No.7805はだい久製麺、仙台辛味噌ラーメンカップ。同社は古くから仙台や福島に関連のある高級即席麺を製造・販売しており、ウチでも過去に仙台の牛たんや気仙沼のふかひれ、三陸の帆立等の素材を使った製品を紹介してきた。
▲仙台屋台ラーメン醤油味(2013年)
右上に燦然と輝く「元祖」の文字!
同社のカップ麺がまだノンフライ麺を使っていた頃、「仙台発祥冷し中華」という製品を食べ、冷し中華って仙台で出来たものなのか!?と認識を新たにした。Wikiによると諸説ある中の一つとして記されている。
そしてだい久製麺のサイトを見ると、1960年に日本初の液体スープと蒸した麺を使った家庭向け冷し中華「涼伴麺」を開発したとある。随分昔の話とはいえ、革新的なことだったんだねえ。
食べてみて、スープと具は高価格(税抜400円で購入)に見合うだけの上質さを備えている一方で、油で揚げた麺を食べた瞬間に庶民の生活に引き戻されるように感じる。とはいえ、製品全体を見渡してみると、決して麺だけが場違いに浮いてしまうようなことはなく、うまく馴染んで不思議な一体感を醸し出していた。
最近試食記を書いた牛たんラーメン(No.7765)やほたてラーメン(7785)では油で揚げた麺が、上質なスープと具の足を引っ張っているようにハッキリと感じた。だが、今回の品では揚げ麺の油っぽい匂いと辛味噌のスープが上手く化学反応を起こしてくれて、不思議な心地よさを感じる製品になっていたのだ。計算して作り出したものなのか偶然なのかは判らないが、面白い。
| 国名 | 日本 |
| ジャンル | カップラーメン |
| EANコード | 4 901999 100565 |
| 会社名 | だい久製麺 |
| 製品名 | 仙台辛味噌ラーメンカップ |
| 謳い文句 | 味噌が後を引く クセになるラーメン! |
| 調理方法 | 熱湯3分 |
| 質量 | 内容量147g/麺65g |
| 熱量 | 467kcal (1,961kJ) |
| Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量7.7g) |
| 付属品 | 液体スープ、辛味噌、レトルト具(チャーシュー・メンマ)、かやく(キャベツ・人参・キクラゲ) |
| ノンフライ麺 | × |
| 湯切り | 不要 |
| 麺 | 麺は幅2.5mmの薄い扁平断面で、軽い縮れや捻れがあり、ボリューム感に乏しいです。気泡感が少なく、舌触りや歯応えは鈍重さを感じない、軽快な印象です。僅かに揚げ麺らしい油っぽさがあります。四百円近辺の製品の麺としては安っぽく、百円近辺の製品と大差がありません。 |
| 汁・ソース | スープは濁りのある橙色がかった茶色で、少しザラツキを感じます。あまり濃厚ではない味噌味で、まろやかで強すぎない唐辛子の刺激があります。ポークのうま味は強く、ニンニクや生姜、野菜の香りが潤沢に出ており、華やかなスープです。あと、麺の油で揚げた香ばしさとうまく調和しています。 |
| 具・その他 | チャーシューは長辺が7cm、厚さ2mmぐらいで、歯応えや香りが良く、メンマもみずみずしいです。スープと具は上質ですが、麺の質感は正直言って見劣りします。でも製品全体として見ると、意外に一体感があるのが面白いです。 |
| 総合評価 | ★★★3 |
| 試食日 | 2025/10/22 |
| 賞味期限 | 2025/11/18 |
| 入手方法 | 2025/07/12 道の駅三本木やまなみ |
| 税込購入価格 | 432 JPY |




