▲JASマークと対になる「家」印が可笑しい
No.7366は東洋水産、マルちゃんZUBAAAN! 横浜家系醤油豚骨。同シリーズは2022年4月に三種類が登場し、今回の品は第四弾となる。三個パックという販売形態を採るため同じ日清食品のこれ絶対うまいやつ!と比較されがちだが、価格帯が大きく異なり(三個パック税抜希望小売価格432円、これ絶対~は354円)、直接の競合にはならないだろう。また後発のZUBAAAN!は、これ絶対~とは絶対にキャラが被らないよう舵取りをしているように私は感じている。
しっかし、ZUBAAAN!という製品名は私との相性が悪いようで、未だに名前がスッと出てこない。ザブーンやバズーンという言葉が先に頭に浮かんでくるよ。
食べてみて、とても力強い。ブルトーザーで山や建物をバリバリ崩して進んで行くようなイメージ。とはいえ情け無用の荒くれ者というのではなく一応の知性と常識は備えている感じで、決して下品に陥ってはいない。まあ大企業の製品なので狼藉者のような悪のイメージが浮かんでくるようだとそもそもマズいんだけど。
このパワフルさこそがZUBAAAN!の真骨頂で、四作目の今回の品では一段と磨きが掛かっている。そしてこれが日清これ絶対~との大きな相違点になっている(これ絶対~は繊細で綺麗に整っているイメージがある)。私はZUBAAAN!とこれ絶対~のどちらも良いプロダクトだと思うが、どちらを食べるかで迷うことはないだろう。体調や気分によって明確に最適解が決まる。
あと「お店品質の一杯、完成。」が売りの文句になっているが、誇大広告だとは思わない。内容を上手く表現している。ライブ感のある麺とスープで、適切な具を追加すれば確かに自宅と店舗の中間ぐらいの、今どこにいるんだっけ?という気分に浸ることが出来る(かもしれない)。
麺は3mm幅の扁平で、角は穏やか。緻密でとても重量感の高い印象で、ずっしりとした存在感がある。反面歯応えは鈍く、ジワ~っと噛み切るような感じ。自己主張が強く強引で、あまり繊細さはない。強い味のスープに正面から対峙する、強い麺である。
スープは少しとろみがあり、醤油が豚骨よりも僅かに勝っている印象で、前へ出る味。とても塩辛く脂も多いので、全部飲んだら体に悪そうだ。とにかく力で押し切る印象の味で、繊細な香りを嗜むものではない。それでも鶏のうま味が閉塞感から救ってくれるように感じる。
なので具や薬味を入れるにしても、それなりにきちんと主張するものでないとスープに埋もれてしまうだろう。まあここは家系の流儀に則るのが吉かと。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 901990 514323 (3p:514330) |
会社名 | 東洋水産 |
製品名 | マルちゃんZUBAAAN! 横浜家系醤油豚骨 |
謳い文句 | ラーメン好きのど真ん中。お店品質の一杯 |
調理方法 | ゆで4分 |
質量 | Net130/麺80g |
熱量 | 463kcal (1938kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量2.4+5.6g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅3mmの扁平、角は穏やか、緻密で重量感大、歯応えは鈍くジワ〜っと噛み切る感じ |
汁・ソース | とろみあり、醤油が優勢、塩辛く脂っぽい、力で押し切る強い味、鶏ダシが緊張緩和 |
具・その他 | 具はきちんと主張するものを入れるべし、繊細さに欠けるが人へ与える衝撃は大きい |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2023/10/01 |
賞味期限 | 2023/11/15 |
入手方法 | 2023/04/12 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 322 JPY / 3p |