No.7414は台湾の維力食品工業、維力素食炸醬麵。定番の維力炸醬麵に対して「素食(すーしー)」であることが特徴。素食というのは一口で言うとベジタリアン向け料理なのだが、台湾の素食にはさまざまな階層があり、今回の品は最高位の「全素」であるとパッケージに大書きされている。
▲普通の維力炸醬麵
全素は動物由来材料(肉・魚)を使わないのは勿論、五葷(ごくん:ニンニク、ニラ、らっきょう、ネギ、玉ねぎ)や卵、動物性の乳も含まない。これだけ禁忌品があると料理として出来ることが大きく制限されてしまいそうだが台湾素食は諦めない。椎茸や昆布、大豆やこんにゃく等を使って何ら不足感を持たない料理を作り上げてしまうのだ。
食べてみて、普通の維力炸醬麵より攻撃性が弱く穏やかで、若干の物足りなさは感じるが、決して嫌だとは思わなかった。
同じファミリーとして同傾向の味であり、尖った部分が影を潜めた反動で大豆を塩に漬けて発酵させたような臭いが相対的に強く感じられる。これが好きか嫌いかで評価を分けるだろう。というかこちらでも十分だという人は結構いると思う。個人的には同じ価格だったら普通の維力炸醬麵を選ぶが。
丼お湯入れ方式で湯戻しを行ない、残り湯を別途付属の粉末包で溶いて飲用のスープを作るのだが、重たい丼からスープの器へ戻し湯を入れるのは若干の慣れというかテクニックが必要。今回の作成時で麺をフタで押さえながら戻し湯を注ぐ際、フタがズレて随分こぼしてしまったよ。(YouTube動画は華麗な編集テクで誤魔化してある)
麺は幅3mmで薄い扁平形状。気泡感がかなり強いが、輪郭がハッキリしており重量感も結構あるので、頼りなさは感じない。湯切りを行なう汁なし麺なので時間による伸びも気にならない。ただ歯応えやコシ、粘りは弱めで食感が安っぽい。
ソースは普通の維力炸醬の雰囲気は残すものの、動物性素材やネギにんにく類を使わない分インパクトが弱い味である。辛さや塩分も控えめ。反面味噌の大豆っぽい香ばしさが強く出ているす。うま味に不足感はない。
戻し湯で作る飲用のスープは昆布と椎茸のうま味が出ており、ワカメと乾燥人参の匂いも強い。
国名 | 台湾 |
ジャンル | 袋汁なし麺 |
EANコード | 4 710199 013304 |
会社名 | 維力食品工業 |
製品名 | 維力素食炸醬麵 |
謳い文句 | 全素 乾麺附湯。一包両吃 |
調理方法 | 丼お湯入れ3分お湯切り |
質量 | 内容量90g |
熱量 | 425.8kcal (1783kJ) |
Na | 1.793g |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ(飲用、わかめ・人参入り) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 要 |
麺 | 幅3mmの扁平、気泡感が強いが輪郭は明確で重量感もある、粘りは弱く安っぽい食感 |
汁・ソース | 普通の炸醤麺と同傾向の味だが、素食化で辛さや塩分も控えめな弱い味、発酵大豆臭 |
具・その他 | スープは昆布と椎茸味、物足りないがうまみは十分で、こちらを好む人もいるだろう |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2023/12/11 |
賞味期限 | 2024/01/13 |
入手方法 | 2023/10/31 小北百貨 (Taiwan) |
税込購入価格 | 16 TWD (≒74 JPY) |