No.7403は台湾の維力食品工業、維力炸醬湯麵。同社の看板製品である維力炸醬麵(「湯」無し)は1973年に発売され丁度半世紀が経つ。台湾の即席麺市場では統一企業の肉燥麵と並んで歴史のある定番製品としてどこにでも売られており、日本で言えばサッポロ一番やチキンラーメンに相当する存在感といえるだろう。
▲定番の維力炸醬麵(「湯」無し、2011年版)
赤青の配色が逆
維力炸醬麵にも維力炸醬湯麵にもカップ版がある
大元の維力炸醬麵(「湯」無し)は丼お湯入れで湯戻しした後に湯切りをする汁なし麺。湯切りしたお湯は別途コップに入れた粉末顆粒と合わせてスープを作るマルちゃん焼そば弁当式。その維力炸醬麵に湯切りをしないラーメンが2021年に登場した。先日台湾遠征した際の、最優先で購入すべき品として位置付けていた。
食べてみて、味や香り・麺の食感など多くの要素をオリジナルとなる維力炸醬麵からほぼそのまんまの形で引き継いでいる印象。なので維力炸醬麵ファミリーの一員だと見做しても良いと思う。日清のどん兵衛に焼うどんが存在するようなもので、元々は汁なし麺だったファミリーが、ラーメンの領域にまで拡張したものと思えばよい。
維力炸醬麵を知らない人に説明するならば、豚ベースでこってり醤油ダレと中華風味噌(醤)をブレンドし、うま味調味料を多めに、更にラー油を足したような感じ。結構主張する味なので必ずしも日本人の口に合うとは思わない。台湾ではペースト状スープのみの「維力炸醬」が瓶や缶で売られているほどの定番の味。
麺は幅2.5mmの扁平断面で、輪郭はとてもハッキリしているが、表面はやや粗い。気泡感が結構強く軽い麺質。このへんは汁なしの維力炸醬麵とよく似た印象。ラーメンよりもヌードルに近く、安いカップ麺のような食感である。
スープは軽い濁りがある濃い茶色で、日本の醤油味と味噌味のスープをブレンドしたみたい。汁なしの維力炸醬麵と同じ匂いがする。うま味や塩分は強く、前に出る積極的な味だ。ラー油の辛さがあるものの、あまり強くはない。生姜やニンニクの匂いもする。
具は乾燥野菜の他に、濃い味が付いた豚肉の欠片が入っている。
国名 | 台湾 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 710199 113448 (5p:113455) |
会社名 | 維力食品工業 |
製品名 | 維力炸醬湯麵 |
謳い文句 | Wei Lih Jah Jan Men Instant Noodle Soup |
調理方法 | 丼お湯入れ3分 |
質量 | 質量95g |
熱量 | 426.5kcal (1786kJ) |
Na(麺具+汁) | 1.576g |
付属品 | 粉末スープ(人参・ちんげん菜・ねぎ入り)、調味油(豚肉入り) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅2.5mmの扁平断面、輪郭はクッキリ、気泡感が強く軽い麺質、安いカップ麺的食感 |
汁・ソース | 軽く濁る濃い茶色、醤油と味噌のブレンド、旨味や塩分が強い、ラー油の刺激は程々 |
具・その他 | 豚肉と野菜の欠片入り、定番の汁無し炸醤麺の印象を強く引継ぐ、汁ありのラーメン |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2023/11/28 |
賞味期限 | 2023/12/30 |
入手方法 | 2023/10/31 小北百貨 (Taiwan) |
税込購入価格 | 16 TWD (≒74 JPY) |