No.6267は秋田県にある伊藤製麺所、タラーメン 鱈しょっつる味。山形県との県境に近いにかほ市にある道の駅象潟(きさかた)ねむの丘で購入。今回の品は実質的に塩味だが、姉妹品としてしょうゆ味(こちらは無化調が売り、オレンジと空色の配色が逆になっている)もある。
鱈の魚醤で味付けしているのでタラーメン、なかなかストレートな製品名だね。レトロチックなパッケージだけど、これは今の若いデザイナーが昭和三十~四十年代を想像しながら作ったという感じがする。でもこの製品に遭遇した時、名称もデザインも他に似たものが無い独自性があるので好感を持った。中身(味)も独自性がありそうな期待が持てるしね。
この製品、関東首都圏の生活クラブ生協が組合員向けのブランド「夢風」のために企画し、秋田の伊藤製麺所と共同開発したものらしい。発売された時期は特定できなかったけれど、五年や十年も前のことではないみたい。
製品の特長としては棒状の乾燥麺で、マルタイあたりより二回りぐらい太くて長い。麺は茹でた後で湯切りをして、液体スープは別途お湯で溶くタイプ。二食入りだが麺は小分けされていないので一人前だけを作るときに均等に分けるのが難しい。
伊藤製麺所を調べてみると、主業務は同じ棒状乾燥麺のそば・うどん・冷麦・そうめん。私の今までの経験からすると、これら和風麺を主とする会社が中華麺に手を出すと、あまりいい結果が出ないことが多いようにも感じているのだが・・・
食べてみて、麺は指定の五分茹でだとちょっと柔らかめでもっと時間を短くする方が良いと思った。とはいえ、舌触りがとても滑らかで、適度な力強さもある。上品とか上質と形容していいもの。
スープは透明感が高い淡い色で、とっても優しい味。尖がった部分がまるでなく、麺を優しく包み込むみたい。醤油の香りは全然せず、しょっつるの味も特に意識させる程ではないが、結果的に不足感は無い。鶏と昆布のうまみもさりげなく効いている感じ。
とにかく、優しい味だけどひ弱ではない。さすがに若者のエネルギー補給用途としては適さないだろうけれど、落ち着いた日常の中の普通の食事としてとてもいいと思った。
レコードをジャケ買いする、ということがあるように、ラーメンもパッケージを見た瞬間の閃きで買うことがある。今回の製品もそのようなものだが、一応私の眼力も曇ってはいなかったようでちょっと安堵している。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 531092 888062 |
会社名 | 伊藤製麺所 |
製品名 | タラーメン 鱈しょっつる味 |
謳い文句 | きさかた名物 |
調理方法 | ゆで5分分離調理 |
質量 | Net260/麺180g |
熱量 | kcal (kJ) |
Na(麺具+汁) | g(食塩相当量g) |
付属品 | |
ノンフライ麺 | ×○ |
汁なし麺 | × |
麺 | 棒状ラーメンとしては太い角断面、五分茹でだと柔らかめだが滑らかで上品な舌触り |
汁・ソース | 澄んだ淡色、尖った部分が無い優しい味、しょっつるの風味わざとらしさが無く自然 |
具・その他 | スープが麺を優しく包み込む感じ、でも頼りなさは無い、予想外の掘り出し物だった |
総合評価 | ★★★☆3.5 |
試食日 | 2018/07/10 |
賞味期限 | 2018/08/20 |
入手方法 | 2018/04/10 道の駅象潟ねむの丘 |
税込購入価格 | 324 JPY |