No.5792は渡辺製麺、富山ブラック　麺家いろは。i-ramen.netで渡辺製麺の製品を紹介するのは初めてだが、麺や小袋類、パッケージの形状なとにはどことなく既視感がある。それもそのはず、2014年に倒産したとかち麺工房を生産設備込みの居抜きで渡辺製麺が買収したものなのだ。その後暫くはカスタムパッケージの「myカップめん」を細々と運営していた。さて、詳細な経緯は知らないが半年ほど前からローソン限定で渡辺製麺による実在店の名称を冠した製品が出てきたので、自慢の氷結乾燥麺もメジャーな市場に復帰したことになる。片やフリーズドライ麺で独自路線を走っていながら2006年に倒産した横山製麺工場（岡山県）は、とかち麺工房と立ち位置が似ていると勝手に思っていたのだが、こちらは復活出来なかったことを考えるとラッキーだっと言えよう。食べてみて、特徴的な氷結乾燥麺は長所も短所も含めて昔っから全然変わっていない印象。渡辺製麺にはまだとかち麺工房が作った麺のレシピを大きく変えるだけの研究・開発資産が備わっていないんだろうな。

とかち麺工房も、そして横山製麺工場（のFD麺）も出た当初は画期的な麺が売りであったけど、その後は質的な向上無しに有名店タイアップ製品や目先を逸らすような製品ばかりが目につくように感じていたのを思い出した。このままだと未来は無いと思う。