カテゴリー別アーカイブ: 60海外の袋麺

No.6533 Gallo (Spain) Nissin Soba Teriyaki

No.6533はスペインのGallo、Nissin Soba Teriyaki。Galloは1946年創業のパスタを扱う会社。でもここがどうしてNissin Sobaなの?

日清食品の欧州事業はドイツに本拠地を置き、ハンガリーで集中生産されるが、スペイン市場に関してだけは自前の流通販売網を持たずに2014年以降このGallo社と提携する戦略を採っている。このため欧州では結構認知されてきたNissin Sobaにパスタの老舗企業のロゴが鎮座ましましている訳である。ちなみにGallo NissinのWebサイトは日本からのアクセスを弾いているようだ。あくまで提携はスペイン国内だけの話ってことで、国外へ拡散するとブランドイメージも混乱しちゃうからね。

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No.6528 Ajinomoto (Poland) Oyakata Chicken Ramen Soup

No.6528はポーランドの味の素、Oyakata Chicken Ramen Soup。ポーランドの味の素は即席麺事業に相当な力を注いており、日本風テイストのこのOyakataシリーズ(袋麺とカップ麺、カップ焼そばがある)の他に洋風のSamSmak、タイの味の素から輸入するYumYumの三ブランドを持つ。またイタリアやスペインなどの食品会社に向けてのOEM生産も行っている。ドイツ日清の欧州事業とガチでぶつかっているように見えるな。

日本で味の素と即席麺の間には全然関連があるように見えないけれど、世界の即席麺業界を調べていくと、この味の素の名前をあちこちで聞くようになるのだ。

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No.6527 KOKA (Singapore) Signature Black Pepper Fried Noodles

No.6527はシンガポールのTat Hui Foods、KOKA Signature Black Pepper Fried Noodles。茹でて湯切りする汁なし麺。Tat Hui Foodsは1986年に即席麺の製造を開始し、現在シンガポールにおける即席麺市場の大部分をNissin Foods Singapore(Myojoブランドを含む)と二分する大手である。

昔のKOKAブランド製品は田舎臭い雰囲気が漂うものだったが、二十一世紀に差し掛かる前に「Revolution」と称するイメージチェンジを敢行、一気に近代的・都会的なものに変身。二十年経った今でも全然色褪せておらず、さぞ優秀なプランナーが関与したのだろうと想像する。

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No.6524 壽桃 (Hong Kong) 撈麵皇 XO滋味酱

No.6524は香港の新順福食品、壽桃 撈麵皇XO滋味酱。茹でた後に湯切りしてソースと絡める汁なし麺。新順福食品はノンフライ麺専業の会社。NYCのスーパーで購入したものだが、写真の通りパッケージおもて面には「寿桃 撈」としか文字が書かれておらず、シンプルというよりはむしろ情報量不足だと感じてしまう。

スーパーのくせに今どき珍しく値札が貼られていることに違和感を持ち、帰宅して見たら裏面にもバーコードは印刷されていなかった。色々調べたところ、これは五個パック製品を販売店の裁量でバラして単品販売しているものだと判った。

▲元の製品はたぶんコレ(五個パック)

まあ私のようなコレクターにとっては五個パック販売をされるよりも買う際の敷居が下がってむしろありがたい。

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No.6522 Samyang Fodos (South Korea) Bajirak Kalgugsu Assorted Clam Flavour

No.6522は韓国の三養食品、バジラック カルグクス。英文表記ではSamyang Fodos、Bajirak Kalgugsu Assorted Clam Flavour、ハングル表記は삼양식품 바지락칼국수。オーストラリアで購入した輸出仕様であり、説明書きは英・中・仏・ハングルの四か国語表記。韓国国内版は質量が130gあるのに対して今回の輸出版は100gと少し小さめである。

「バジラック」の部分は中国語で蜆(シジミ)貝麵と書かれているが、調理例写真を見るとシジミではなくアサリが入っている。フランス語ではPalourdeと書かれており、これは確かにアサリの意味だ。

