No.6361は中国の今麦郎面品、刀削宽面 香辣牛肉味。刀削は小麦粉を練った塊を刀で削って切り出す麺、宽面は幅広麺という意味である。
このシリーズは過去にNo.6208で红烧牛肉味、6346で酸辣牛肉面を紹介したが、どちらも塩分をはじめとする様々な味要素がみな過剰でとてもスープを全部は飲めない程であった。この辺は国による嗜好の違いなのだろう、程度の差はあれども中国製即席麺は日本に比べて強い味のものが多い。
しっかしカップ麺としてはかなり大柄の容器で、550mlものお湯を入れる指示があるのに塩辛いというのはどれだけ塩分量が多いんだろう?、と思って調べるとナトリウム量は3.267g、この値は世間一般のカップ麺としては多い方ではあるが、食べた印象では5gぐらいは入っているように感じていた。
これは中国の製品は塩だの化学調味料だのの味をストレートに出してしまうからではないかと考える。対して日本の製品はこうした味をカモフラージュするというか誤魔化す術に長けているような気がするのだ。まあこの辺が国による嗜好の違いなのだろう。
食べてみて、やはり塩辛くて唐辛子と花椒の刺激が強く、化学調味料っぽさが全開の味。まあ過去の事例から学習して予想通りなので驚きはしない。普通の日本人が食べる時は液体および粉末スープを半分だけ投入するぐらいが良いのではないか。正直言ってNo.6208红烧牛肉味と大差ない。やや味の押し付けがましさが減ったのと、具の卵が無くなり胡麻に代わったぐらいか。
麺もこのシリーズ共通で、刀削という製品名とは裏腹に、機械で均質に切り出された感じのヒラヒラした食感。エースコックのワンタンメン(袋)に入っているワンタンをノンフライにしてうんとしっかりさせたようなもの、って例えになっていないか。
そしてこのシリーズでいつも救われるのは昆布の煮付けの存在である。薄口醤油であっさりしており、これをおかずにして熱いご飯を食べたいぐらいだ。とはいえ中国製即席麺に慣れていない日本人がいきなりこのシリーズを食べるのはお勧めできない。
国名 | 中国 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 6 921555 525111 |
会社名 | 今麦郎面品 |
製品名 | 刀削宽面 香辣牛肉味 |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯4分 |
質量 | Net126/麺80g |
熱量 | 427kcal (1789kJ) |
Na | 3.267g |
付属品 | 液体スープ(牛挽肉入り)、粉末スープ、かやく(卵・ゴマ・ネギ)、調味油、昆布の煮付け、フォーク |
ノンフライ麺 | ○ |
汁なし麺 | × |
麺 | シリーズで共通と思われる幅1cmで厚みもあるノンフライ麺、重たくやや食べにくい |
汁・ソース | 塩分が強い、唐辛子と花椒の辛さが強く旨味は人工的、濃い味でスープは半分で良い |
具・その他 | 澱粉が混ざっていそうな卵、昆布の煮付けは薄味で救われる、日本人には合わない味 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2018/12/04 |
賞味期限 | 2018/09/15 |
入手方法 | 2018/03/26 Ren様よりいただく |
税込購入価格 |