No.7384 佐藤養助商店 稲庭うどん

No.7384は佐藤養助商店、稲庭うどん。秋田県の会社でこの製品に関してはあくまで販売者、製造は同じ秋田県の神室のめぐみ。神室のめぐみは過去No.7178のいぶりがっこラーメン(カップ、販売は伊藤漬物本舗)の際に紹介したことがある。税抜価格は450円であり購入には若干の勇気が要る。

「八代目」佐藤養助監修ということで想像できる通り、佐藤養助商店は長い歴史のある会社あり創業は1860年とのこと。即席麺が出現する100年近くも前だね。だが日本三大うどんの一つでもある稲庭うどんは麺を干して乾燥させて作るので、即席麺との親和性は結構良いのかもしれない。

食べてみて、余計な雑味がなく全体が引き締まっている印象。麺は筋肉質と表現できるし、スープには動物性の力感があり、薬味や具も一般のカップ麺とは違う匂いがする。賑やかな味ではない分、遠くの景色までもがクッキリと見渡せる感じ。

コンビニ売場に華々しく登場する派手な製品とは全然立ち位置が異なる製品であり、静寂の中で厳かに味や香りを嗜むのが似合いそう。

ただ税抜450円という値段と、決していかなる食事用途にも敵う製品ではないのであまり気軽には勧めにくい。具はワカメだで肉などは無く、強い味で爽快感や闘争本能を刺激することもなく、食べた~という征服感も得られない。

本製品はたまに上質なカップうどん(実際はそうめんに近い)を食べてみたい、という時にいいだろう。確かにここにしかない世界を持っている。

麺は幅3mmの扁平断面で、輪郭は明確。ブヨブヨした弾力感は無く引き締まった印象だが、重量感は弱め。うどんというよりも、そうめんのワイド版という印象。またちょっと特徴的な乾燥臭さがあるが、決して嫌な匂いではない。

スープは透明感がある茶色で、突出感がなくスムーズで、緻密でバランスの取れている味である。でも味や香りの要素がハッキリ出ていて、物足りなさは感じない。比内地鶏のエキスで動物的な力感もある。辛い刺激はない。

かやくの乾燥ネギやワカメも濃厚な香りを感じ、普通の即席麺に付いてくるものよりも明らかにレベルが高い印象を受けた。

国名 日本
ジャンル カップうどん
EANコード 4 964206 644412
会社名 佐藤養助商店
製品名 稲庭うどん (製造は神室のめぐみ)
謳い文句 比内地鶏スープ 八代目佐藤養助監修
調理方法 熱湯4分
質量 Net100.8/麺60282g
熱量 282kcal (1181kJ)
Na ~g(食塩相当量6.8g)
付属品 液体スープ、かやく(わかめ・ねぎ)
ノンフライ麺
湯切り 不要
3mmの扁平、輪郭は明確で引き締まった印象、重量感は小、幅広そうめんという印象
汁・ソース 透明な茶色、突出感がなく緻密で滑らか、味香りの要素が明確で雑味なし、刺激なし
具・その他 動物的な力感、ネギやわかめも明確な存在感有、高額だがここにしか無い世界がある
総合評価 ★★★☆3.5
試食日 2023/10/25
賞味期限 2023/12/01
入手方法 2023/07/12 道の駅国見SA鬼わさび本舗
税込購入価格 486 JPY