No.7801 田中商店 酒蔵ラーメン しょうゆ味

No.7801田中商店、酒蔵ラーメン しょうゆ味。同社は北海道増毛郡増毛町にある会社、というかラーメン店で、店の向かい側に日本最北の酒蔵、国稀(くにまれ)酒造が建っている。

▲国稀酒造(北海道増毛郡増毛町)
試飲・見学・酒類及び関連製品の販売あり

今年の七月に日本酒を買うため国稀酒造を訪れた際に今回の品と遭遇し、スープに酒粕を使った製品とのことで即購入した。なお本製品の製造はサッポロ麺匠。今は札幌麺匠という社名の筈だがサッポロが片仮名なのは昔の表記なのかな?

▲作り方の説明文と挿し絵が合っていない
今回は説明文に則って作った

国稀酒造へ行くと各種日本酒の試飲ができるのだが、生憎今回は車で訪れたのでグッと我慢。自分へのお土産用としてこの酒蔵でしか買えない酒や酒粕入りアイス、そして酒粕入りのラーメンを購入した(味噌と醤油)。

食べてみて、力強さと爽やかさが同居する個性的な製品である。そしてこの個性には酒粕が大いに寄与しており、1+1が2以上になる相乗効果をもたらしている。その一方で麺とスープの馴染みが今一つのようにも感じられた。強い麺と強い醤油味のスープ(酒粕要素はここに含まない)がぶつかり合う際、少なからぬ軋轢を生じてしまったようだ。

一口目を食べた際、あれ?これって醤油と味噌のブレンドだったっけ?と思ってしまったが、実際はただの醤油味。大豆由来という点で醤油と味噌は相性が良いが、今回の醤油と酒粕も違和感なく融合していた。酒粕の香りはそよ風のように鼻を抜けてゆき、さらに強い麺と強い醤油味の隙間を潤滑油のように流れてゆく。これは結構愉快な体験である。というか、酒粕が無かったら麺とスープが喧嘩して製品として成立できないように思える。

酒蔵ラーメンは姉妹品の味噌味も購入しており、近日紹介予定。酒粕と味噌も相性が良さそうだと期待する。実はもう一種類塩味もあるのだが購入を見送ってしまい、今俺は猛烈に後悔している(どのような味なのか想像が付かないので)。

国名 日本
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 4 962741 370926
会社名 田中商店
製品名 酒蔵ラーメン しょうゆ味 (製造は札幌麺匠)
謳い文句 日本最北の酒蔵 国稀の酒粕使用 北海道・増毛 酒粕と相性の良い醤油をブレンドし、旨味とコクが充分に味わえる・・・
調理方法 ゆで4〜5分分離調理
質量 内容量140g/麺90g
熱量 790kcal (3,316kJ)←誤記か?
Na 〜g(食塩相当量21.28g)←多過ぎ??
付属品 液体スープ
ノンフライ麺
湯切り
麺は幅2.5mmの正方断面で、厚みがあり、ボリューム感に富みます。角は丸められており、表面は張りがあって滑らかで、一本一本の分離が明確です。硬めでドッシリした重量感があり、時間が経ってもだらしなくならず、頼りになる麺という感じです。ただ、自己主張が強い分、スープとの馴染みは今一つという印象です。
汁・ソース スープは濁りのある濃い茶色で、ややザラついた舌触りです。最初は醤油と味噌のブレンドかと思いましたが、味噌ではなく酒粕でした。酒粕の匂いは爽やかで、鋭さや癖はなく、濃い醤油味と自然に融合しています。味香りの要素は比較的シンプルで、ニンニクや生姜の香りがします。ラードの香ばしさが、スープに力強さを与えます。
具・その他 具を入れるならば良質のものにしたいです。値段は高いですが、記憶に残る個性を持っている製品です。
総合評価 ★★★3
試食日 2025/10/16
賞味期限 2025/12/18
入手方法 2025/07/02 国稀酒造
税込購入価格 432 JPY