No.7151 カインズ ノンフライ麺 鶏の旨み塩ラーメン

No.7151はカインズ、ノンフライ麺 鶏の旨み塩ラーメン。カインズ税込88円カップ麺シリーズ紹介の第二弾。No.7141で同社のきつねうどん(製造は大黒食品工業)を採り上げたが、今回の品の製造は寿がきや食品。パッケージデザインも一段と上品になっており、光沢のあるフタなども値段を感じさせないものになっている。

なのだが、先週カインズへ行ったところ88円シリーズが一律98円に価格改定していた。まあこの秋からいろいろなものが値上りしている中でしょうがないという気もするが。だがNo.7141で紹介したきつねうどんは税込98円でも十分納得出来る内容なので、今回の塩ラーメンにも期待している。

食べてみて、スープがとても良い。液体スープの良さを最大限に引き出しており、税込88円のカップ麺としては望外の質感を持っている。そして今秋価格が税込98円に上がったとはいえ、それで評価が色褪せることは全くない。

一口食べて瞳を閉じれば、目前に大きな寸胴鍋が浮かんでくる。中にはふくよかな鶏が丸ごと入っており、丁寧にアクを取りながら野菜と一緒に長い時間を掛けてグツグツと煮込んでいるのだ。ほとばしる湯気と香り。そんな幻影が見えるようなドラマチックなダシが抽出されている。

あと、安い製品でよく見掛ける得体の知れない添加剤による味のゴマカシが少ないと感じた。効果的に塩味を効かせた重心の低い、ドライブ能力が高い(?)スープになっている。

なお麺についてはノンフライのホームラン軒程度の水準であり、かやくについては肉無しの野菜だけ。どちらも特に褒めるほどのものではないが、スープの足を引っ張るようなことはない。総合評価は3.0に近い★2.5でこの値段なら上出来だ。これにきちんとした肉が入っていたら税込200円でも通用するよ。

麺はやや細めの角断面で、ノンフライらしく緻密で詰まっており、安いながらも脆さは感じない。角は鋭くなくて口当りは穏やか。小麦粉の香りが意外に強く、これがスープともうまく合っていて、相乗効果をもたらしている。

スープは透明感があり、鶏を丸ごと煮込んだようなこってりしたうま味が出ている。液体スープならではの香りと質感がある。塩分が結構強く、これがしっかりした味につながっているのだろう。辛い刺激はない。安いのにきちんと味わえるスープである。

具の野菜は種類も量も多く、また歯応えと香りで効果的。肉は無いものの値段を考えると納得する。税込98円(今回の品の購入時ではなく現在の価格)で常時購入できると考えると、とても良く出来ているお買い得品だと思う。

国名 日本
ジャンル カップラーメン
EANコード 4 549509 319375
会社名 カインズ
製品名 ノンフライ麺 鶏の旨み塩ラーメン (製造は寿がきや食品)
謳い文句
調理方法 熱湯4分
質量 Net96/麺60g
熱量 283kcal (1185kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量1.4+4.8g)
付属品 液体スープ、かやく(キャベツ・ごま・とうもろこし・ねぎ・にんじん)
ノンフライ麺
湯切り 不要
細めの角断面、口当りは穏やか、緻密で脆さは感じない、スープと合う小麦粉の香り
汁・ソース 透明感あり、鶏を煮込んだようなコッテリした味、液体の滑らかさ、しっかりした味
具・その他 具の野菜は豊富で肉無し、税込百円以下としてはスープが秀逸、文句なしのお買い得
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2022/09/22
賞味期限 2022/11/19
入手方法 2022/07/21 カインズ
税込購入価格 88 JPY