No.7768は静岡県のこだわりの味協同組合、自然の味そのまんま 静岡県産小麦の玄米ラーメン (乾麺)。製造はやはり静岡県の住岡食品で静岡県タッグなのだが、購入場所はなぜか盛岡の駅ビル内である。
袋のグラフィックは文字だけで、シズル感溢れる調理例の写真やかわいいイラスト等はない。一方で無添加であることや原材料にこだわった、ある種の理想主義的な製品のように見える。(その割に税込購入価格は168円であまり高くない)
外観も味も初めて触れた際のインパクトを最優先した、大企業による大量生産品とは対極をなす即席麺だといえよう。なので食べる側としても大企業製品とは異なる接し方や評価軸が求められると思うのだ。
食べてみて、抑揚に欠け穏やかな味の即席麺。麺も中華麺というよりもうどんと蕎麦の中間的な性格。この製品を食べた多くの、あるいは殆どの人は第一印象が退屈な味だと感じるだろう。前回No.7767で紹介したサッポロ一番ごま味ラーメンどんぶりを間接的な味だと形容したが、今回の品も主題がハッキリしないという点では間接的な味だといえる。
しかし双方の中身は全然違い、ごま味ラーメンどんぶりは素材と人との間に余計な介在物が存在する感覚なのに対し、今回の品は何も自分を飾ることをしないがための、口下手的なアピール不足のように感じられる。
例えば画像なら見栄えを良くするために輪郭を強調したり彩度や明るさを上げ、音楽ならベース域とヴォーカル、シンバルの倍音を強調して明瞭度を上げドンシャリにするのは常套手段であり、多くの人にウケたいならばその度合いは強くなる。
即席麺も同様で、食べる人に判りやすく訴求するための調整を介在させるのは当然であり、これを否定するつもりは全くない。
一方で今回の品はこうした演出を全く放棄しているように思えるのだ、それも意図的に。無愛想なパッケージデザインからもそれが伺える。
最初の一口目を頬張った瞬間、ハッキリしない味に「何これ?」と戸惑い、私の味覚と嗅覚のゲインを最大限に上げて再び臨んだところ、小麦粉や粉末醤油、うま味成分の存在が浮かび上がってきた。代用品による誤魔化しではなくきちんと入っているんだ。これなら麺を湯切りして作ればもっと詳細が浮かび上がってくるだろうと思う。
ここまで来ると、あとは宝探しのような面白さがある。うまくするとすっぴんの良さや、(空調ではない)自然な風の心地よさのようなものを感じ取れる、かもしれない。
| 国名 | 日本 |
| ジャンル | 袋ラーメン |
| EANコード | 4 531408 038068 |
| 会社名 | こだわりの味協同組合 |
| 製品名 | 自然の味そのまんま 静岡県産小麦の玄米ラーメン(乾燥) (製造は住岡食品) |
| 謳い文句 | ・静岡県産小麦粉(100%)と玄米粉を使ったラーメンです。・・・ |
| 調理方法 | ゆで2〜3分 |
| 質量 | 内容量100g/麺90g |
| 熱量 | 455kcal(1,911kJ) |
| Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量0.7+4.1g) |
| 付属品 | 粉末スープ(ごま入り) |
| ノンフライ麺 | × |
| 湯切り | 不要 |
| 麺 | 麺は幅2.5mmの扁平で、蕎麦みたいな薄めの茶色です。輪郭は曖昧で、歯応えもネチャっとして鈍めです。香りもあまりラーメンっぽくはありません。ハキハキした元気の良さはありませんが、ゆっくりと落ち着いた風情があります。 |
| 汁・ソース | スープは濁りのある茶色で、胡麻がたくさん入っています。醤油濃度は薄く、軽い魚介系のうま味が出ており、脂っ気はありません。刺激も弱く、全体的に澱んだような味で、麺同様メリハリに欠けます。多くの人が、物足りなさを感じるでしょう。 |
| 具・その他 | しかし、大企業の製品とは違って派手な誇張表現がなく、人工的なわざとらしさを一切感じさせません。田舎の家の縁側で、そよ風に吹かれるような心地よさです。競い合うことに疲れた人にとって、安らぎを感じさせてくれる製品です。 |
| 総合評価 | ★★☆2.5 |
| 試食日 | 2025/08/26 |
| 賞味期限 | 2025/10/20 |
| 入手方法 | 2025/07/12 食彩工房盛岡フェザン店 |
| 税込購入価格 | 168 JPY |



