終売になり、現在は他にコムタンラーメンという製品が販売中。

本場韓国シリーズは日本専売品のようで、農心のグローバルサイトに類似製品の情報は一切載っていない。既存の製品の焼き直しではなく日本市場向けにゼロから開発を行ったのだろうと推測する。

まあ日本では農心=辛ラーメン=激辛、という図式が定着しているので、市場拡大のためには別建てであんまし辛くないよんシリーズを用意する方が得策だと判断したのだろう。

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No.6166 四川光友薯业 (China) 紅油面皮

No.6166は中国の四川光友薯业(薯业≒お芋の仕事)、紅油面皮。英語表記だとSichuan Guangyou Sweet Potato and Food Products、Hot Dumpling Pastryとなる。英中併記だから輸出を前提としたパッケージだな。辛い油に餃子の皮みたいな麺、みたいな意味だろうか?

四川光友の製品は今まで春雨やビーフンばかり取り上げてきたので、今回が初めてジャガイモの粉で麺を作った製品の紹介になる。しかしこれ、パッケージの写真をみるとなにやら怪しいというかおどろおどろしい雰囲気を感じてしまうよ。はたしてナイーブな日本人が食べられる代物なんだろうか?

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No.6152 Mr.Lee (Norge) Koppnudler med Kjøttsmak

No.6152はノルウェーのOrkla Foods、Mr. Lee Koppnudler med Kjøttsmak。Kjøttsmakは肉味という意味だがカップの側面には牛の絵が描かれており、また何故かハングルで「소고기맛」と添えられており、これは「牛肉味」を意味するらしい。

カップ側面の半分を使っていかにも東洋人っぽい顔のイラストが大きく描かれており、(味ごとに少しずつ表情が違うのだが)遠くから見ても一目でMr. Leeだと認識できる。これは大きなブランド資産になり得ると言えよう。ただし美味しいとの評価が伴えばの話ではあるが。

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No.6138 Lorado (Germany) Mit Hühnerfleischgeschmack

No.6138はドイツのLorado、Instant Nudeln Mit Hühnerfleischgeschmack。最後の22文字にも及ぶ長い単語はチキン味の意味。読みは「ひゅなーふらっしぐしゅまっく」みたいな感じらしいけれど、これを動画のナレーションで喋るとNGを連発しそうなので省略した。

この品はベルリンに出張した方から頂いたものだが、私にとって初めて遭遇するブランドである。缶詰を中心とするドイツの食品メーカなのだが、キリル文字の資料ばかり出てくるので調べてみたら旧ソ連系の国へブランドを売ったみたい。なお乳製品事業はドイツに残っている。

といってもフタには「Hergestellt in China」とあり、中国製だね。

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No.6113 天津頂益食品 (China) 康師傅 黑胡椒牛排面

No.6113は中国の天津頂益食品、康師傅 黑胡椒牛排面。天津頂益食品は製造者で、販売は康師傅控股による。康師傅ブランドの即席麺は天津頂益以外の製造者が19社も存在しており、現在ウチのサイトでは原則的に販売者を表示しているのだが康師傅の場合は過去のデータの蓄積もあって製造者表示のままにしている。

今回の製品は2016年の発売で、姉妹品に白胡椒肉骨面というのもあって”Premium noodles / innovative products”というセグメントに属する(康師傅控股の資料より)らしい。伝統的な紅焼牛肉面等とは異なる路線だね。

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No.6099 中粮五谷道場食品 (China) 番茄牛腩面

No.6099は中国の中粮五谷道場食品、番茄牛腩面。この会社の英文表記はCofcoという何かの頭文字を並べたものになる。

中国市場におけるノンフライ即席麺の先駆けで、最近になってやっと競合大手が追従してきた状況であり、日本における今は亡きカネボウ食品みたいな位置付け。もっとも数年前までは麺もスープもこなれておらず即席麺としての完成度はあまり高くないと思っていた。

しかし中国でも健康志向の人は少なからず存在し、業績はグングン伸びていた・・・んだけど、国営企業ゆえのずさんな経営で近年急降下、即席麺事業を切売りすることになった。こんなところもちょっとカネボウに似ている。(カネボウは国営じゃないけど)

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No.6094 Nissin Foods (Gremany) Nissin Soba Teriyaki (Nordic Version)

No.6094はドイツの日清食品、Nissin Soba Teriyaki、北欧仕様。過去の事例からして北欧仕様といっても語句の表記がデンマーク・オランダ・スウェーデン・フィンランド語になるだけで中身はヨーロッパ圏共通だろうと推測する。この辺りの言葉は英語との関連が薄くて単語を見ても何がナンやらさっぱらんな。

No.6059で袋版のSoba Teriyaki味を試食しており、基本的な味造りはこれと同一だろうなあ。液体ソースの袋も同じものっぽいし。 続きを読む No.6094 Nissin Foods (Gremany) Nissin Soba Teriyaki (Nordic Version)

No.6079 Gallina Blanca (Spain) Yatekomo Yakisoba Pollo

No.6079はスペインのGallina Blanca、Yatekomo Yakisoba Pollo。Polloはスペイン語で鶏肉のこと。No.6071Classicの姉妹品であり、会社のことやポーランド味の素との関係についてはそちらを参照のこと。

日本の焼そばで「鶏肉」をアピールするものはとても珍しい。i-ramen.netのデータベースを検索してみたところ、袋とカップの焼そば全447種のうち、具材に鶏肉を使うものが11種(ペヤングも含まれる)、製品名や謳い文句に鶏またはチキンが付くものは6種しか引っかからなかった。

鶏肉焼そば、意外な盲点だと言えよう。 続きを読む No.6079 Gallina Blanca (Spain) Yatekomo Yakisoba Pollo

No.6075 天津頂益食品 (China) 康师傅 匠汤肥牛面 酸辣味

No.6075は中国の天津頂益食品、康师傅 匠汤肥牛面 酸辣味。写真だと大きさの見当が付きにくいが、縦型カップとしてはやや大柄な製品。中国の即席麺ではしばしば製品名に「肥」という字を使うものを見掛ける。

中年日本人の感覚としては「肥」という字を見るとどうしても即座に「肥溜め」とか「糞尿」を連想するから製品の名称に用いることはまずあり得ないだろう。でも本来「天高く馬肥ゆる秋」とか「肥沃な大地」など動物や農作物が太ったり富んだりする良い意味を表すものだから食べ物の名前としては適しているんだけどね。今後「肥溜め」にリアリティを持たない人が大多数になると状況は変わってくるのかも。 続きを読む No.6075 天津頂益食品 (China) 康师傅 匠汤肥牛面 酸辣味