No.7428は台湾の味丹企業、味味一品　皇朝牛筋麵。味味一品はレトルトの具が付いた高級袋麺シリーズでカップ版もある。皇朝は王朝や名家、Dynastyといった上流を表わす意味かな？牛筋は文字通り牛のすじ肉で、日本の即席麺でこの部位を使った製品はウチの試食履歴上でたった一件のみ存在した。

▲エースコック　牛すじラーメン（2001年）
レトルトの具付き

2001年1月の試食だからもう23年も前だね。その後類似の製品が出ていないということはあまり反応が芳しくなかったのだろう。一方で台湾の即席麺では今回の品が三件目、あと意外なところでタイの製品で一件食べたことがある。全てにレトルトの牛筋が付いており、乾燥の具ではあの食感を再現出来ず、製品として成立しないのだろう。

食べてみて、半透明状のぷるぷるコラーゲンがたっぷり入っており、私は十分に楽しめたが、苦手な人もいるだろうなと思った。赤身の肉も十分に入っている。レトルトの煮汁も味に貢献して、具とスープは老舗の中華料理店で出てきそうな威厳すら感じさせるもの。

だが台湾のレトルト具付き即席麺の例に漏れず麺は素っ気ない。44TWD（約205円）もする高額製品なのに麺に関しては15TWD程度の普及品と大差無い質感である。日本人がラーメンに求める麺へのコダワリを、台湾の人々はまるで気にしていないようだ。ちょっと勿体無い気がする。

麺は幅3mm弱の扁平断面で、表面は滑らかで、輪郭やエッジはハッキリしている。気泡感は無いが、歯応えは単調で起伏がなく、のっぺりした印象。若干の揚げ物の香ばしさがあり。高額な製品なのだが、麺に関しては日本の安い袋麺と大差ない印象である。

スープは濁った濃い茶色で、僅かなとろみがある。基本は醤油と味噌を合わせた感じで、そこに中華風の香辛料が加わる。牛肉をグツグツ煮込んだような香りがあり、ニンニクの香りもする。味や香りの手数が多いが、辛い刺激は無い。

レトルトの牛肉はリアルな食感で、赤身の他にゼラチン状で半透明の部位も入っているが、ツルツル滑って箸ですくい上げにくい。

国名	台湾
ジャンル	袋ラーメン
EANコード	4 710110 231763
会社名	味丹企業
製品名	味味一品　皇朝牛筋麵
謳い文句
調理方法	丼お湯入れ3分／ゆで3分
質量	内容量177g
熱量	488kcal (2043kJ)
Na	2.552g
付属品	粉末スープ（キャベツ・ねぎ入り）、レトルト具（牛肉・牛筋）、調味油
ノンフライ麺	×
湯切り	不要
麺	幅3mm弱の扁平、滑らかで輪郭は明確、歯応えは単調でのっぺり、揚げ物の香ばしさ
汁・ソース	濁った濃い茶色、僅かなとろみ、醤油と中華風味噌、牛肉を煮込んだ香り、辛くない
具・その他	肉は赤身と半透明のゼラチン状の部位が半々、中華料理店で出てきそうなリアリティ
総合評価	★★★3
試食日	2024/01/06
賞味期限	2024/01/17
入手方法	2023/10/31 小北百貨 (Taiwan)
税込購入価格	44 TWD (≒205 JPY)