No.5986は日清食品、カップヌードル 抹茶　抹茶仕立てのシーフード味。「じゃぱん♥ぬーどるずトリオ」のうちの一つで、浮世絵風のイラストが描かれている。遠からぬ関連性がありそうな鳥獣劇画風イラストが描かれるNo.5980どん兵衛カルボナーラうどんは別の企画シリーズ。まあパッケージの図柄に日本古来の伝統芸術風味を取り入れるのは面白いと思うし、どうせなら日清食品の製品を並べると日本の芸術史が俯瞰できるぐらいにもっといろいろやってほしいな。で、この製品の売りは「抹茶」。確かに即席麺で抹茶を使った製品って全然聞いた覚えがないのでi-ramen.netデータベースで検索をかけてみると、No.2902（2004年6月）のエースコックの亜細亜麺紀行和風だし焼そばという製品で抹茶を練り込んだ緑色の麺を使っていた（製品名には抹茶という言葉は出てこない）。でもこの一件以外は全くヒットしなかった。ウチのデータベースが全てを網羅している訳じゃないけど、即席麺には滅多に使われない素材であることは間違えない。食べてみて、抹茶という言葉に過大な期待をすると肩透かしを喰らう。確かに見た目は麺もスープも緑色なので抹茶濃度が高そうに感じてしまうのだが、味の主役ではなくて有能な調整役という印象。おそらく抹茶の効用で主役のシーフード味がサッパリ・すっきりしたものになっていて、節度のある上手い使い方だと思った。