No.7440は台湾の旺來旺食品、譽方媽媽 蚵仔麵線。ウチで初めて扱う会社。譽方(ゆうふぁん)母さんの牡蛎そば、という感じかな。日本で購入した品のいただき物で、印刷は日本語化されている。
▲台湾の夜市で食べた屋台の蚵仔(牡蛎)麵線
一杯40TWD(約185円)、牡蛎はちっちゃ〜い
一袋が二~三人前で、作る際は肉団子や牡蛎やモツなどを入れるよう指示がある。麺は硬くなく、柔軟性を残した半生タイプと言えるもの。粉末スープとは別にとろみ粉が付いており、これを水で溶き調理終了間際にスープに入れる。作る手間が多大で、これはもう即席とは呼べないかもしれない。ウチで紹介するかどうか迷ったが、折角のいただき物なので記録に残す。先日の訪台で夜市の本場蚵仔麺線を食べたことだし。
食べてみて、鰹だしが強く出たとろみのあるスープは台湾の屋台で食べた蚵仔麺線を彷彿させる程によく似ているが、今回の品はちょっと乾燥臭さも伴う。一方で麺は少し粘りが弱く脆い印象があった。それでも「あの時の味を日本で味わいたい!」という要望には応じられるだろう。日本人にも親しみやすい味である。
ただ、その陰の立役者は別途用意した具材にある。今回は生牡蛎と鶏肉団子とネギを追加したのだが、これによる香りやうま味、歯応え等が屋台の味っぽいリアリティをグンと引き上げている。逆に言うと、手抜きで具無しで作るとあの味は再現出来ない。具材の調達や作る手間、洗う手間まで考えるとやはり即席とは言い難い。一方で量が多く優に三人前はあるので、手間を三で割ると即席の許容範囲内かもしれない。
麺は2mm弱の細い角断面。色は茶色いが、油で揚げてはおらず、高温で蒸して自然乾燥させたもので、調理前でも少し柔らかい。表面はザラザラしており、すする時に唇や舌に強い摩擦抵抗を感じる。重量感はなく軽い食感で、少し脆さも感じた。台湾の夜市で食べた麺線はもう少し粘りや重量感があり、しっかりした印象のものが多かった。
スープは軽いとろみがある濁った茶色。鰹の香りとうま味が強く出ているが、若干の日向臭さというか粉末っぽさがある。うまみに不足はないが、やや単調な印象もある。一方でラー油と胡椒の刺激があり、退屈さは感じない。
作り方の説明で推奨されている牡蛎と鶏の肉団子を入れたが、麺やスープにとても良く合って、食事として不足感はない。逆に何も具を入れずに作ると、この製品の良さが引き出されないだろう。
国名 | 台湾 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 713958 257186 |
会社名 | 旺來旺食品 |
製品名 | 譽方媽媽 蚵仔麵線 (二〜三人前) |
謳い文句 | 台湾伝統の味 かつおの風味が聞いたとろみスープ細麺 |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | 内容量150g/麺100g |
熱量 | 501kcal (2098kJ) |
Na | 5.600g |
付属品 | 粉末スープ、とろみ粉、調味油 |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mm弱の細い角断面、表面は粗く軽く少し脆い食感、自然乾燥でゆでる前もしなやか |
汁・ソース | とろみと濁りあり、鰹の匂いが強くやや粉末臭い、ラー油と胡椒の刺激、夜市の匂い |
具・その他 | 推奨される牡蠣と肉団子を入れた為満足感大、だが手間を考えると即席とは言い難い |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2024/01/24 |
賞味期限 | 2024/02/17 |
入手方法 | 2023/07/22 Shiba様よりいただく |
税込購入価格 |