No.7410は台湾の統一企業、滿漢大餐 紅燒牛肉麵 [碗]。最近は台湾で仕入れた製品の紹介が多いが、今回の品は訪台以前に日本で売られているもののいただき物。統一企業にしてみれば輸出仕様なので英文が併記してあり、また台湾国内で「珍味」牛肉麵という製品名が「紅燒」に代えられている。珍味と言うと日本ではゲテ物といったネガティブな意味も持ってしまうからかな?
滿漢大餐は1983年発売のレトルト肉塊付き即席麺。私が1989年に仕事で訪台した際に個人的土産として滿漢大餐の袋版を買ったのだが、ゴロゴロした大きな肉塊に感激。これをキッカケとして海外製即席麺の収集に火が点いた、記念碑的なブランドなのである。(当時はまだ食べた製品の全てを記録する習慣が無かったため、残念ながらその時の写真や試食記は残されていない)
食べてみて、やはり柔らかくて大きな牛肉の塊が値千金、高級品を食べた~、という気持ちになる。と同時に麺は凡庸、カップヌードルと同等以下だなあと思うのも毎度のこと。もう少しリアルな肉に見合った手応え・歯応えが欲しいよ。
まあ台湾の人達、というよりも日本人以外の人達はラーメンの麺にコシのある歯応えとかズッシリした重さなどは求めていないんだろうな。先日訪台して屋台の麺料理を十食ぐらい食べたんだけど、即席でない麺でさえも日本人が考える「良い麺」とはだいぶかけ離れたものが殆どである。なので海外の即席麺を評価する際は日本的価値観は一旦忘れるほうがいい。
というわけで、具は特級、スープはレトルトの煮汁がいい仕事をしているので一級、麺は二級というアンバランスな製品である。でもそれが面白い。
麺は幅4mmの薄い扁平で、ヒラヒラしたヌードル的な舌触り。気泡感は結構強く、日本のカップ麺と比べて歯応えも単調で安っぽい。日本円にして二百円の後半もする高額なカップ麺だが、麺の質感に関しては全然コダワリが無いように感じられる。
スープは濁り感がある茶色で、牛肉を薄口の醤油でじっくり煮込んだような臨場感のあるな匂いがする。うま味は強く、辛さは程々で、尖った部分の無いまろやかな口当たり。粉末スープよりもレトルト具の煮汁の方が全体を支配している印象。
牛肉は大きな塊がゴロゴロ入っており、この製品の見どころになっている。適度に脂身やコラーゲン質の部分も入っており、退屈しない。
国名 | 台湾 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 710088 412201 |
会社名 | 統一企業 |
製品名 | 滿漢大餐 紅燒牛肉麵 [碗](珍味牛肉麵) |
謳い文句 | Imperial Big Meal Beef Flavor |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | 内容量187g |
熱量 | 550kcal (k2302J) |
Na | 2.244g |
付属品 | 液体スープ(ネギ入り)、レトルト具(牛肉)、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 4mmの薄い扁平、気泡感は強くヌードル的食感、高額カップらしからぬ単調な歯応え |
汁・ソース | 濁った茶色、牛肉を薄口醤油で煮込んだようなリアルな匂い、旨味は強く辛さは程々 |
具・その他 | 巨大な牛肉塊は本製品の見処、具は特級、汁は一級、麺は二流のチグハグさが面白い |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2023/12/07 |
賞味期限 | 2023/12/17 |
入手方法 | 2023/07/22 Shiba様よりいただく |
税込購入価格 |