No.7442はインドネシアのIndofood、Indomie Tori Miso Ramen。鶏味噌だね。パッケージには日本語で大きく「和風ラーメン」と表示され、その横にも日本語の解説文が延々と書き連ねてある。和風ラーメンシリーズは他に「Shoyu」と「Takoyaki」があり、後者は後日紹介予定。
私がインドネシアの街を歩き回った印象では、宗教的な背景もあってか過度に日本の文化を賛美する様子は感じられず、インドゥミーが和風シリーズを設けたのは意外である。そして豚を使えないことから鷄ベースの味噌味というのも興味深い。だがこの製品がインドネシア市場で需要があるのか?少々心配でもあるな。
食べてみて、日本人の喫食に十分耐え得る味噌ラーメンである。チキンと白味噌ベースのスープは軽やかで明るい印象。深刻さや厳しさには欠けるものの、もの足りなさや違和感は無い。そして麺は過去インドゥミーでは見たことがないような太くてモチモチしてしっかりした手応えがあり、この製品(またはシリーズ)のため新たに起こしたものだと思われる。
反面インドゥミーっぽさ、インドネシアらしさは皆無で、知らずに食べたら日本製か国籍不明の即席麺だと思ってしまうだろう。また一般的な日本の味噌ラーメンと比べ妙な軽さを含めて何かが違っているように感じる。あるいはインドネシア発の新しい味噌ラーメンだという解釈も出来るな。面白い!
麺は幅3mmの丸っこくてふくよかな扁平断面で、角は無い。気泡感は無く、もちもちした粘りのある歯応え。噛み切り感は鈍い。過去インドゥミーでこんな食感の麺は食べたことがないので、このシリーズのため新たに開発したのだろう。やる気を感じる。
スープは白味噌ベースの淡い色で、開放感がある印象。鶏そぼろの煮汁の匂いが強く出ており、日本人には馴染みのある味である上に新鮮。うま味は必要十分で自然で、ラー油の刺激が明確に出ている。ミルキーさがあり、味や香りの手数が多いが、やや雑味も感じるところ。
刻み海苔とゴマが入っており、香りで存在感がある。おもてなしに富んだ味で、具無しでも物足りなさは感じない。
国名 | インドネシア |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 0 89686 04009 8 (UPC) |
会社名 | Indofood |
製品名 | Indomie Tori Miso Ramen |
謳い文句 | 和風ラーメン 厳選された食材を使用し本物の和の味を味わえる「鳥味噌ラーメン」をお楽しみください。濃厚な味噌ダシにコシのある太麺が、お腹を温めてくれます。Japanese Ramen, Premium Collection International Cuisines, Ramen Kuah Miso Rasa Ayam |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | 内容量86g |
熱量 | 391kcal (1637kJ) |
Na | 1.410g |
付属品 | 粉末スープ(刻み海苔・ゴマ・ねぎ入り)、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 3mmの楕円断面、もちもちした粘り、存在感大、歯応えは鈍い、印尼らしくない食感 |
汁・ソース | 鶏と白味噌ベースで開放感がある、鶏そぼろの煮汁の味、ラー油の刺激、やや雑味有 |
具・その他 | 海苔とゴマの香りが効果的、豚不使用だが日本人にも違和感無い、新しい味で面白い |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2024/01/27 |
賞味期限 | 2024/02/09 |
入手方法 | 2023/11/01 RJ Mart (Taiwan) |
税込購入価格 | 16 TWD (≒74 JPY) |