No.7395は香港の日清食品、屯京(とんちん)拉麺 魚豚湯味。製造はタイの日清食品で台湾専売品。とんたんちんではない。
詳しく説明すると、日本の実在ラーメン店「屯ちん」が台湾で屯京拉麺という名で出店して好評を博し、この味をカップ麺で商品化することを香港の日清食品が企画し、生産をタイの日清食品に委託、これを台湾の正暉(Falken)が輸入販売するもの。
日清は台湾に直轄の拠点を持っておらず、今まで訪台時に海外生産を含む日清製品を(日本人向け食材店を除き)見ることは稀だったが、今回の訪台では日本・香港・タイ製の日清ブランド製品を一般のスーパー等でもよく見掛けた。近い将来日清が直接進出する予兆かも?
食べてみて、魚介豚骨のスープといい麺の質感といい、日本で作ったカップ麺と言われても何の疑問も湧かないだろう。強いて言えば具がちょっと少なめであることぐらいか。
ただ私は食べる前にこの製品がタイ製であることを知っており、その先入観からか何となく南国っぽい緩さや大らかさが感じられる、或いは締まりや厳しさに欠けるようにも思えた。この緩さは私にとって欠点ではなく好ましい個性である。
なお私は日本の屯ちんも台湾の屯京も店舗で食べた経験は無いので、味や香りの再現性に関しては言及できない。
麺は幅3mmで厚みもあり、ヌードルではなくラーメンの舌触り。気泡感は弱いが粘りに欠け、ややボソボソした食感。質感は可もなし不可もなしという印象だが、揚げ麺なのに湯戻し5分というやや長めの時間をナルホドと納得させてくれるものではない。
スープはミルキーな淡い茶色で結構甘い。豚骨と共に鰹のうま味が強く出ている。醤油濃度は薄め。味や香りの要素は多く、辛い刺激はない。柔らかな口当たりの反面、雑味が多い印象で、締まりに欠ける。日本人にとって嫌な味や香りはせず、普通に楽しめる。
具は小さな豚肉チップとワカメ、卵とネギ。海外製品は日本のカップ麺に比べおしなべて具が貧弱だが、今回の品も購入価格(55 TWD≒256円)を考えると今一つ二つ物足りなさを感じる。
国名 | 香港 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 897878 870165 |
会社名 | 日清食品 (H.K.) |
製品名 | 屯京拉麺 魚豚湯味 (台湾向け製品、製造はタイ) |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | 重量77g |
熱量 | 353kcal 1478(kJ) |
Na | 1.548g |
付属品 | 調味油。粉末スープ、かやく(豚肉・卵・わかめ・ねぎ)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅3mmでふくよか、ヌードルではなくラーメン的、気泡感があり粘りに欠けボソボソ |
汁・ソース | ミルキーで甘い、豚骨と鰹だしが強い、醤油は薄め、味香りの手数は多い、辛くない |
具・その他 | 具は小さな豚肉の欠片とワカメと卵、質感は日本製と遜色ないが、緩く締りに欠ける |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2023/11/15 |
賞味期限 | 2024/01/17 |
入手方法 | 2023/10/31 全聯福利中心 (Taiwan) |
税込購入価格 | 55 TWD (≒256 JPY) |