No.7459は台湾の維力食品工業、一度贊 番茄牛肉麵。一度贊はレトルトの肉塊入り高級袋麺シリーズ。番茄はトマトのことで、牛肉のトマト煮込み麺。購入価格は45TWD(約210円)で袋麺としては高いが、レトルトの具が付いていると思えば妥当だろう。
統一の滿漢大餐、味丹の味味一品、臺灣菸酒TTLといった他社のレトルト付き袋麺も同じような高価格だが、全てが作る際に鍋でゆでる方式に加えて丼お湯入れ方式もサポートしている。余所者の素人考えだが、丼お湯入れ方式を外して鍋でゆでて作るのみに絞れば麺質をもっと良く出来るだろうと思うのだ。だがそれをしないのは、台湾では丼お湯入れ方式が深く根付いているからだろう。
食べてみて、スープと具の質感は即席という言葉を忘れるほどに高い。また麺はラーメンというよりも、白くて幅広の、うどんに似たものであり、台湾製高級袋麺としては意外性がある。
ただ今回の品はトマトの匂いと酸味が結構強く主張し、またこれに製品全体が依存しているような構図でもある。本当は繊細な味や香りがいろいろと出ているのに、トマトに蓋をされているような気がした。
麺は幅4mmの薄い扁平断面で白く、ラーメンというよりも日本の即席うどんに近いもの。気泡感は少なく、表面は滑らか。ただ柔らかくてコシも弱めで、麺を箸ですくい上げにくく、また麺同士が絡み合いやすいので、食べるリズムが取りずらい。
スープは濁りがある茶色で、結構甘めでまろやかな口当たり。レトルトの煮汁に含まれるトマトの酸味と香りが支配的。粉末や乾燥臭さは無く、しっとりと落ち着いた味。ただトマトの味が強すぎて、他の繊細な要素が隠れてしまったような気がする。辛い刺激はない。
レトルトの牛肉は大きくてジューシーなもので、存在感が大きい。
国名 | 台湾 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 710199 113059 |
会社名 | 維力食品工業 |
製品名 | 一度贊 番茄牛肉麵 |
謳い文句 | 濃 蕃茄添加 |
調理方法 | 丼お湯入れ3分/ゆで3分 |
質量 | 内容量185g |
熱量 | 506.7kcal (2121kJ) |
Na | 2.333g |
付属品 | 粉末スープ(ネギ入り)、レトルト具(牛肉・トマト)、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅4mmの白い扁平でうどんに近い、表面は滑らか、柔らかくて箸ですくい上げにくい |
汁・ソース | 濁りがある茶色、甘くまろやか、トマトの匂いと酸味が強い、しっとり落ち着いた味 |
具・その他 | 牛肉は大きくてジューシー、質感高し、トマトへの依存度が高く少し単調さも感じる |
総合評価 | ★★★☆3.5 |
試食日 | 2024/02/22 |
賞味期限 | 2024/02/29 |
入手方法 | 2023/10/31 小北百貨 (Taiwan) |
税込購入価格 | 45 TWD (≒209 JPY) |