No.7356 マルちゃん 赤いきつねうどん 北海道

▲左が北海道版、右が東版
北海道の地図以外はほぼ同じ
「OPEN」の文字色が違う!!(本稿公開直前に発見)

No.7356は東洋水産、マルちゃん 赤いきつねうどん 北海道。赤いきつねは他に東版・西版・関西版が存在するが、今回は東版と同時比較をしながら試食した。前回のどん兵衛と同じパターンである。

フタのグラフィックに関して赤いきつねは北海道版と東版との違いがごく僅かで、調理例写真はたぶん同一。北海道の地図とJANコード、小さな(E)マークぐらいしか気付かなかった。探せば探すほどいろいろな相違点が出てくるどん兵衛とは対照的。それだけ合理的もしくは中央集権的な製品作りをしているということか?北海道版では七味唐辛子を削除したどん兵衛に対し、赤いきつねは北海道民にも七色の刺激を恵んてくれている。ありがたや~

▲上が北海道版、下が東版
北海道地図が黄緑色なので赤・黒と合わせて三色印刷
東版は赤・紺の二色なのでフィルムのコストが違うはず
日即食協の番号が違うので印刷所は別々
北海道版だけアレルギー物質に豚肉が含まれる

食べてみて、東版に比べて柔らかさを感じる味。柔の北海道に対する剛の東版という感じか。ただその差はさほど大きなものではなく、味の方向性は変わらない。比べるならば赤いきつねとどん兵衛の差の方がずっと大きい。

今までいろいろな北海道専売和風麺を食べてきた中で、漠然と北海道版は昆布だしを強調して醤油濃度を抑えた甘めでふわっとした印象のものが多いと思っているので、今回の赤いきつねはその認識に沿ったものである。前回のどん兵衛だけが少し外れていたんだよなあ。七味の有無の差の他、お湯の量の微妙な違いなども影響しているのかも。

余談だが赤いきつねとどん兵衛のきつねうどんの北海道と東版を集中的に食べて思ったこと:どん兵衛は麺と油揚げが整然としている一方でつゆは混沌さがあるのに対し、赤いきつねは麺がラフなのにつゆは明快で一長一短、大きく異なることを再確認した。どちらかの熱狂的ファンになってしまったが最後、そう簡単には乗り換えられないだろうなあと思った。

もう一つ余談で、前回のどん兵衛と今回の赤いきつねは同じ店で同時に買ったのだが、税抜価格がどん兵衛148円に対し赤いきつねは168円で明確な差が付いていた(たまたまかもしれないが、どん兵衛が特売されていた様子はなかった)。これがマルちゃん天国北海道におけるブランド価値の違いなのかもしれない。

▲上が北海道版、下が東版
小袋は色違いなだけではなく版自体が別物
(背景の降りてくる位置や文字の部分的強調等)

麺は幅5mmで薄い扁平。気のせいか東版の赤いきつねと比べ僅かに痩せて粗い気がするが、個人的には北海道版のチープな感じが好きである。赤いきつねと比べて、どん兵衛のうどんは北海道も東もしっとりして滑らかだが、反面やや作為的なわざとらしさを感じてしまう。

スープは東版と比べてとろっとするような甘さを感じる。反面東版は塩気が立ったような強さがある。どん兵衛と比べて油揚の甘さが控えめで、ダシやうま味が明確。どん兵衛は北海道も東も、味がうやむやなように感じる。

油揚げは北海道版も東版もどん兵衛も乾燥時はみな似たような縦横寸法だが、膨潤するとどん兵衛の方が厚みがあって表面も滑らか。でも赤いきつねの油揚げでも全然不足感はない。

国名 日本
ジャンル カップうどん
EANコード 4 901990 360944
会社名 東洋水産
製品名 マルちゃん 赤いきつねうどん 北海道
謳い文句 かつおの旨味アップ 北海道限定 北海道工場からお届けします
調理方法 熱湯5分
質量 Net96/麺74g
熱量 434kcal (1817kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量2.6+3.5g)
付属品 粉末スープ(ねぎ入り)、七味唐辛子。かやく(味付油揚げ・卵・かまぼこ)は混込済
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
幅5mmで薄い、東版よりも痩せてる?、どん兵衛よりラフで肩の力が抜けている印象
汁・ソース とろっとするような甘さ、醤油が薄いがダシやうまみは明確、東版より塩気が穏やか
具・その他 油揚げは東版と同等で必要十分以上、東版より柔らかいつゆだがその差は大きくない
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2023/09/15
賞味期限 2023/11/12
入手方法 2022/07/01 フクハラ
税込購入価格 181 JPY