No.7419は台湾の維力食品工業、大乾麵 地獄辣椒風味。前回の味王、乾麺達人と同様に丼お湯入れ方式で麺を湯戻しした後に湯切りしてソースと絡める汁なし麺。乾麺達人と違うのは、湯切りのお湯で粉末スープを溶いて飲み物とすることで、マルちゃん焼そば弁当方式だね。で、これは同社の看板商品「維力炸醬麵」のやり方そのものである。伝統的で安定感のある維力炸醬麵に対し大乾麵は先鋭的で主流から外れた存在としてキャラクターを分けているんだな。
で、今回の品は「地獄辣椒」である。てやんでえべらぼうめこちとらペヤングのW獄激辛やきそばを完食してる野郎でぇ、矢でも鉄砲でももって来やがれ!と勇んで試食を行なった。
食べてみて、大乾麵の地獄は私にとって快適な極楽である。涙や鼻水を垂れ流すこともなく、うま味もきちんと検知できて爽快な刺激に浸れる。勿論辛い刺激が苦手な人には勧めないが、多くの人は難なく喫食できる範囲であろう。辛いと思ったら付属のスープを飲めばいいんだし。
また定番の維力炸醬麵とは味の構造が違うと感じた。あちらは発酵系の✕✕醬の類の味が主体なのに対し、こちらはそれがない。また前回の味王、十三香麻辣拌麵も同様な形態を採る製品であり薬膳漢方的な香りがあるが、こちらはそれがない。程々に辛いだけで少し単調だなと思った。
麺は幅2mmの扁平角断面で、輪郭は明快。唐辛子が練り込んであるようで橙色をしているが、明確に分かる程の刺激は感じない。同社の定番商品維力炸醬麵よりも細くて気泡感が強く、頼りない食感である。湯切りをするので揚げ物の香ばしさは弱い。
ソースはそこそこに辛いが、激辛という程ではない。ペヤングの赤い激辛やきそばには遠く及ばない程度の辛さである。定番の維力炸醬麵にあった発酵系の醤の香りは感じられない。うま味は強いが、ちょっと単調で平板。
戻し湯で作るスープはワカメと人参が入っており、単調だがさっぱりしているのでソースの辛さとうま味を一旦リセットできる。
国名 | 台湾 |
ジャンル | 袋汁なし麺 |
EANコード | 4 710199 038796 |
会社名 | 維力食品工業 |
製品名 | 大乾麵 地獄辣椒風味 |
謳い文句 | |
調理方法 | 丼お湯入れ3分お湯切り |
質量 | 内容量100g |
熱量 | 460.1kcal (1926kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量2.24g) |
付属品 | 液体ソース、粉末スープ(飲用、わかめ・人参入り) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 要 |
麺 | 2mmの扁平、唐辛子練込みだが辛くない、輪郭は明快、維力炸醤麺より頼りない食感 |
汁・ソース | 心地良い刺激、日本の激辛焼そば程ではない、発酵系の香りなし、旨味は強いが単調 |
具・その他 | 戻し湯で作るスープは辛さと旨味をリセットする、地獄という名に身構える必要なし |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2023/12/19 |
賞味期限 | 2024/01/25 |
入手方法 | 2023/10/31 小北百貨 (Taiwan) |
税込購入価格 | 17 TWD (≒79 JPY) |