No.7443は台湾の臺灣菸酒TTL(Taiwan Tobacco and Liquor)、台酒 紹興雪菜鷄肉麵。紹興酒とレトルトの鶏肉が付く高級袋麺。雪菜は寒い地方で作られるアブラナ科の野菜で高菜に近いもの、らしい。製造は維力食品工業に委託。
購入価格は55TWD(約256円)、日本の高いカップ麺並みだね。だがこのシリーズ、今までの経験では高価格に見合った満足感を得られており、外れを引いたことは無い。今回の品は重量が195gもあり、価格当たりの重量という観点ではむしろお買い得とも言える。(全てに当てはまるわけではないが、製品の重量と味の重厚さとの間には比例関係があるように感じている)
食べてみて、スープと具に関しては今まさに自分が中華料理店に居るかのような錯覚をしてしまいそうなリアリティがある。粉末や濃縮液体を薄めて作ったような、「復元」っぽさがないのだ。鶏肉は(調理参考写真とは違って)脂の全然無い部位だがジューシーでふくよか。紹興酒は酒臭さや匂いで強く主張することはないものの、味の空間が上下左右前後方向に拡大したような、懐を深くする効果が認められる。
その一方で麺に関しては簡素。細くて茶色の麺線で、日本のラーメンのようなコシとかふくよかさとは無縁の世界。むしろ痩せていて事務的な食感。こういうものだと割り切れば悪いものではない。なお2mmに満たないような細い麺なので、湯戻し時間や温度にも敏感なようで、この辺はまだ試行錯誤して追い込んでいく余地がありそうだ。
麺は幅2mm弱の細い角断面で、表面は滑らか。柔らかめで少し弾力感があり、伸びやすい印象。歯応えも頼りないが、この麺はサラサラと流し込むように食べるのが似合っている。麺が細い分、麺の本数もとても多い感じで、もの足りなさは感じない。
スープは淡い色に濁っており、とてもまろやかな口当たり。白湯(ぱいたん)スープに近い印象で、鶏のうま味がふんだんに出ている。粉末スープよりもレトルトの煮汁の方が支配的で、即席の域を超えたリアルな味や香りが出ている。紹興酒は意外に主張しないが、全体の味を重厚なものにする効果がある。
レトルトの鶏肉はむね肉で脂っ気はないが、みずみずしくて量も多く、この製品の価値を引き上げる。雪菜はチンゲン菜辺りと食感や匂いが似ているが、あまり目立つ存在ではなかった。
国名 | 台湾 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 710199 112953 |
会社名 | 臺灣菸酒TTL |
製品名 | 台酒 紹興雪菜鷄肉麵 (製造は維力食品工業) |
謳い文句 | 内附調理包及紹興料理酒佐料包 |
調理方法 | 丼お湯入れ3分/ゆで3分 |
質量 | 内容量195g |
熱量 | 556.1kcal (2328kJ) |
Na | 2.397g |
付属品 | 粉末スープ(雪菜・からし菜・チンゲン菜・たけのこ入り)、レトルト豚肉、調味油、紹興酒 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅2mm弱の細い角断面、表面は滑らか、柔らかめで弾力感が強く、歯応えは頼りない |
汁・ソース | 濁った淡い色、まろやかな鶏のうまみが出た白湯スープみたい、紹興酒は厚みを増す |
具・その他 | 鶏肉は脂の無い部位だがふくよか、雪菜はサッパリ、中華料理店にいる錯覚をおこす |
総合評価 | ★★★☆3.5 |
試食日 | 2024/01/29 |
賞味期限 | 2024/02/08 |
入手方法 | 2023/11/02 全興発生活百貨 (Taiwan) |
税込購入価格 | 55 TWD (≒256 JPY) |