No.7387は東洋水産、マルちゃん 屋台十八番 しょうゆ。前回のマルちゃんしょうゆ味ラーメンと同様の北海道限定販売品で、私にとって19年ぶりの試食。屋台十八番「なま味」のしょうゆ(北海道および東北限定販売)なら6年前に食べているんだけど、これはノンフライ麺なので別物。
▲昔の屋台十八番 しょうゆ(1988年)
この製品を初めて食べたのは1988年で、液体および粉末スープに加えて調味油までが付いた、小袋三包という豪華仕様であることが印象に残っている。その後何度か食べ、今回の品を見るとやはりこの小袋三包の伝統は脈々と承継されていた。コスト的には不利なのでは?と思う上に、作る手間を考えると液体と調味油は一緒にしてもいいのに、とも思うのだ。
食べてみて、心地よい満足感が得られる。高級とか上質といった要素は無いが、気軽な袋麺の美点がある。今の時代に於いても全く古臭いとは感じず、家庭に常備してもいいと思える製品だ。
一方で、前回のマルちゃんしょうゆ味ラーメンとはハッキリ違うキャラクターが与えられており、これを知っていれば今日はどちらを食べたい気分かで迷うことはないだろう。素朴なしょうゆ味ラーメンに対し、今回の屋台十八番は麺もスープも顧客へ雄弁に訴えかける術を身につけたような感じ。
私が持つイメージで、勝手にマルちゃんの袋麺を人の成長に置き換えてみると、ダブルラーメンは無垢な小学生低学年、しょうゆ味ラーメンは自我が芽生えた小学生高学年、今回の屋台十八番はお洒落に目覚めた高校生ぐらいか。
続けて屋台十八番なま味は偏った思想に感化されかけた大学生、正麺になると世の中の仕組みを理解した社会人、ZUBAAAN!は酸いも甘いも噛み分けて独立した自営業、てなところか。勿論若いからダメだという訳ではないし、私自身前回のしょうゆ味ラーメンと今回の屋台十八番とでは僅差でしょうゆ味ラーメンを取る。
麺は幅2.5mmの角断面で黄色く、表面には張りがある。角は落とされており優しい舌触り。前回紹介したマルちゃんのしょうゆ味ラーメンよりも輪郭がハッキリしており、メリハリの効いた複雑な歯応え。
スープは軽く濁りがある茶色。醤油の香りが強調され、またメンマやチャーシューの匂いが感じられる。ラードの力感も備わり、味や香りの手数が多い。麺と同様に前回のマルちゃんしょうゆ味ラーメンよりもエッジが強調された、見栄えの良い華やかな味。液体と粉末のダブルスープの良さが出ている。強い刺激はない。
具にはやはりメンマとチャーシューを入れたくなる。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 901990 510189 |
会社名 | 東洋水産 |
製品名 | マルちゃん 屋台十八番 しょうゆ (北海道限定) |
謳い文句 | 北海道工場からお届けします |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net95/麺80g |
熱量 | 399kcal (1671kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.9+3.4g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅2.5mmの黄色い角断面、表面に張りがあり輪郭が明快で、メリハリの効いた歯応え |
汁・ソース | 軽い濁り、醤油の香り、メンマと焼豚の匂い、複雑で華やかな味香り、ラードの力感 |
具・その他 | Wスープの良さがある、辛い刺激無し、前回のしょうゆ味ラーメンとは明確に違う味 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2023/10/29 |
賞味期限 | 2023/11/17 |
入手方法 | 2023/07/03 しめまる |
税込購入価格 | 100 JPY |