No,6218は渡辺製麺が製造し藤商(とうしょう)が販売する 、山梨県郷土料理 ほうとう。新東名の静岡SAしずおかマルシェにて税込486円で購入したもの。この場所といい値段といい、普段日常に消費する食品ではなく、観光土産的な性格が強い製品だと思われる。
今は亡きとかち麺工房の流れを汲む渡辺製麺(の即席麺部門)はこうした小ロット生産に柔軟に対応するのが得意な様子。まあ値段が値段だからねえ、価格競争の激しい大量生産品にゃとてもできないことも楽勝で出来るのであろう。でっかいレトルトの具材が付いている。
ほうとうはその麺の太さ、ゴツさからなかなか乾燥麺での商品化がしにくいようであまり例が無い。山梨県のはくばくが過去揚げ麺の製品を出していて、現在は棒状乾燥麺の「あばれほうとう」を販売している。これもどこにでも売っているものではないので、山梨県外では簡単に味わうことができない幻の味だといえよう。
食べてみて、幅が1cmぐらいあり、厚みも結構あるので麺を箸ですくった瞬間ググっと強い荷重が右手に掛かる。また麺同士が絡み合ってなかなか引き上げにくい。この点で食べるリズムが取りにくい製品である。麺の輪郭は曖昧で、歯応えも鈍めなのでオーバーに言うとすいとんを麺状にしたような感じである。でもこの重量感はとても迫力があるものだ。
スープは素朴な味噌味で、脂っぽさや畜肉系のうま味は殆ど無いけれど不足感は全くない。喉越しも自然。まあ値段が高いから安直に化学調味料で誤魔化すようなことをしていないのだろう。
レトルトの具は大きなかぼちゃと里芋がインパクト大。歯応えもしっかりしている。豚肉には適度な脂身が付いていて、あっさりしたスープを補っている。
実は渡辺製麺になる前、とかち麺工房時代のほうとうをNo.5147で試食しているのだが、今回の方が洗練されているように感じた。
500円近い価格だが、観光土産として購入して食べる分にはそれなりに楽しめると思う。反面日常の食事としてはちょっと割が合わないというかもっと別な選択肢がいくらでもあるように思われる。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップうどん |
EANコード | 4 979385 800009 |
会社名 | 藤商/渡辺製麺 |
製品名 | 山梨県郷土料理 ほうとう |
謳い文句 | 『富士山周遊麺三昧』もっちもちの極太麺 氷結乾燥ノンフライ麺 具入り味噌仕立て レトルト具材 |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | Net209/麺65g |
熱量 | 423kcal (1771kJ) |
Na(麺具+汁) | 0.2+3.8g(食塩相当量10.3g) |
付属品 | 液体スープ、レトルト具(かぼちゃ・さといも・豚肉・しいたけ・にんじん)、ねぎ |
ノンフライ麺 | ○ |
汁なし麺 | × |
麺 | 幅1cmで厚みもあり重量感大、箸ですくい上げにくい程、輪郭は曖昧で歯応えも鈍い |
汁・ソース | 素朴で自然な味噌味、脂っ気や畜肉の旨味は控えめだが不足感は無い、辛い刺激無し |
具・その他 | かぼちゃや里芋は大きな存在感、豚肉に適度な脂身があり効果的、観光土産として良 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2018/04/23 |
賞味期限 | 2018/08/25 |
入手方法 | 2018/04/08 しずおかマルシェNEOPASA |
税込購入価格 | 486 JPY |