2017年 年末のご挨拶

いつもながらの年末報告です。
2017年にi-ramen.netで紹介した即席麺はNo.5926から6135までの

210種類。

ここ数年は大体250種類程度で推移していたので今年はかなりペースが落ちてしまったことになる。内訳は以下の通り。
(カッコ数字は2016年実績、全250種類)

日本製品 154 (165) / 海外製品 56 (85)
袋麺 84 (96) / カップ麺 126 (154)
日本の袋麺 48 (56) / 日本のカップ麺 106 (109)
海外の袋麺 36 (40) / 海外のカップ麺 20 (45)

今年は海外製品、特に海外カップ麺の落ち込みが激しい。これは海外遠征をずっと休止しているので止むを得ない。(2016年はその前の年にシンガポールで買い込んだ品が結構残っていた)

そして全体数量の落ち込みは、親の介護による私の時間的拘束が大きかったため。夏頃には要介護5まで進んで目が離せない状況になってしまったので、試食記の更新も週5回だったのを二日に一回(週3.5回)ペースに落とし、なんとか絶やさないギリギリの線でやっていた。

その後11月末に看取り、12月は諸手続きで奔走し、やっと落ち着いてきたところ。こんな状況だったので対外活動も少なく、雑誌に数回(女性セブンラジオライフ誌)載ったのと、企業の社内報向け文章を書いた程度。

なので来年からは徐々に試食ペースを元に戻し、海外遠征を再開して、各種メディアからのオファーも積極的に受けようと考えている。

今年も多くの方から海外の珍しい即席麺を寄贈していただいた。本当にありがとうございます。

それでは、2018年もよい即席麺を!

 

 

No.6135 ハウス食品 うまかっちゃん 濃い味 復刻版

No.6135はハウス食品、うまかっちゃん 濃い味 復刻版。1984に発売されたのち2000年で終売になった製品だが、今年の8月に期間限定で九州・山口・沖縄のみ発売されたもの。いつまで販売するのかは知らないが、現在でも市中在庫はある様子。

私は1984年の夏に初めて九州の大地を踏み、そこで発売されたばかりのこの製品とたまたま遭遇し、本州では滅多に見ることが出来ない貴重な戦利品として誇らしげに持ち帰ったものである。それから三十余年、記憶の隅に追いやられた製品とこうして再び出逢うことになるとは想像もしなかった。縁は異なもの美味なもの、とでもいうか。

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No.6134 ハウス食品 うまかっちゃん

No.6134はハウス食品、うまかっちゃん。1979年9月に九州で発売された豚骨味の即席麺。この頃学生だった私に福岡出身の先輩がこれ美味いから喰ってみろと言われて貰い、初めて経験する豚骨ラーメンに衝撃を受けたものである。ラーメンは醤油・塩・味噌の三種類だけしか無いと思い込んでいた自分にとって世の中の常識が一発で崩壊したかのような出来事だったなあ。

うまかっちゃんは程無くして関東圏でも購入できるようになり、またこの製品の出現を契機に店舗での九州ラーメンが拡散し、九州以外の人にも「豚骨ラーメン」が広く認知されたといってよいだろう。まさに時代を変えた製品である。

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No.6133 エースコック 塩焼そばモッチッチ ふわり鰹だし

No.6133はエースコック、塩焼そばモッチッチ ふわり鰹だし。このシリーズは今年の7月のNo.6061でソース味を紹介しており、今回の品は第二弾である。

i-ramen.netの試食動画においては、十月中旬のNo.6104から鍋をキラキラ輝くステンレス製の高級品(従来比)に替えて見た目が良くなったのだが、形状が悪いのかお湯を注ぐ的を定めることが難しくなった。今回の試食動画も注ぎ先が僅かにずれて熱湯が指にかかって慌てて手を引っ込める姿が映ったのだが、YouTubeへは早速「塩焼そばアッチッチ」とコメントが書かれてしまった。ちくしょう上手いこと言うなあ。

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No.6132 ヤマダイ ニュータッチ凄麺 メンマの逸品

