No.6370は中国の今麦郎面品、香辣肉酱炒面。四角く浅い容器のカップ焼そば。近年日本ではもう見ることができなくなった、フタの隅にある半抜きのベロを引き上げて湯切り口とするもの。カップは外側が橙色、内側が白色であり、中空ではないので二枚の樹脂シートを貼り合わせた上で成型したもののようだ。断熱性能に不満は無い。
海外のカップ麺はフォークが付いているものが結構多いが、その多くは折り畳み式でフニャフニャした華奢なものであり、箸が用意できるのならば使いたくない代物である。今回の製品は珍しく割り箸が入っており、短めではあるもののこれなら実用になりそうだ。四角いカップの特製を生かし、対角上に納めることで実現出来たことである。
中国の即席麺で焼そばとか汁なし麺はあまり多くない。今麦郎は膨大な種類の製品を有しているが、この製品の姉妹品として「红油辣酱炒面」と「糖醋排骨炒面」がある程度。中国というより香港とか台湾、華僑の多い東南アジアでは「撈麺」(ろうめん)というオイスターソース味の汁なし麺があるんだけどね。
食べてみて、麺は細くて気泡感が強く、オーバーに表現するならフカフカのスポンジのようで頼りない。歯応えや味・香りでの自己主張が弱いので強い味のソースに押されっぱなしという印象。
ソースは何かの豆に塩を入れ、長時間かけ発酵させたような香りがする。色は黒くて塩辛いし、肉酱という割には畜肉系のうま味は弱く、やはり物足りなさを感じた。唐辛子の欠片がゴロゴロ入っているけど激辛という程じゃない。
具は人参とネギの他にゴマが結構入っている。しかし湯切りの際に小さなゴマは大きな湯切り口を素通りしてしまい、勿体ないことをしてしまった。昔の日本の焼そばのように、麺の下に具を入れるべきだったなあ。液体ソースにはごく細かな挽肉が入っているのだが、存在感は殆ど無い。日本人の嗜好には合わなそうな味の製品であった。
国名 | 中国 |
ジャンル | カップ汁なし麺 |
EANコード | 6 921555 500071 |
会社名 | 今麦郎面品 |
製品名 | 香辣肉酱炒面 |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分お湯切り |
質量 | Net108/麺85g |
熱量 | 463kcal (1939kJ) |
Na | 1.547g |
付属品 | 粉末ソース、かやく(人参・胡麻・ねぎ・唐辛子)、割り箸 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | ○ |
麺 | 細くて気泡感が強く頼りない、軸方向の伸びも大きい、強い味のソースに負けている |
汁・ソース | 豆を塩で発酵させた香りで塩辛い、製品名とは裏腹に辛く無いし畜肉系の旨味も薄い |
具・その他 | 胡麻は湯切りの際に大量に流れ出る、日本人の嗜好には合わない、中国ならではの味 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2018/12/15 |
賞味期限 | 2018/12/28 |
入手方法 | 2018/04/25 Tops(Thailand) |
税込購入価格 | 49.0 THB |