No.7365 日清食品 本当に焼いたらうまかった 日清焼そばU.F.O.

No.7365は日清食品、本当に焼いたらうまかった 日清焼そばU.F.O.。袋麺のブランドをカップ麺へ展開するのは珍しくないが、カップ麺の強いブランドを袋麺に移植するパターンは稀である。このパターンは最近どん兵衛にもあった。

製品仕様を見ると今回のU.F.O.はなんとノンフライ麺を採用しており、カップ版とは異なる(どん兵衛の袋版は揚げ麺を踏襲している)。更に今回の袋版は具が付かない一方で、キャベツ100gと豚肉30gを加えることを推奨している。袋版とカップ版では作る手順や使う器具が違うのは仕方ないが、U.F.O.の名を承継するのなら、せめて具(とふりかけ)は付属しておくべきだと思うのだ。

食べてみて、ちょっとモヤモヤした気分。これが違う名の製品だったら抵抗なく受け入れられるんだろうが、私が持つU.F.O.というブランドに対する先入観が、勝手気ままな振る舞いを許せない。我ながら心が狭いなあ。

発売時からU.F.O.は美味い・(麺が)太い・(円盤状のカップが)大きい、の略と聞かされてきたが、今回の袋版の麺は太くないどころかむしろ細めで、そもそもカップが無いので「大きい」も当てはまらず、名称と実体の乖離が気になってしまう。

確かにソースはU.F.O.系統の味で、カップ版U.F.O.が好きな人には諸手を挙げて歓迎されるもの。麺は細いが舌触りには類似性がありノンフライの恩恵と実際に焼く工程があるため質感は上回る。推奨される具を入れて製作した焼そばは十分に良い出来である。

だが次に引っ掛かるのは二食入りで税抜希望小売価格354円という値段(カップ版は236円)。これにキャベツや豚肉などの具を調達し、フライパンで焼いて調理し、食べ終わったら食器と共に洗わなければならない。これが許されるのならばマルちゃんのチルト焼そば(三食入370円)なども比較対象の視野に入って来るな(チルド麺は冷蔵保存や賞味期限の制約はあるが)。

余計なことばかりが気になって、素直に楽しめない自分がいる。これはU.F.O.の登場(1976年5月)をTVCFと合わせてリアルタイムで体験し、それなりの想いが積もっているからかもしれない。ジジイの個人的な感想として、U.F.O.は円盤型のカップ麺に留めておく方がいいのでは?と思った。まあ脳みそが硬化した懐古趣味のジジイなんぞ、そもそも想定顧客の対象外かもしれないが。

麺は幅2mm強で、U.F.O.のFは太いの意味なのに、たいして太くはない。でもカップとは違いノンフライ麺なので、緻密な印象。縮れは殆どなく、粘りが強くしぶとい歯応えで、存在感が大きい。麺の乾燥重量は80gだが、量は十分に多いと感じた。

ソースは力強いというか、ややふてぶてしさを感じるもの。定番の日清焼そばと比べて対照的な、重たくて強引な味付け。ちょっと単調さを感じ、紅生姜や青のりを入れたくなる。カップ版と比べて焦げ臭さの演出は殆どない。

推奨される量の豚肉とキャベツを入れて作ったので寂しさは感じなかったが、具なしでは途中で飽きてしまうかもしれない。

国名 日本
ジャンル 袋焼そば
EANコード 4 902105 902165 (2p:114308)
会社名 日清食品
製品名 本当に焼いたらうまかった 日清焼そばU.F.O. 2食パック
謳い文句 濃い濃い濃厚ソース! ソース焦がそうぜ! 具材は別途ご用意ください
調理方法 水気が無くなるまで炒める
質量 Net105/麺80g
熱量 366kcal (1532kJ)
Na ~g(食塩相当量5.0g)
付属品 液体ソース
ノンフライ麺
湯切り 不要
幅2mm強で太くない、弱い縮れ、ノンフライで緻密な印象、しぶとい粘り、存在感大
汁・ソース ふてぶてしさを感じる重くて強い味、カップ版より演出が弱い、単調で薬味が欲しい
具・その他 推奨のキャベツと豚肉を入れると豪華だがU.F.O.という伝統のブランドにそぐわない
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2023/09/30
賞味期限 2023/11/24
入手方法 2023/04/25 ライフ
税込購入価格 257 JPY / 2p