No.6132はヤマダイ、ニュータッチ凄麺 メンマの逸品。税抜210円もする高価格帯の製品が、レトルトのメンマ一本(実際の試食品は五本入っていた)で勝負してくるという他にあまり類を見ない企画。原材料にはチャーシューなどの華やかな具は無く、せいぜいワカメとネギぐらいで潔い。

しかし今までチョイ役だけしかやったことのない役者が、いきなり大きな舞台の主演に抜擢されたような危うさを感じるのも確かで、本当に大丈夫なの?と少しハラハラした気持ちを抱えながら試食に臨むこととした。

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No.6131 日清麺ニッポン 横浜家系ラーメン 醤油とんこつ

No.6131は日清食品、日清麺ニッポン 横浜家系ラーメン 醤油とんこつ。製品名に地名を冠するこのシリーズは2015年1月に登場し、ご当地自慢ラーメンをご当地団体の協力を得ながら作ってゆくもので、今や十種類ぐらいの製品を擁す大ブランドになっている。しかしi-ramen.netとは巡り合わせが悪いのか、いままで紹介する機会を逸してきた。なのでウチではこれが初の麺ニッポン試食記だ。

価格帯や製品の造りからみて、麺ニッポンの仮想敵はニュータッチ凄麺かな?と感じていた。まああちらはご当地麺以外の「逸品」や「極み」ラインも持っているけどね。

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No.6130 大黒食品工業 大黒軒 味噌ラーメン

No.6130は大黒食品工業、大黒軒 味噌ラーメン。前回のNo.6129で同社のAKAGI味噌ラーメンを紹介したが、どちらも価格が近いし購買層がほぼ被ってしまう製品同士である。同じ時期に同じ店で買ったものだが、税込購入価格は五個パックで大黒軒が259円、AKAGIが237円。果たして一食当たり4円40銭の差異が実際にあるのだろうか?

ちなみに大黒食品工業は少し前まではやはり似たような価格帯の製品である「上州らーめん」や「マイフレンド」シリーズの袋麺を出していた。これでも現在はラインナップが半分に整理されているのである。

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No.6129 大黒食品工業 AKAGI 味噌ラーメン

No.6129は大黒食品工業、AKAGI 味噌ラーメン。AKAGIブランドは今は亡きアカギ食品(旧本庄食品。現存する赤城食品とは別物)の流れを汲むもので、いかなる経緯があったのかは知らないが、現在カップの「中華そば」シリーズと今回の袋麺にのみこの名が記されている。

この製品は五個パックが税込みで200円前半ぐらいで販売されるお買い得というか安売り商品として扱われている。しかし同じ大黒食品工業には「大黒軒」ブランドの袋麺も存在し、販売価格帯も大体同じか僅かに高めという位置付け。この二つのブランドにはどのような差異があるのか、今回および次回No.6130の試食で解き明かしてゆきたい。

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No.6128 徳島製粉 金ちゃん 肉うどん

No.6128は徳島製粉、金ちゃん 肉うどん。写真はおろかイラストの遊びすら無いなんとも素っ気ないパッケージのデザインで、フタだけでなくカップの側面も同じようなもの。姉妹品の「きつねうどん」も同傾向。写真を載せると印刷コストが上がるから使わないのは判るとして、三食刷りの範囲内でももうちょいキャッチーな図柄を載せてもいいだろうに、とも思う。

しかし、よ~く見たらフタの材質がシート成型の樹脂から一般的な紙に変更されてる!立体的に見える影は印刷によるもの。徳島製粉のWebサイトを調べたら、今年の6月27日付ニュースリリースで告知されていた。

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No.6127 サンポー食品 肉うどん きざみ油揚げ入り

No.6127はサンポー食品、肉うどん きざみ油揚げ入り。今や即席うどんの世界も生麺に近付けた食感の製品が多く見かけられるようになり、稲庭や讃岐を彷彿させるかの如くコシや重量感がどんどん向上してきている。

ところが讃岐や博多などガッチリ系のうどんの対極として博多うどんがある。密度が粗くふわふわした食感が特徴で、今回の製品はその博多風であることを標榜するものである。同じ路線の姉妹品として「ごぼう天うどん」も存在する。これは1984年に発売された歴史ある製品なので兄貴分だね。

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