No.7383はつらら、オホーツクの淡麗塩ラーメン。製造はみなみかわ製麺。つららとみなみかわ製麺は同じ住所なので、実質的には一心同体のようなものなのだろう。同社の製品は最近だとNo.7362および7363で採り上げたが、これらは昔からある古風なかに味ラーメン。今回の品はパッケージが今風な華やかなもので、道外の人へ積極的にアピールするものになっている。
本製品は昔同社が関係するラーメン店が期間限定で販売されていた商品を即席麺の形で再現したもので、オホーツク海水で作ったこんぶ塩を使っている、らしい。麺は低温熟成の三日干しとのことで、藤原製麺の二夜干しに一晩勝っているぞ(?)。
食べてみて、パッケージの見た目よりも地味である。真面目に作られており芯もしっかりしている製品だということは良く判るのだが、口下手というかチャームポイントの訴求力に欠けているような印象を持った。
確かに製品名通り「塩」がこの製品の主題であると感じる。だがもうちょい味や香りに華やかさがあるとだいぶ印象が変わるだろうと思うのだ。でもそれをやっちゃうと世間に迎合した、日和見したことになるから、頑固親父は動じないんだろうなあ。
麺は太さ3mmのふっくらした口当りで、重量感が結構大きい。一方でやや締まりに欠けるというか、大雑把な印象も受けた。麺の乾燥質量は105gで重たく大盛りで、スープを溶くお湯の量も400mlと多く、小さな丼では入りきらない恐れがある。
スープは透明感がある淡い琥珀色。強い塩味が前に張り出してきており、それも単調な塩ではなく、コクのある味である。昆布のうま味が強いが、これ見よがしに甘くて雄弁な味ではなく出しゃばらない味。辛い刺激はない。適度な動物性の脂があり、力感も備わっている。だが各要素があまり連携していないようにも感じられた。
具は中途半端な残りものを適当に入れるのではなくきちんとした上質なものを入れないと、製品の味を壊してしまいそうだ。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 976472 003244 |
会社名 | つらら |
製品名 | オホーツクの淡麗塩ラーメン (製造はみなみかわ製麺) |
謳い文句 | オホーツク海水100%の塩 こんぶ焼塩使用 |
調理方法 | ゆで5〜6分分離調理 |
質量 | Net159/麺105g |
熱量 | 443kcal (1855kJ) |
Na | ~g(食塩相当量8.8g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | ×○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 3mmのふっくらした口当たり、重量感大、やや締まりに欠け大雑把な印象、量は多い |
汁・ソース | 透明で淡い琥珀色、コクのある強い塩味、昆布の旨味も強いが甘みは弱い、刺激なし |
具・その他 | 適度な動物性の脂があり力強い、真面目で上質だが華やかさに欠け一味足らない印象 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2023/10/24 |
賞味期限 | 2023/11/24 |
入手方法 | 2023/07/03 道の駅遠軽 森のオホーツク |
税込購入価格 | 378 JPY |