No.7270は麺のスナオシ、麺’s ご当地シリーズ 札幌味噌ラーメン。この「ご当地シリーズ」には今回の札幌(味噌)の他、喜多方(醤油、No.6022で紹介)と博多(豚骨、未試食)の三種類が存在する。
実売価格は税込85円近辺という安値ながら、全て液体スープを使用することが最大の特徴。同社が製造する液体スープを用いたライフ限定製品(税込85円)の「四つ葉軒」シリーズとの関連性がありそうだな。
粉末スープを使うTRIAL系列「麺’s 味工房」やドンキ等で見掛ける「(ただの)麺’s」シリーズは税込60円程度なので、麺のスナオシにおいてはスープの形態による厳格な序列が存在するものと推測できる。
食べてみて、税込100円を大きく下回る購入価格ながら、液体スープによるしっとりした舌触りが最大の魅力であり価値である。この点に限っては日清もマルちゃんも成し得ない、奇跡のパフォーマンスを示しているといえる。
だがこれだけが即席麺の価値ではない。しっとりしているスープだけれども意外に奥行きが感じられず平板だな、とか麺は不愛想で単調だな、とか具の乾燥野菜は日向臭いな、と思った。
要は一点突出型の製品であり、突出した部分に高い価値を認める人には最高のお買い得品になるが、そうでなければ歪なバランスの製品だなあ、という判断になる。私自身はこういう尖った性格の製品があることは健全な市場の競争を促し好ましいと肯定的に捉える。
ちなみに同時比較ではないものの、ライフ専売四つ葉軒のコク旨味噌味(No.7190)とは微妙に違うと感じた。今回の品の方が麺もスープもやや重ため。
麺は幅が3mmで、角が丸められており、穏やかな舌触り。気泡感が結構強いが、浮ついた軽い食感ではない。ムニュっとした鈍めの噛み心地で、よく言えば鷹揚だが、悪く言えば鈍重で繊細さに欠ける麺である。
スープは液体らしいしっとり感があり、粉末スープとは一線を画すもの。一方で僅かに味噌っぽいざらついた舌触りがある。結構塩辛く、味や香りの要素は単調で、液体の割には深みに欠ける。僅かに唐辛子の刺激がある。
具の乾燥野菜はスナオシでいつも使われるものの流用であろう。ワカメは効果的。税抜80円ほどで液体スープなのが最大の価値であり、それ以上は望まないのがいいだろう。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 973288 734867 |
会社名 | 麺のスナオシ |
製品名 | 麺’s ご当地シリーズ 札幌味噌ラーメン |
謳い文句 | 液体スープ使用 中太縮れ麺 マイルドな赤味噌系の液体スープ |
調理方法 | 熱湯4分 |
質量 | Net103/麺70g |
熱量 | 362kcal (1516kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量0.3+5.6g) |
付属品 | 粉末スープ、かやく(コーン・わかめ・ねぎ・もやし) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅3mmで角が丸められており優しい舌触り、気泡感は強いが軽くない、鈍い噛み心地 |
汁・ソース | 液体のしっとり感と味噌のざらつき、塩辛く味香りの要素は単調、軽い唐辛子の刺激 |
具・その他 | 乾燥野菜は普段スナオシで使われるものの流用、安価なのに液体スープが最大の価値 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2023/04/17 |
賞味期限 | 2023/06/02 |
入手方法 | 2023/02/07 ドン・キホーテ |
税込購入価格 | 84 JPY |