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No.6518 Maggi (Papua New Guinea) 2 Minute Noodles Beef Fleiva

No.6518はパプアニューギニア(以下PNGと略す)のNestlé、Maggi  2 Minute Noodles Beef Fleiva。右肩に黒地で「PNG MADE」と書かれた印はPNGで製造されたことの証である。これはMaggiの即席麺だけでなく様々な業種の製品に付けられる国を挙げてのキャンペーンで、PNGの人々に自国産品の消費を促す意味もあるのだろう。

PNGのスーパーを見た限りでは国産Maggiの即席麺は今回のビーフ味と後日紹介するチキン味の二種類のみで、カップ麺は作っていない模様。生産品目は少ないが、どこの店に行ってもいい位置で山積みされて売られていた。一個1PGK、日本円換算で27円ぐらい。

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No.6512 Daesang (South Korea) Jongga Real Kimchi Ramen

No.6512は韓国のDaesang、Jongga Real Kimchi Ramen。漢字で書くと大象(デサン)、宗家(ジョンガ)キムチラーメン、ハングルで書くと대상、종가집 김치라면となる。Daesangは韓国の総合食品メーカであり、特に韓国におけるキムチの販売シェアは21年連続No.1だそうだ(同社日本語版Webサイトより)。最近レトルトキムチを武器として即席麺市場に参入し、今回紹介する袋麺とカップ麺を揃えている。

ところで日韓関係が冷え込んだ昨今、ウチの試食記は国籍(やメーカ)によって色眼鏡をかけないことを宣言しておく。自らで目を覆って大切なことを見逃したら勿体ないからね。

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No.6511 Maggi (Malaysia) mi 2 minit Perisa Sup Tulang Berempah

No.6511はマレーシアのNestlé、Maggi mi 2 minit Perisa Sup Tulang Berempah。マレー語を訳すとSpicy Bone Soup Flavour、牛肉味なのでスパイシー牛骨味ということになる。調理例写真には麺の上にデッカイ骨付きの牛肉がゴロゴロ転がっており、きっとこの肉片だけで本製品の購入価格(日本円換算約46円)を遥かに超えてしまうんだろうなあ、と思ってしまう。

袋の隅に「6 Rempah」と書かれており、これは六つのスパイスという意味だ。中国の五香粉、日本の七味唐辛子もそうだが、スパイスというものは複数を組み合わせて使うべきということなのだろう。

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No.6506 Maggi (Malaysia) Pedas Giler!! Perisa Ayam Bakar

No.6506はマレーシアのNestlé、Maggi Pedas Giler!! Perisa Ayam Bakar。茹でた後に湯切りをする焼そば風汁なし麺でスパイシーなローストチキン味。パッケージの左肩に「Baharu Mi Goreng」と書かれており、訳すと新しいミーゴレン、という意味である。黒を基調としたパッケージは凶暴な辛さを予感させる。

マレーシアのNestléは昔から激辛の「Letup」シリーズを持っており現在でも継続している。なので今回のPedas Giler!!シリーズとの住み分けをどう行うのか興味深い。

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No.6503 Spot on (Papua New Guinea) Instant Noodles Beef

No.6503はパプアニューギニア(以下PNGと略す)のPacific Industries、Spot on  Instant Noodles Beef。Pacific Industriesという名の会社は世界中に複数あるのだが、今回扱うPNGの会社は自前のWebサイトを持っておらずFacebookで情報発信をしている。現在即席麺の話題は載っていないが、PNGの人々や景色が垣間見れて興味深い。この会社で一番有名なのは「gogo cola」であり、「PNG Made」という表示に自国生産の誇りが伺える。飲んでみたけど美味しかったよ。

I am Papua New Guinea Made
Proudly Made in Papua New Guinea

今回即席麺探索に行ったラバウルでは丁度このgogo colaを生産する工場の前を通った。単純だけどこういうのを見るとこの国や会社が好きになり、敷地に並んだ販促の看板などを目にするとついつい「がんばれ~!」と応援したくなっちゃうのだ。

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